モラハラを回避して、心の「ソーシャルディスタンス」を
公開日:2021/3/3

心の「ソーシャルディスタンス」を保つのが難しい時代かもしれない。
家の中にずっと一緒にいるから、ずかずかとプライベートなところに踏み込まれてしまったり、いつもオンラインでつながっているから自分の時間を守るのが難しかったり。そんな人が多くなったのではないだろうか。
“相手のことが嫌いなら離れてしまえばいい、なんていうアドバイスもありますが、人間関係はそれほど単純なものではありません”
そう言うモラハラ対策カウンセラーのJoeさんは、『私を振り回してくるあの人から自分を守る本』(Joe/WAVE出版)で、相手に嫌な印象を与えずにそれ以上踏み込まれないようにする方法を具体的にアドバイスする。
実践しやすく、ときに少々ブラックなメソッドの一部を見てみよう。
「沈黙が平気なキャラ」に見せる
Joeさんによれば、「沈黙は気まずい」には正体がある。それは「沈黙を埋めなくては」と感じて行う気づかいだ。“相手は「ああ、この沈黙は気まずいものなんだ」「黙っていると気まずい間柄なのだ」と受け取り、居心地の悪さを感じます”。確かに、焦ってあたふたと沈黙を埋めようとすることで、かえって空気が悪くなった経験のある人もいるのではないだろうか。
大切なのは、“沈黙に対して「無責任」になる”ことだ。無責任で、リラックスした雰囲気を出せたら、相手も安心し、対等に話しやすくなる。
大きな声で断る
本書では、「断り方」の戦術が13個紹介されている。「一瞬、考えるフリをする」や「一撃で断る最強ワード」などがあるが、意外なのは「大きな声で断る」だろう。
たとえば会社で先輩から飲みに誘われて断りたいとき、「あー、すみません」と大きな声で言ってみよう。ただし「威圧」にはならないように、トゲのない、穏やかでフレンドリーな言葉を選んで、音量だけ大きく言うのがポイントだ。相手は意表を突かれ、適度な距離を保てるかもしれない。
「意見はありません」と言い切る
“人を振り回すタイプの人は、隙あらばマウントをとろうとします”
そんな人と遭遇したことのある人は多いだろう。そして、マウントをとられる不安から、何かを尋ねられたときにうまく答えようとして、うろたえた経験のある人も多いのではないだろうか。
“実は、下手に答えようとするよりも、はっきりと「意見がない」「わからない」と言い切ってしまったほうが知的な印象を与えます”とJoeさんは言う。爽やかに、はっきりと「意見はありません」と言うことで、マウント合戦から逃れられる。
本書で紹介されるテクニックを使い、人との距離を作り直してみよう。
文=遠藤光太