40代・50代の髪は“鍛える”時代! 「髪トレーニング」でいきいきとした美しい髪へ
公開日:2020/9/19

年齢を重ねるにつれてハリ・コシ、艶を失いつつある髪。ボリュームを出しづらくなったり、質感が変化してパサついて見えたりするのを、加齢のせいと諦めていませんか?
40代、50代が美髪を目指すなら、トリートメントなどのケア以上に力を入れるべきなのは「髪のトレーニング=髪トレ」だと提案するのはヘアケアスペシャリストの余慶尚美さん。トレーニングというと厳しい運動を想像するかもしれませんが、「髪トレ」は漢方美容や薬膳料理にも精通し、毛髪診断士の資格も取得した余慶さんが多角的な知識をもとに導き出したヘアケア法。体の「巡り」に着目し、髪を育む大地である頭皮と、これから生える髪をすこやかに育てるメソッドです。
「巡り」を改善し美髪を目指す
「髪トレーニング」のやり方は、著書『髪トレ』(主婦の友社)に詳しく掲載されています。本書によると、東洋医学の世界では、髪は「血余(けつよ)」と呼ばれているそう。「体のすみずみまでを巡って余った血が、髪の毛になるという考え方です。つまり、髪の優先順位は、体のすべてのパーツの中でも最下位であるということ。裏を返せば、髪の美しさは、血の巡りに余裕があることのあらわれ、とも言えます」。つまり、全身の循環をよくして、頭皮の毛細血管を通して毛乳頭に栄養がしっかりと運ばれるようにすることが美しい髪を育むために必要だということなのです。

今夜のシャンプーからはじめよう! 髪を鍛える20の方法
余慶さんが考案した「髪トレ」は全部で20の方法があります。「髪トレ① そもそも美しい髪とは? 美髪の条件を理解する」「髪トレ④ 正しいシャンプーでその日の汚れを洗い流す」などのヘアケアの基本から、「髪トレ⑦ リンパドレナージュで余分な『水』を流す」「髪トレ⑧ 簡単エクササイズで巡り・血巡りをよくする」などの「巡り」に着目した内容まで多岐にわたっていますが、どれもすべて正しい知識を身に付ければすぐに実践できそうなものばかり。
「髪トレ⑩ 40代からはホルモンバランスも意識的に整える」では女性ホルモンの減少が髪に与える影響についても言及。子宮は東洋医学では髪と同類の仲間であるとされているそうで、女性器の状態は髪の状態にリンクすると考えられているといいます。ここでは骨盤のゆがみを正し、子宮への血流を上げてくれるエクササイズを紹介します。

本書は「髪トレ」の基本のメソッド以外にも、「白髪」「薄毛」などのお悩み別対処法や、余慶さんが自らモデルを務めたヘアアレンジ方法など、大人の女性が髪に持つお悩みにひとつひとつ丁寧に応える内容になっています。余慶さんが目指すのは、髪に自信を持つことで、人生そのものをいきいきとドラマチックに過ごせるマインドを持てるように手助けすること。1冊読み終わるころには、諦めていた髪の悩みよりも、「今日から髪トレをしたらどんなふうに変わるのだろう!」というワクワクで頭がいっぱいになっているはず!
文=箕浦 梢