仕事の悩み解決も、業務の効率化も「売れているビジネス名著」に学ぶ! 読むならこの3冊!
更新日:2025/1/31

ビジネス書には先人たちの知恵が満載だ。特に、名著として多くの人に読み継がれてきたビジネス書には、仕事上の悩みを解決してくれるものや業務を効率化してくれるもの、転ばぬ先の杖になりそうなものなど、仕事に役立つ情報がつまっている。だが、「毎日忙しくて、本を読んでいる時間がない」という人も少なくはないだろう。そこで、そんな多忙な人たちのために、3つのビジネス名著のポイントを紹介しよう。すぐに仕事に活かせる内容ばかりなので、スキルアップのために、ぜひ参考にしてみてほしい。
- この記事の目次
- ・完訳 7つの習慣 人格主義の回復
- ・HARD THINGS
- ・思考の整理学
完訳 7つの習慣 人格主義の回復

『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』——頭に叩き込みたい「7つのポイント」
世界3000万部、日本で200万部超の大ベストセラーだが、内容を理解できずに挫折している人も多いといわれている『7つの習慣』。おかげで子ども向け版やマンガ版も売れて、ビジネスの世界では関連セミナーも人気がある。そのわかりにくさを改めるべく訳し直された『完訳 7つの習慣 人格主義の回復』は混沌として先が読めない時代の今こそ、人生のバイブルとして繰り返し読みたくなる充実の内容だ。つまり、“たった数分で決して読んだ気になってほしくない”名著なわけだが、著者のスティーブン・コヴィーが本来伝えたかった7つの習慣のポイントを紹介。また、サブタイトルに「人格主義の回復」とあるように、仕事でも人生でも、本当の意味で悔いのない成長と成功の喜びを得るためには、まず“人格ありき”。自分自身の内面を変えて、他者や世界の見方を変える必要があるのだ。
HARD THINGS

『HARD THINGS』——会社でバカにされないために。ピンチを切り抜く”4つのアドバイス”
『ハード・シングス 答えがない難問と困難にきみはどう立ち向かうか』は、ピンチの乗り越え方を教えてくれる本。「創業CEO」の職にある人はもちろんのこと、リーダーや管理職など、マネジメントに悩む人の福音書になる一冊だ。CEOに必要とされる唯一の資質はリーダーシップであり、「ビジョンをいきいきと描写できる能力」「正しい野心」「ビジョンを現実化する能力」の3つが重要だという。ベンチャーキャピタリストである著者は、起業したIT企業を成長させ、ピンチを切り抜けて会社を売却した自身の実経験を元に「いかに行動し、困難(ハード・シングス)に対処すべきか」を伝授してくれるので納得度は高い。パートナーの急な裏切りなど、理想だけでない経営の最前線が生々しく描かれている。
思考の整理学

『思考の整理学』——「忘れることが大事」なワケとは?
1983年に刊行された『思考の整理学』は2016年に200万部を突破したロングセラー。英文学者である外山滋比古氏の独自の思考法をまとめた6部構成の書籍で、今では当たり前の「コンピューター」に対して30年以上も前に警鐘を鳴らすなど、その内容はまったく古びていないどころか、大量の情報に翻弄される現代人こそ読むべき一冊だ。インターネットや人工知能(AI)が凄まじい勢いで発達している現代だからこそ、「機械やコンピューターのできない仕事をどれくらいよくできるかによって社会的有用性に違いが出てくることははっきりしている」という外山氏の言葉はますます心に響いてくることだろう。また、平易な言葉で説明されており、分量も200ページ強で読みやすい。