休日は昼まで寝てしまう/SE女子の日常
公開日:2020/7/7
平日は残業つづきで、休日は寝てばかり。会社員なら誰しも陥りやすい悪循環です。元SEで漫画家のぞえさんも、こうした良くない毎日を送った経験を持ちます。「とにかく時間が欲しかった」という、当時の様子を紹介してくれました。

仕事にも慣れてきた、社会人2〜4年目頃の話です。
社会人1年目の頃はOJTや勉強がメインで、基本定時で帰らせてもらっていましたが、仕事に慣れてくるにつれて徐々に増えてくる業務量。
与えられた仕事が定時内でさばけなくなり、徐々に増えていった残業。繁忙期は毎日22時までの残業が当たり前でした。
仕事を終えて家に帰ると早くて21時。そこからご飯を食べて、お風呂に入り、食器を洗っていたら、あっという間に寝る時間です。
明日も会社だ。でも、自分が好きなこともやりたい。
寝て起きたら朝です。会社に行かなければならない。その現実から逃れるために、ついつい夜更かししてしまうのを止められませんでした。
そうなると、平日の疲れを土日に持ち越すことになります。いつまでも寝不足のままではいられません。
休みの日は、起きたらすでに昼なのです。
セットしたはずの目覚ましは、無意識に止めています。
すでに高く登った太陽に目を細めながら「いまから洗濯して洗濯物乾くかな……」と考えたのは、一度や二度ではありません。
平日に夜遅くまで仕事をしていると、家事も溜まりがちになります。「ノー残業デー」だった水曜日に洗濯したり買い出ししたりしていましたが、それだけでは足りません。土日は平日に溜めこんだ家事をこなす日になります。
帰って寝るだけの家でも、週に1回ぐらいは掃除をしなければホコリが気になります。
日々仕事に追われ、平日の睡眠時間は決まっている。土日はあまり予定を入れずに寝ていたい。
昼まで寝て起きた瞬間は「貴重な休日が寝て終わってしまった……」と残念に思う気持ちもありますが、体力の回復も必要。悩ましいところです。

お金じゃなくて、時間が欲しい!
寝たい。遊びたい。
休みの日が週2日では足りない。週に5日も働くことにしたのは誰なんだ。
平日の仕事をする時間を少しでも短くして、早めに帰ることができれば、平日に休むことができて、土日も精力的に活動できるかもしれないのに。
時短勤務までいかないまでも、毎日定時で帰れたらそれだけでも違います。
残業ばかりして残業代が増えても、土日は体力の回復に追われ使う時間がありません。
お金ではない、時間が欲しいのだ!
そんな想いからタスク管理に興味を持ち、残業まみれの日々から脱出したのは社会人5年目の頃でしょうか。
休日に昼まで寝ることも少なくなりました。
いま思うと、昼まで寝ていた方が体調が悪くなっていたように思います。
睡眠のリズムが崩れて、頭痛が発生しやすくなっていました。規則正しい生活を送り、体調を安定させる。
当時のこんな環境からは、一刻も早く脱出すべきだったと、今になって思います。
ぞえ

ぞえ
週3勤務でシステムエンジニア、残りは漫画家・イラストレーターとして働いていた元・パラレルワーカー。2019年1月よりフリーランスに。体力がなく、疲れやすい自分でも好きなことをするための方法を探求している。2020年4月に『SE女子の日常』(ふりにちブックス)を刊行。
Blog:「ふりにち」