これぞパリ! の美しさ。写真家・上田義彦が撮りおろし、 桐島かれんが案内する「大人のパリ」は読む写真集
更新日:2019/10/19
モデルの桐島かれんが責任編集をつとめるムック『KAREN’s』の第2弾が発売されました。巻頭は、「クラシックでエレガント 大人のパリ」。夫で写真家の上田義彦が撮り下ろした、84ページにわたる大特集です。

パレ・ガルニエ(オペラ座)やブールデル美術館をはじめとする芸術、料理、ファッション……、掲載されている写真は、これぞパリという美しさ。常にさまざまなメディアで新アドレスが紹介されるパリですが、実際の街並みの骨格は19世紀から変わっていません。

むしろ、いつ訪れても変わらぬ姿を維持し続けているところがパリ最大の魅力。そこからより上質な部分を掬い上げて紹介しているところは桐島かれんと上田義彦の美意識の賜物で、ガイドブックというより「読む写真集」という仕上がりです。

中でもフランス政府が承認する5つ星以上、最高級ランクの「パラス」に滞在して撮影された写真は、フランス文化の粋を見るようです。歴史的建造物を大改修したホテルである「ロテル・ドゥ・クリヨン・ア・ローズウッドホテル」と「ル・ムーリス」。

クリヨンは王妃マリー・アントワネットがピアノのレッスンしていた部屋を改修したサロンや、コンコルド広場を見下ろすテラス、18世紀の創建当時からの空間をリノベーションしたバースペースなどを。ル・ムーリスは、ヴェルサイユ宮殿の平和の間を再現した空間で、アラン・デュカスが監修する2つ星レストランでいただける朝食の様子や、パリを360度視界におさめるスイート・ペントハウスルームを。「格式」という贅の本質を垣間見られる写真が次々と展開されています。
さらにパリから一足伸ばして訪れる映画『男と女』の舞台・ドーヴィルの様子は、まるでロードムービーを見るようなページが続いています。

後半のライフスタイル特集では、「山の家」での「火のある暮らし」をテーマにした提案です。キャンドルやランタンを使ってのおもてなしは、大切なお客様を迎える日に使いたいアイディア。
そんな桐島かれんが、実は毎晩、10人前の晩ごはんを作っている様子もルポされています。自宅のキッチンを公開して、献立の考え方や買い物、実際の調理まで、家族と夫のアシスタントのみんなが着席したときに、すべてアツアツ、できたて、しかも美しく盛り付けてある料理がテーブルに並んでいるようにする秘訣を公開しています。