365日「いいこと」が起こる場所が分かる! 旅行に行くだけで開運する秘術を試したら…
公開日:2018/11/28

『開運おでかけ手帖2019』(あべけいこ/飛鳥新社)は吉方位に行くだけでラッキーなことが起こるコツと行く方位がまとめられた1冊です。もとになっている奇門遁甲は、中国の皇帝が使用していたといわれる秘術で、簡単にいえば方位と時間をあわせておでかけする開運術。

同じ方位術の「気学」に比べて効果は5倍以上あるというから期待してしまいます。昨年この本を買った読者も「高級時計を譲り受けた」「プロポーズされた」「彼氏ができて即結婚」などの効果がでているというからすごいですね。
筆者も、本書を参考に日帰り旅行に行ってみることに。どの運をもらおうかな?と目移りしながら選んでいると、カレンダーに特に良い日とされている冠マークが。冠マークがついている日は特に良い日とされています。その中で日程が合うのは「飛鳥跌穴」。なんでも西の方角に行くと「思いがけず大きな幸運が訪れ、大きなチャンスが棚ぼたラッキーで手に入る」という吉日だそう。吉方位に行くなら、温泉に入り、地元の食を楽しみ、神社を参拝の3つをするとさらにラッキーで大吉効果があるのだとか。
日帰り旅行の場合には指定の時間に出発するように書かれているので時間をあわせて出ることに。出発時間が午前5時から7時と朝早く、該当する時間のバスがなかったので電車で新宿駅を出発します。時間にあわせた特急に乗ること約2時間、ぶじ富士吉田に到着!

着いてみたら曇り予報のはずだったのに、空は快晴でとってもラッキー。駅から富士山が見えて旅気分が盛り上がります。夏山はよく見るけれど、秋の富士山もステキ。半分白くなったお姿に思わず合掌してしまうくらい神々しい。

本書によれば神社に参拝すると良いそうなので、さっそく近くの北口本宮富士浅間神社に向かいます。「木花咲耶」が祀られているこの神社は恋愛の神さまとしても有名。朝早くまだ掃除の時間でしたが、人が少ないので落ち着いて参拝できそうです。

参道は空気が澄んでいて清々とした気持ちに。まずは神様にご挨拶。御神木が有名なのでここにもお参りします。のんびりと神社での時間を過ごしたあとは、せっかく紅葉シーズンなので山中湖でも回ろうかと時間を調べているところにバスが到着。山中湖に来てみて、学生時代の合宿を思い出し懐かしい気持ちになりました。

山中湖から忍野八海に途中立ち寄り、そこから駅に行くバスまであと40分あったので、さてどうしようかと歩いてみたところ、立ち食いソバのような店を発見。ふらりと入って「おソバはいくらでしょう?」と聞いてみたら「うちはソバ屋じゃなくて、製麺所です」と店員さん。なんでもソバを1箱買うと試食としてソバを出してもらえるとのこと。近くに時間をつぶせる店はなくここで頼むしかありません。ところがこのソバ、製麺所だけあってコシがある。そして忍野八海の名水でシメてあるのでおいしい! そして麺1箱は7食入りで580円ととんでもなく安い。そのうえ、ざるソバの試食つきという破格さ。ちょうど食べ終わるとバスの時間になり、タイミングまでいい。

ほかにも近くの神社に寄ろうかと考えてみたものの、探してみると富士山の近くだけあってどこの神社も富士山を祀っているのです。せっかくここまで来たのなら、この際、富士山に登ってしまおう!と思いつきました。富士山五合目まではバスでラクラク。五合目にある小御岳神社は山梨県富士山有料道路の終点で標高2340メートル、富士山五合目にある神社で富士山信仰の頂点ともいえる場所。ご利益も期待できそう。

さっそく、バスで富士山へ。乗ってみるとこのバスが楽しい。紅葉シーズンともあって、色とりどりの木々のあいだを颯爽と走り抜けます。美しく色づいた山々の景色に大満足。めったに見られない富士山の紅葉風景を楽しめるなんてラッキーです。よく考えてみたら富士山に来たのは小学校の林間学校以来かも。小御岳神社に参拝し、敬虔な気持ちになったあと充分に富士山の気をいただいて再びバスで駅に戻りました。あぁ満足。
山中の気温で冷たくなった体を温めるため富士吉田の日帰り温泉にも立ち寄ります。露天風呂からうっすらと富士山が見えて気分は最高。温泉に寄るのも運が上がるので、これでもっと開運できるかも。

お土産は清酒「甲斐の開運」と「富士山マシュマロ」を購入して帰ることに。帰りは高速バスの空きがあったので、新宿までたった1時間半で到着。夕方までに東京に帰り着きました。行き当たりばったりな旅でしたが、まさに「棚ぼたラッキー」なことの連続で大満足の旅行になりました。
日帰り旅行の効果は1週間~10日後に出るというので楽しみ。効果は「労せずして功を得ることができる」とあるので、さらにラッキーなことが起こるのを待っています!
文=カシハラ@姐御