「東城咲耶子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】
公開日:2019/7/26

編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第217回となる今回は、「ろんぐらいだぁす!」のパカさん役、「リトルアーモリー」の豊崎恵那役などを演じる東城咲耶子さんです。
――声のお仕事で活躍しながら、“自称オタク”としての活動でも注目を浴びていますね。そもそも声優を目指したきっかけとは?
東城:もともとお芝居が大好きで、アニメや舞台をよく見ていたんです。直接のきっかけになったのは、小さい頃から見ていた「ポケモン」ですね。小学生のとき、こおろぎさとみさんがたくさんのキャラクターをお一人で演じ分けていらっしゃるのを知って、声優ってすごい仕事なんだなって思いました。しかも、舞台よりアニメのほうが、より自分以外のものになれるのが面白そうで。
――その後、声優になられて。今までのお仕事を見ると、趣味と結びついているものが多いように感じます。その趣味が本当に多彩で…ロードバイク、サバイバルゲーム、テーブルトーク RPG、日本舞踊など、中でも一番好きなのはどれでしょう…?
東城:本当ですよね。自分でもわからなくなるくらい(笑)。でも、一番好きなのはサバイバルゲームです。ミリタリーも大好きです。ロードバイクは、乗るのは好きですけどすごく詳しいって感じじゃなくてスポーツとして好きです。
――サバイバルゲームはどのあたりまで行くんですか?
東城:千葉とか埼玉とか、秋葉原の室内でできるサバゲーをするときもあります。一人でもフラッと。でも、一人で参加している女子って他にはなかなかいないからか、誰も声をかけてくれないんです。だから、一人で行って、一人で銃を撃って、一人で帰ってきます(笑)。月に2〜3回くらい、いろんなサバゲーに参加してますね。

――ミリタリー好きというのは? ミリタリー系雑誌でカバーを飾ったりもしていますね。
東城:これは本当に、たまたま趣味がお仕事になったというか。衣装や武器を作ったりするような細かい作業が大好きで、作ったら着たいし、着たら見せたいよねって(笑)。歴史が好きだから、歴史の装備を集めたり作ったりとか。特に東ドイツが好きで!
――東ドイツ!? ほかの装備とどう違うんですか?
東城:東ドイツはロシア領で、西ドイツはアメリカ領。アメリカ側は陽気なんだけど、ロシア側は暗くて、その暗い雰囲気が魅力的なんです。同じドイツでも、ベルリンに壁ができたときに特色が変わってきちゃったんですよ。同じ時代の同じ国なのに壁を挟んで、全然違う装備が存在したっていうところが好き。その時代に実際に使われていた装備を自分で輸入することもあります。
――自分で?
東城:英語とか、よくわからないんですけど、日本にはあんまりないので。で、そういう装備を揃えると、また見せたくなる(笑)。サバゲーにも着ていくんですけど、同じ装備の人がなかなかいなくて。たまたま同じ装備の人がいたから嬉しくて「お好きなんですか?」って声をかけたら、「これ何の装備なんですか、お友だちにもらったんですけど」って言われて…。サバゲーはミリタリー好きもいれば、スポーツっていう感じで走り回るのが好きな人もいますし、いろんなタイプの人がいますね。

――ツイッターを拝見していると、ロードバイクもけっこう遠方まで行かれています。
東城:はい。山を登ったり、山を登ったり、登ってばかりですね。私、ガリガリで全然体力ないんですけど、ロードバイクだと漕いでいるうちに目的地についてしまう。意外と体力いらないですね。あと、意外と体重が軽い人のほうが山を登りやすいっていう噂を聞きます。
――女性にも気軽に挑戦できそうですね! そして東城さんといえば、アルパカ好きとしても知られていますが。これにはどんなきっかけが?
東城:それが思い出せなくて…。とにかく、子供のころからずっと好きなんです。美大に行っていた頃はアルパカばっかり作って、先生方からも「アルパカさん」って呼ばれてました(笑)。油絵のデッサンでも立体物でもアルパカを作って。卒業制作では、本物みたいなのが家に欲しいと思って、羊毛とアルパカの毛でリアルサイズのアルパカを3体作りました。今は実家にあります(笑)。
もともとは声優になりたいっていう想いで上京してきたんですけど、大学に行ってほしいって親から言われていて。あんまりお勉強が好きではなかったから、絵だったら得意だったので美大に行ったんです。

