「ご縁」は自分からつかみに行く! 島田秀平の引き寄せテク
更新日:2018/3/22

「ご縁」って何だろう。考えれば考えるほど、何とも不思議な概念だ。単なる人間同士のつながりでもなければ、強固な絆ともまた少し違うような気がする。予想しなかった偶然の出会いから最高の交友関係が生まれたりしたときに、私たちはよく「何かの縁」だと口にする。それは、目に見えない圧倒的な(神的な)力によって人と人とが引き寄せられたかのような感覚だとも言えよう。
それでもやはり、ご縁は神頼みだけで手に入るものではないと思う。少々極端な例かもしれないが、「毎日街を歩き回って他人と接する人/他人との接触を拒否して引きこもっている人」「感じの良い人/人当たりが悪い人」のような対比で考えてみると、どちらも前者の方がご縁を手に入れる機会は増えそうだという見方に間違いはないだろう。つまるところ、ご縁は自分自身でつかむことができるものなのではないだろうか。
“手相芸人”の島田秀平さんをご存じの方は多いだろう。ホリプロコム所属のお笑い芸人で、手相のスペシャリストでもある人物だ。これまでに3万人以上の手相を鑑定し、パワースポットや都市伝説、開運法などにも詳しい。膨大な数の人を占ってきた彼は、「一般的に成功しているといわれる人は、ほぼ間違いなく“不思議なご縁のめぐり合わせ”エピソードを持っています」と語る。彼がご縁に関するノウハウを伝授する本、『島田秀平が3万人の手相を見てわかった!「ご縁」のつかみ方(SB新書)』(島田秀平/SBクリエイティブ)を本日はご紹介したい。
■ご縁を引き寄せる心のあり方
ある問題についてずっと考えていると、突然その答えのヒントになるような言葉が目に飛び込んでくることがある。刑事ドラマなどでもお馴染みのワンシーンだ。これは単なる偶然のように見えるが、実は、自分のほうが「何かヒントはないかな」というアンテナを立てていたことによる成果でもあるのだ。著者は、ご縁もこれと同じで、まず自分のほうが、「ご縁をとらえられる状態=アンテナが働いている状態」になっておくことが大切だと説く。
それでは、ご縁をとらえるアンテナを働かすためにはどうすべきか。その答えは、「前向きな気持ちであること」と「肩の力を抜いて、リラックスしていること」だという。またご縁は相手のあることなので、自分のほうに、まず人に対する優しさや労りの心が備わっていることも重要だ。
■「自分のキーワード」が1つあるだけで全然違う
営業職の人は、「顔を覚えてもらえるかどうか」で仕事の9割が決まるのだそうだ。トップクラスの営業マンは、周りがきっちりとスーツを着ているなかであえてラフな格好をしてアクセサリーをジャラジャラ着けたり、「阪神ファンなんです」などとアピールしたり、出身地トークを繰り広げたりするのだ。そうすることにより、「ジャラジャラの人」「阪神の人」「どこそこ出身の人」のように自分を相手に印象付けることができるという。「○○の人」の内容は、仕事に関係することでも良いし、もっと個人的なことでも良い。どんな職種であれ、とにかく、相手に自分を印象付けられるようなパーソナルキーワードを持つことが仕事のご縁につながるのだと著者は説く。
自分の現在の人間関係を見たときに、「これはご縁だな」と思える人は、自分にとっては無くてはならないような存在だろう。今までのご縁に改めて感謝するとともに、これから先も素敵なご縁をしっかりとつかんでいきたいものだ。
文=K(稲)
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