原画展示数は200以上、見応え十分!「魔法陣グルグル大原画展」初日レポート
公開日:2017/11/16

ヒッポロ系ニャポーン
オッポレ
ギンギー料理
へっくしょん! まもの
ウニョラー
これらの言葉は『魔法陣グルグル』に登場する迷セリフの数々。魔法陣グルグルとは1992年に『月刊少年ガンガン』で連載がスタートしたギャグファンタジー漫画だ。魔王が世界征服を企むロールプレイングゲームのような世界で、勇者ニケと魔法使いククリの二人が主に笑いあり、時にシリアスありで、魔王を倒すために旅を続ける、というストーリーとなっている。
そんな魔法陣グルグルは今年で連載25周年! 25周年を記念して、現在3度目となるアニメ作品が放送され、さらに11月10日(金)から23日(木・祝)まで西武池袋本店で「魔法陣グルグル大原画展~衛藤ヒロユキの世界~」が開催されている。

会場には原画など200点以上を展示。原作者・衛藤ヒロユキ氏にとって、これほど大規模な原画展は初めてだ。グルグルファンであれば、是非行ってみたいもの。
そこで、勝手ながら私がダ・ヴィンチニュースのグルグルファン代表として会場を訪問。原画展初日の様子をレポートしたい。

原画展を訪れると、まず衛藤先生の来場者へ向けたメッセージとニケ・ククリ・長い声のネコのパネルがお出迎え。

その隣には『魔法陣グルグル』と『新装版 魔法陣グルグル』、現在連載中の『魔法陣グルグル2』、グルグル名物キャラクター・キタキタおやじが主人公の『舞勇伝キタキタ』の単行本表紙が展示されている。このように全てがズラリと並んでいる様は、実に壮観だ。



続いて、メインの原画スペースへ。カッター跡が残っているものや、ホワイトで修正され、修正前と異なる表情に描き直されている原画などを展示。1コマの細かな部分まで衛藤先生が葛藤し、こだわりを貫いていることが伝わる。

また、原画スペースの壁にはククリが作中で使う魔法陣が。こちらはククリが初めてモンスターを倒した魔法「トカゲの一郎」……ではなく「トカゲのしっぽ」。

こちらはモンスターの足音を聞き分け攻撃する火の魔法「ツチヘビ」。

そして、キタキタおやじの尻から出た(?)魔神「ベームベーム」を召喚する魔法陣も。

魔法陣グルグルの後期以降から、衛藤先生はパソコンを使用して色付けをおこなっている。パソコン作業前に描く主線は、青や茶色の色鉛筆を雰囲気に合わせて使い分けているそうだ。そんな色が付く前の線画も展示されている。

魔法陣グルグルにはネコのイラストが多く、そのモデルとなっているのが衛藤先生の飼いネコ。ネコとの日々が描かれたコミックスのおまけ漫画に加えて、飼いネコの写真が一面に飾られている。ちなみに今回の原画展のメインビジュアルにもネコが……。

他にも、未掲載のお宝イラストや衛藤先生公認のファンクラブ主催のDJイベントのために描かれたイラスト、魔法陣グルグル執筆前に描いていたイラストレーターとしての作品も展示されている。
午前10時から午後9時と、遅い時間まで開催しているから、仕事や学校の帰り道にふらっと立ち寄っていいかもしれない。個人的には平日限定でもらえる推しキャラ“ジュジュ”のイラストカードが欲しいので、もう一度、原画展に足を運ぼうと考えているところだ。
最後にダ・ヴィンチニュース読者に向けて、衛藤先生からメッセージをいただいたので紹介したい。
長年描いてきた魔法陣グルグルの世界を一堂に集めた展覧会が開催されます。
ぜひよろしくお願いします!
文=冴島友貴
「魔法陣グルグル大原画展~衛藤ヒロユキの世界~」
会期:2017年11月10日(金)~23日(木・祝)
会場:西武池袋本店 別館2F 西武ギャラリー
開場時間:10:00~21:00
※入場は閉場の30分前まで
※11月12日(日)・19日(日)は20:00閉場
※11月23日(木・祝)は18:00閉場
入場料
一般800円、大学生・高校生600円、中学生300円
※小学生以下無料