進藤あまね「本当に17歳?って聞かれますけど、昭和ネタが大好きです」【声優図鑑】
公開日:2021/6/23

キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第262回目に登場するのは、小さい頃からアイドルアニメに出るような声優に憧れて、『BanG Dream!ガールズバンドパーティー!』倉田ましろ役や『D4DJ』春日春奈役で、その夢を叶えた進藤あまねさん。「まだ夢の中にいるみたい」と、その胸中を語ってくれました。プライベートでは「どこでもすぐに寝てしまう」という悩みが…。
オーディションでギターのストラップが外れてしまい…
——新人発掘オーディションを経て、2018年から響に所属していますね。声優に興味を持ったきっかけは?
進藤:幼稚園からアニメを観ていて特にアイドルアニメが好きだったのですが、小学2年で『ラブライブ!』に出会い、特番で声優さんがパフォーマンスするのを観て心を奪われました。そこで先輩の三森すずこさんを知り、私も三森さんみたいな声優になりたい!と思ったのがきっかけです。
——声優を志そうと思った時期が早かったんですね。
進藤:そうかもしれません。4年生になってからは声優になれるオーディションを探しました。私の年齢で入れる声優事務所って、当時はあまりなかったんです。その中でも、受けられるオーディションをいっぱい受けて。
——そこで響のオーディションにも出会ったと。
進藤:そうですね。SNSで、伊藤彩沙さんが紡木吏佐さんのことを「新しく所属した紡木さんです」って紹介しているのを見て、オーディションのことを知りました。それまでのオーディションは最後の最後でダメになることが多くて。響は三森さんがいる事務所ということもあって、これで落ちたら一旦おしまいにしようと思って、中学2年の時に受けました。
——オーディションにはどんな思い出がありますか?
進藤:特技のギターを弾いていたんですけど、その日にかぎって運悪く、ストラップが外れて落ちちゃって! 演奏も、最初は演奏だけにしようと思っていたのに、歌詞がどんどん頭の中に浮かんできて、結局弾き語りになっていたんです。アコギではなくエレキギターなのに。インパクトが強くて合格できたのかもしれません(笑)。

コンプレックスだった地声も武器にしていきたい
——幼少時はどんな子どもでしたか?
進藤:とにかく友だちと遊ぶのが好きでした。からだを動かすのも好きで、プリキュアごっこや水鉄砲で遊んだり。お父さんとお姉ちゃんからお下がりのゲームをもらう事もあったので、ゲームにもはまっていて。
小学校になると、3DSとか友だちと通信できるゲームをするようになって。鬼ごっこに疲れたらゲームをしたりして、屋外でも室内でもずっと遊んでました。遊んで食べて寝て…っていう子どもらしい子どもだったのかな。
——今はもう大人に近づいてきた?
進藤:いえ、まだまだ子どもだと思います(笑)。完全オフの日も、寝たり休んだりするんじゃなくて、早起きしてでも友だちと遊びたいほうなので。今はこんな時期なので、電話したりオンラインでゲームしたり。
子どもの頃は、鬼ごっこの鬼役なのに、疲れた〜って休んでいるうちに何か新しいものを見つけて、友だちをほったらかしにして地面に絵を描いてたりもしました(笑)。
——想像力が豊かなんでしょうね。今でも同じようなことが?
進藤:あります! 絵を描くのが好きで、思いつくと、ご飯食べていても、お風呂に入っていても、スケッチブックを取り出して描きます。既存曲ではない歌詞やメロディが頭の中に流れてくることもあるので、お風呂の鏡に書きとめたり。石鹸を指につけて書けば消えないんですよ。いつか生かせることがあるかもしれないと思って。
——生かせそうですね! 絵や歌詞はスケッチブックにたまっているんですか?
進藤:いえ、授業中はノートの端っこに描いてたりもするので、持ち物のどこかにはあるけど、探さないとわからないというか(笑)。見つけたら切り取って、箱に入れて保管しています。