――ハマりっぷりが、さすがですね(笑)。お仕事についても伺います。ちなみに、趣味の延長になるような出演作が多いのは、偶然なんですか?
東城:両方ですね。「ろんぐらいだぁす!」は作品のロケがきっかけで、ロードバイクにはまりました。作中で「羽が生えたみたい」っていうセリフがあるんですけど、初めて乗ったときに本当にそうで。すごく感動して、そのままロードバイクを買っちゃいました。
――パカさん役、というところにも運命的なものを感じます。
東城:そうですね。それはすごく不思議なんですけど、アルパカ大好きな20代の女子、と言われて、ぴったりだ!っていう。ものすごく元気な子だし、気持ちを掴み取りやすくて、演じやすかったですね。
――自分と近いほうが演じやすい?
東城:はい。自分から遠いと、日常生活で何を考えているんだろうっていうところから想像するので、たくさん悩みますね。
――そういう意味で、今までで難しかった役をあげるなら?
東城:『リトルアーモリー』の豊崎恵那ちゃん。すごく真面目な子なんですよ。あ、私の中にはない!と思って(笑)。だから、どんな真面目な日常を送っているんだろうと想像しながら…。でも、たまにちょっと抜けたところがあって、そこは共感出来ましたし、私もミリタリーが好きなので、その気持ちわかるわかる!と思ったり。そういう自分とは全然違う子を演じられることも、お芝居の面白さだと感じますね。
――これから演じてみたい役は?
東城:そういう意味では、自分とはまったく違うキャラクターはどんどん演じてみたいです。たとえば、ちびキャラとか、マスコットキャラみたいなもの。魔法少女もののマスコットキャラとか。人じゃないキャラクターは面白そうってずっと思ってます。
――もとをたどれば、ポケモン好きですもんね。
東城:そうなんです。鳴き声だけですべてを表現するっていうのも面白そうで。あとは、ミリタリーとかロードバイクとか、好きなものにつながるお仕事も広げられたらいいなと思います。逆に、作品を通して新しい趣味に出会える可能性もありますよね。たとえばスポーツ系の作品とか。球技とかあんまりやったことないけど、お仕事で関わったら気になって始めちゃうんだろうな。また趣味が増えそう(笑)。
――アニメ業界のさまざまな趣味を持つ人たちと話が合いそうですね。
東城:あ、中村桜さんとはお会いするとミリタリー話で盛り上がります! あと、初めての現場で「ロードバイクお好きな方ですよね、私も好きで」って話を振っていただくこともあって、うれしいです。

――これから、どんな声優を目指したいですか?
東城:5月1日からスタイルキューブに入ったのですが、すごく活躍されている先輩方がたくさんいて、みなさんキラキラでかわいい、ほお♪って…。おこがましいですが、追いつけるように頑張りたいです。これからも、お芝居を通じて、みなさんに面白いって思ってもらえる姿をお見せしたいです。笑顔になってもらいたいっていう気持ちがすごくありますね。今まで自分がアニメや漫画に救われ続けてきたので。
――ちなみに、東城さんが救われた作品はどんなものですか?
東城:「コードギアス」ですね。感情表現がすごくて、好きすぎて、揺さぶられすぎて…。気持ちが強すぎるために最終回が見られなくて、半月くらい見ないまま過ごしました。ようやく見たときは号泣して、1カ月くらい、心ここに在らず、みたいな感じでしたね。それくらい私の人生はアニメに影響されてきて、たぶん私と同じような気持ちのもたくさんいるだろうから、コンテンツに携わる一員として、たくさんの方の心を揺さぶりたいですね。
――ツイッターではファンの方とも交流されていますね。
東城:コメントをいただいたら全部ばっちり読んでいます。もう、すごく嬉しいので。いろんなイベントでも、お手紙とか、作品への想いを書いていただいているのを見るときゅんとします。コンテンツに携わる側ですが、同時にコンテンツに対して熱い気持ちを抱く側でもあるので、やっぱり嬉しいです。
――最後に読者へのメッセージをお願いします。
東城:私はアニメやゲームなどのコンテンツが本当に好きで、みなさんの好きっていう情熱もわかることが多いぶん、みなさんにさらに楽しんでいただけるお手伝いができたらと思います。頑張ります!
――ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

東城咲耶子
◆撮影協力
撮影=山本哲也、取材・文=吉田有希、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」