まるでラップバトル!? 今、数学がアツい! 白板上で繰り広げられる数学ネタに、盛り上がるオーディエンス!
公開日:2018/2/11

昨今、『フリースタイルダンジョン』をはじめ、街中でよく見かけるサイファーなど、空前のラップブームだ。人々を魅了するのは、ラッパーたちが言葉とリズムをビシッとキメる、爽快感ではないだろうか?
そして今回、ラップバトルのようにアツく、ラップバトルのように鮮やかにオーディエンスをわかすふしぎな世界があるということで、そのイベントに潜入をしてみた。
そこは、「日本お笑い数学協会」が主催する、数学のイベント。この日は、初の著書『笑う数学』の発売記念イベントを、東京神保町にある、書泉グランデのイベントスペースで行った。数学好き半分、数学はちょっと苦手という人も中にはチラホラ。現役の数学教師や理系の学生さんの姿も。

メンバーは、現役の高校教師であり、お笑い芸人でもある会長タカタ先生を筆頭に、数学の楽しさを広める活動をしている「数学のお兄さん」こと横山明日希氏など、5名が登壇。計8名(増員予定あり)の個性豊かなメンバーが、ときにバカバカしく、ときにタメになる数学の話を披露してくれる。
冒頭、タカタ先生が「サイン、コサイン~?」と叫べば、当然のように会場から「タンジェント~!」と返しが。続けて「部分分数っ~?」とくれば「分解ぃ~!」と盛り上がる。
なんとも、ふしぎな世界。
「数学大喜利」のコーナーでは、「日本お笑い数学協会があの名作をリメイク! そのタイトルは?」とのお題。
メンバーがスラスラとペンを走らせ「打ち上げ花火、第一象限から見るか?第四象限から見るか?」「sinゴジラ」など、鮮やかな解答で会場をわかす。




ここから、ある気持ちがわいてくる。
「あれ、数学ってよくわからないと思ってたけど、なんか楽しいぞ…?」
そして、ラスト。数学バトルは突然に。メンバーが日々、追求している「数学小ネタ発表」だ。おもしろくってタメになる? いや、ならないかもしれない。でも、楽しい! という数学のネタを披露していく。
横山氏の「1/2+1/4+1/8+1/16…」の答えは1になるのだが、それを可視化するとこうなる! というネタに対し、鰺坂もっちょ氏が、「類似のネタで答えが1/3になる足し算を可視化するとこうなる!」と、横山氏の図とは少し違う図を描いて証明。鮮やかな発表に、会場からは「おぉ~!」という感嘆の声。


「図ならボクも・・・」と、東大に文理両方で合格した男・平井基之氏がスラスラっと白板に書いたのはy=1/x ^2+1(写真参照)という、式。これをx軸、y軸で、図示すると…「なんとはぐれメタルが、現れるんです!」これには、会場にいた小学生も大笑い。

こんな感じで、前者のネタにかぶせるように、新しいネタを披露していく。白板は、次の発表者によって、消されていく。その板書の世界が、ディスり合いにも見えるし、砂曼荼羅のような「諸行無常」の世界にも見える。
およそ1時間半行われた数学漬けのイベントは、あっという間に過ぎ、最後まで笑いは途切れることなく、大成功で終わる。
「数学はちょっと苦手」「数学っていったいなんの役に立つのだろう…」なんて思いで参加した人も、最後はすっかり「数学の虜」。実際、数学を通して、論理的思考などを学ぶ経営者も多い。
もし、あなたが「数学」に苦手意識を感じているならむずかしい難問を解いていくのではなく、日本お笑い数学協会のネタを通して、まずは数学の世界をのぞき見してみてはどうだろうか?
メンバーはほかに、元国税局職員でお笑い芸人のさんきゅう倉田氏、塾講師の秋田崇宏氏、小林裕人氏、新しく加わったデザイン思考実践家のウメムラタカシ氏など。
定期的に行われているイベントの情報は、公式Twitter@owaraisugakuにて、随時アップされているので、興味をもった方は、ぜひ参加してみてはいかが?

著書『笑う数学』は、メンバー(タカタ先生、横山明日希、さんきゅう倉田、秋田崇宏、平井基之、小林裕人、鰺坂もっちょ)が書き下ろした、とっておきの数学の話が100個詰まった本。バカらしいことをマジメに数学的に考察したもの、美しい数字の世界、あんなに苦労して覚えた定理を使わずに解を導き出す方法など、多種多様な数学の話が収録されている。本書は、発売13日(素数!)で、重版が決定している。
「日本お笑い数学協会」のTwitterアカウント