——ご自身の声の魅力や、注目してほしい個性について教えてください。
進藤:もともと声が低いのがコンプレックスだったんです。自分が好きなキャピキャピしたキャラクターがイメージ通りに演じられなかったり…。でも、ましろを演じるようになってから、ましろの声はもちろん、低めの地声も好きだと言ってくださる方がいらして。すごくうれしくて、地声も武器にしていきたいと思いました。
高い声と低い声の中間地点がうまく出せなくて声が裏返ってしまうこともあるのですが、先輩たちが「個性的ないい声だし、よく響くから、その裏返りをきれいに使えるといいね」と言ってくださって。苦手なことも生かしていけるように、いま勉強しているところです。
——個性についてはどうですか?
進藤:発言や反応が「昭和」っぽいと言われます。お父さんお母さんが知ってる曲を口ずさんでいたり、ギャグやお笑いも、志村けんさんたちの代のネタが得意だったり。バンドリやD4DJの収録で、「○○なんです。それで、なんと!なんと!」みたいな言い回しをすると、「昔の8時台くらいのバラエティ番組とノリが一緒なんだよね」とか、「あまねす本当に17歳?」って言われます(笑)。
先輩の相羽あいなさんの「圧」みたいな個性が自分にもほしいなって思っていたので、昭和っぽさも個性にしていけたらと思います。

憧れの声優に。まだまだ夢から覚めたくない
——むしろ新鮮ですね(笑)。『BanG Dream!ガールズバンドパーティー!』で、小さな頃から夢見ていたアイドルアニメに携わってみて、いかがですか?
進藤:まだ夢の中だな〜と思います。憧れていた仕事に就けている実感は少しありますけど、まだポヤポヤしていて。この夢はいつ覚めるんだろう…でも今はまだ覚めないでくれ…と思ってます。
——夢の中でフワフワしながら楽しんでいるんですね。
進藤:はい(笑)。周りからは「大変じゃない?」って言われますが、自分の中では大変じゃないし、もっともっとがんばりたいと思ってるんです。
——『D4DJ』ではDJに初挑戦されていますが。
進藤:春奈ちゃんはDJで、しかも風紀委員なんです。自分とは真逆すぎて…。だから高校で初めて風紀委員になって、勉強しています。DJの機材に触るのも新鮮だし、歌って踊るのも初めて。だからもう、ライブ前になると、できるのかな〜と緊張しちゃって。
——DJの機材はボタンがたくさんあって難しそうですね。
進藤:もともとゲームが好きですし、ギターでは足でアンプとか触っていたんですけど、DJでは同じ表記でも音が違うんですよ。だから耳で勉強するのも楽しくて。いまだに知らないボタンがあるので、ライブを積み重ねながら覚えているところです。大変ですけど、ここでがんばればもっと輝ける! と思ってがんばっています。

どこでもすぐに寝ちゃうのが小さな悩み
——おうち時間が増えていると思いますが、ネットショッピングはしますか?
進藤:高校生になってから、1人でネット通販が使えるようになったんです。最近はなかなかお店にも行けないので、アニメキャラのグッズはどんどんネットで買っちゃいます。仕事用のお洋服もよく買います。2〜3回着て見慣れてしまったら、私服にしたりして。
——高校で流行っていることはありますか?
進藤:YouTubeの企画でTikTokをやってみてわかったんですけど、学校で流行っている物や仕草って、TikTokからきているものが多いんですよね。アニメの流行にはついていけてましたが、タピオカとか世間的な流行にも、少しついていけるようになりました。これだったのか! と(笑)。
——では次に、ナイトルーティンを教えてください。
進藤:1日に水を2リットル飲むようにしているのですが、どうしても少し残ってしまうんですよ。それを寝る前にがぶ飲みします。ホットアイマスクも、ほぼ毎日。スマホでゲームをしたり、DJの機材を見たりするので目が疲れてしまって。たまにつけないと目の調子が良くないので、買いだめをして目を休めてます。
——最近の小さな悩みはありますか?
進藤:悩みは抱えないタイプですけど…小さな悩みを挙げるなら、どこでもすぐに寝ちゃうことです。学校の休み時間に、飲み物を買ってから何かしようと思っていたのに、授業が終わった瞬間に寝てしまったり、気づいたら寝ていることが多くて。以前は自分の意志で寝ることができたんですよ。それが、いつの間にかスヤア…と(笑)。
——着実に体力をチャージしてる感じがしますね(笑)。これから、どんな声優になっていきたいのか教えてください。
進藤:現代の声優さんはマルチに活躍されているので、自分もキャラクターや作品を通して、幅広いジャンルで活動していきたいです。ヴァイオリンやフルートなどのクラシック系もやってみたい。ピアノもいいな。今日みたいな撮影もたくさんしてみたいです!
——最後に、読者へのメッセージをお願いします。
進藤:みなさんの応援が元気の源になり、糧になっています。なかなかお会いできないですが、SNSを通じたメッセージを見て、私も「もっとこうしよう」とか「もっと勉強したい」と感じています。私もみなさんに恩返しをしていきたい。これから作品やライブ等を通じて、もっとみなさんの傍でパワーを届けられるような存在になっていきたいです。
——進藤さん、ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

進藤あまね
◆撮影協力
撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」