「この汚部屋をなんとかしたい!」いつの間にか散らかる我が家をスッキリさせられる、実録片付けコミックエッセイ
公開日:2021/11/28

なにがどこにあるかすぐにわかるスッキリ部屋は、理想的。しかし、手が届く範囲にものが溢れている汚部屋はなかなか卒業できない。
たまに重い腰をあげ、部屋を片付けようと一念発起してみても、ものに詰まっている思い出に浸り、捨てるという選択ができなかったり、家中をキレイにするまで片付け意欲を持続しさせられなかったりして、結局、理想の部屋を諦めてしまうのは片付けが苦手な人あるあるだ。
『コミックエッセイ 1カ月でいらないモノ8割捨てられた! 私の断捨離』(なとみみわ:著、やましたひでこ:監修/講談社)は、そんな人にぴったりな実録コミックエッセイだ。
本作は片付けが苦手でものを捨てられない、自称「ステラレネーゼ」の作者・なとみみわさんが、「断捨離」の提唱者であるやましたひでこさんの力を借りて、脱汚部屋を目指す片付け本。笑えるエピソードを楽しみながら、ものを捨てるコツが学べる。
おひとりさまになった自分を幸せにするために「断捨離」を決行!
作者のなとみさんは50歳手前でおひとりさまとなり、愛犬と共に築24年1DKのペット可物件で暮らすことにした。
人生第2章は、絶対に自分を幸せにする。そう決意したなとみさんは、もともと片付けが苦手であったが、新居ではキレイを継続させようと意気込んでいた。
ところが、引っ越して5カ月も経つと、部屋の中には「ものの山」が…。


部屋の散らかりが原因で不便さを感じることが増えていったが、このくらいなら本気を出せばすぐに片付けられる範囲だと考えていた。
ところがある日、自宅へ遊びに来た片付け名人の友人から、前に住んでいたマンションの部屋と同じくらい散らかっていることを指摘され、すでに汚部屋になっていることを自覚。初心を思い起こさせる友人の言葉にハっとさせられ、片付けを開始することにした。


しかし、自己流で頑張ってみるも、片付ける過程で逆に部屋が散らかってしまったり、ものに詰まった思い出に浸ってしまったりして、うまくいかず…。


散らかり続ける部屋の中で、なとみさんの不満やストレスは増えていき、心の余裕もなくなっていった。
そんな時、知り合いの出版関係者から「断捨離」の提唱者であるやましたさんへ取材をしてほしいとの依頼が…! こうして、なとみさんは片付けのコツや自分を大切にできる素敵空間の作り方を学ぶこととなる。
実践しやすいシンプルなルールで脱汚部屋を目指そう
本作でやましたさんが伝授してくれる断捨離ルールは、実にシンプル。手軽に実践しやすいので、読み進めていると片付け意欲が湧いてくる。断捨離の仕方が学べるだけでなく、自分が片付けられない理由ややってしまいがちな散らかしのクセに気づくことができるのも嬉しい点だ。
実は筆者も片付け下手で、なかなかものが捨てられないたち。だから、使える・使えないという「モノ軸」ではなく、「自分軸」を大切にしてものを捨てようと訴えかけるやましたさんの言葉が心に刺さった。


単に部屋がスッキリするだけでなく、今の自分に必要なものやこと、人などを見極める力を身につけることができるのも、やました流片付けテクニックの醍醐味だ。
また、1日1カ所をキレイにするという「ちょこっと断捨離」は発想が斬新で驚かされた。

好きなところから片付けをはじめ、「好きなもの」と「ないと困るもの」だけを残すこの断捨離術は、これまで何度も片付けに失敗してきた人にとって心強い味方となってくれるだろう。
悩みがちなクローゼットをスッキリさせる方法や、思い出の詰まったものの捨て方も学べる本作は、空間のゆとりだけでなく、心のゆとりも生み出す。
“断捨離って自分との対話 何回も何回も自分の心と向き合うわけだから 自分にとって何が一番大切なのかが見えてくるのよ”
やましたさんのこの言葉をしかと受け止め、あなたも今度こそ脱「ステラレネーゼ」してみてはいかがだろうか。
文=古川諭香