人気モデルも夢中! 話題沸騰中の「棒ネコ」を徹底解剖
更新日:2021/6/15

ある日突然、大切な人に「貴重な棒だから大事に持っていてね」と棒を渡されたら……。
飼い主からのそんな言いつけを守り、2年間棒を持ち続けて“虚無顔”になってしまったのがこの漫画の主人公、「棒ネコ」のフーちゃんです。

コロナ禍のさなか2020年9月からTwitter上で投稿が始まったこの4コマ漫画。貴重な棒をどんな時でも離さない「棒ネコ」がシュールで面白いとたちまち話題となりました。あの人気モデル、だーりおこと内田理央ちゃんも「スーパー可愛くてせつない」と推すなど、著名人にもファンが多い作品です。
今回はそんな「棒ネコ」人気に迫ってみたいと思います!
けなげな主人公「棒ネコ」のフーちゃん
飼い主から貴重な棒を渡されて2年。“虚無顔”となっても、渡された棒から手を放すことなく、寝るときやせまい道を通るとき、バイクに乗っているとき、宇宙船に誘拐されるときでさえも貴重な棒が手から離れないようにするフーちゃんの棒さばきが、とても可愛く思えます。

棒を取られそうになると精一杯威嚇し、褒められるとどこか誇らしげな表情……。健気な姿が切なさを醸し出します。
似顔絵がうますぎてせつなくさせるカラス
棒ネコには主人公以外にもさまざまなキャラクターが登場します。
代表的なキャラクターのひとりであるカラスは、絵がうますぎて、時折フーちゃんをせつなくさせながらも、一緒に飼い主探しを手伝う良き相棒です。

ほかにも虫と間違われるフェアリー、棒ネコを狙う秘密組織など、とにかく登場人物ひとりひとりが個性的で飽きないのも、この作品の大きな魅力です。

果たして、棒ネコは飼い主と再会できるのか、棒が貴重な理由とは、そもそもいつまでこの話は続くのか。色んな点でこの先の展開が気になります。
著者は『悲しみゴリラ川柳』の室木おすし氏
そんな「棒ネコ」の著者は悲しいゴリラの川柳が詰まった『悲しみゴリラ川柳』など、シュールでクスっと笑える作風が人気のイラストレーター・漫画家の室木おすし氏です。
16歳の頃から寿司屋のバイトを転々とし、名前の通り特技は寿司握りという一面もあるとか。
作品展も開催中! 「棒ネコ」単行本が発売中
これまで発表されたストーリーに加え、未発表作、スピンオフも含めた単行本『貴重な棒を持つネコ』(KADOKAWA)が発売されました。ページ数の部分が描き下ろしのイラストになっていて、紙の本ならではのこだわりと可愛さが詰まった1冊になっています。
また、発売を記念し、作品展「『貴重な棒を持つネコ』出版記念作品展 棒ネコとゆかいな仲間たち」が5月24日(月)まで渋谷パルコ・ギャラリーエックスにて開催中! 会場では貴重な原画が展示されているほか、かわいいグッズの販売も。
ぜひ単行本で一気読みしたあとは展示会にも足を運んでみてください。あなたも棒ネコと仲間たちに夢中になってしまうこと間違いなしです!
文=稲垣飛カ里(side dishes)