あおり運転のリスクから身を守るには? トラブルに巻き込まれないために、気をつけるべきこと/捜査一課式防犯BOOK⑥
公開日:2020/7/28
詐欺、空き巣、ストーキング、あおり運転などの犯罪・トラブルを回避するには、社会の実情を知り、正しい知識と危機管理意識を持つことが重要。元捜査一課刑事が教える安心・安全のためのテクニックの数々をご紹介します。

外での防犯
あおり運転されないために
2017年の東名高速道路で起きた、あおり運転が原因で発生した死亡事故以来、社会問題化してきた「あおり運転」。警察の指導にもかかわらず減少しないため、暴行罪の適用も検討されています。
対策方法:ルールを守ってリスクを減らす

まず交通ルールを守って無理な運転をしないことです。「無理な車線変更をする」「赤信号直前で突入する」「急ブレーキを踏む」「法定速度を大きく下回る速度で走行する」などの運転をしなければ、あおられるリスクは格段に減らせます。
あおり運転から逃げるために①
接触スレスレまで車間距離を詰めて、追い回される。ハイビームやパッシング、クラクションで威嚇される。無理な幅寄せをして並走してくる。これらの危険行為は、すべてあおり運転です。
対策方法:絶対に窓やドアを開けない

あおられたとき危ないのは、車を止めてしまうことです。特に高速道路で止めると二次被害にあうリスクが高くなります。まずは、あおられていると思ったら道を譲りましょう。それから、相手の車から人が降りてきても、ロックをかけて、絶対に窓やドアを開けないようにしましょう。そして、110番通報です。
あおり運転から逃げるために②
あおり運転しているドライバーは、イラついた感情をコントロールできない状態になっています。悪いことをしている意識は全くなく、会話は成り立ちません。
対策方法:ドライブレコーダーは前後に装着

あおられたら、まずは道を譲って先に行かせること、逃げること。そして、警察を呼ぶことです。それからドライブレコーダーは、できれば前後に装着しておきましょう。装着しているというだけで相手への抑止力になります。また、ドライブレコーダー前後録画中といったステッカーを貼る方法も有効です。
電車内でけんかにならないように
電車内のけんかの原因は夜なら酔った勢い、朝なら通勤ラッシュによるイラつきなどがありますが、自分の行動がけんかの種をまいていないか考えましょう。

対策方法:混んでいるときはゲームしない、スマホ見ない

電車内で自分でも気づかないうちに、けんかの種をまいていることがあります。例えば、スマホのゲームに夢中になり、他人の腕をひじで小突いてしまう。駅に停車したときに降りたい人が後ろから「すみません」と声をかけても、イヤホンで音楽を聴いていて気づかない。自分に非があると気づいたら、すぐにあやまりましょう。