ジャンプに登場した“ふしぎな読切”『青春!! サナエの大冒険』が話題に

マンガ

公開日:2018/2/1

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『週刊少年ジャンプ』9号(集英社)

 2018年1月29日(月)発売の『週刊少年ジャンプ』に読切作品『青春!! サナエの大冒険』が掲載され、読者から「淡々としてて静かなんだけど、めちゃくちゃツボ」「とてつもない才能の片鱗を感じる」と好評の声が続出している。

 同作は、第87回赤塚賞佳作を受賞した内藤裕紀による作品。主人公は、黒髪ロングのクールな少女・サナエで、その他にもちょっとおかしなサナエの友人2人や、サナエにしか聞こえない声でハイテンションに喋る人形が登場する。

 物語は、サナエがある日道端で小汚い人形を拾う場面からスタート。一度はスルーしようとするサナエだが、「あんまり汚れると誰も拾ってくれねーんだよ!!」「猫にかじられるのはもう嫌なんだ 頼むよ 頼むよぉーーー!!」とまくしたてられ、その人形を拾うことに。

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 人形はひたすら無表情なサナエや破天荒で歯に衣着せないサナエの友人・カナやんにハイテンションでツッコミを入れ続けているのだが、そんな中サナエは人形の不思議な能力に気づく…。

「冷静な主人公と友人、人形の温度差が面白い」「ギャグ漫画の気持ちで読み始めたら一味違った」と話題の同作は、ギャグ要素の中に少しSF風の不思議な設定も。そのためファンからは、「ちょっと変わった能力の設定がいい!」「新感覚なギャグ漫画で貴重な体験ができた。どんな漫画を描くのか次回作も気になる」「これは長編にも出来るような設定。ぜひ続きが読みたい」といった期待の声が上がっている。

 同作には、担当編集から「ジャンプ向きじゃない」、ギャグ漫画を審査対象にしているはずの赤塚賞佳作の際も審査員から「これはギャグじゃない」というコメントが。読者の中には、「ツボすぎてめっちゃ面白くて何度も読んで笑った。アンケとファンレ描きました」「サナエの大冒険かなりグッと来たのでアンケに入れとくぜ」と、その独特の世界観に魅了された人も多いようだ。

『週刊少年ジャンプ』に新たな風を巻き起こしそうな同作を、ぜひ本誌で確認してほしい。