もう大掃除はしなくていい。汚部屋が劇的に生まれ変わる「無敵の整理整頓術」
公開日:2021/12/29

年末と言えば大掃除。部屋を綺麗にして晴れ晴れと新年を迎えたいものだが、見渡した瞬間に絶望する人も多いのではないだろうか。雑然と散らかった衣類や物、隅に蓄積されたホコリ、放置してこびりついた汚れ、正直触りたくない水回り……。整理整頓や掃除が苦手な人ほど年末の大掃除はハードルが高く、耐えがたい苦行になる。
整理整頓や掃除の動画で人気を集める主婦YouTuber・ほしのこ氏は「楽に掃除できる部屋にして、汚れを溜めないようにするのが一番楽」と断言する。彼女の家はインテリア雑貨やこどものおもちゃがいくつも置いてあるにもかかわらず、なぜかすっきりと美しい。実は、あちこちに「楽に掃除できる工夫」が施されているのだ。

汚部屋の元凶は「多すぎる物」
ほしのこ氏の片づけは、物を手放すことから始まる。
「家が汚いと相談してくる人のほとんどは、物が多すぎるんです。必要な物だけあればいいのに、必要じゃない物で溢れていて、必要な物の場所すらわからなくなっています」
と語るように、汚部屋の主は「捨てられない人」であることが多い。
物を手放すべきサインは2つ。
・1年以上使っていない
・物が収納場所に入りきらない
いずれかに当てはまったら、使用頻度が高い物だけに絞って物量を減らす。物が少なくなれば収納場所にすっきり入るようになり、散らからず掃除しやすくなる。
ただ、思い出のある物はなかなか手放せない。そんな時は写真に撮ってデータで残すのがおすすめだそう。それでも手放せなければ、一時保管ボックスに入れておく。一時保管ボックスがいっぱいになったらもう一度見直して、使わないようだったら思い切って手放す。
こうやって段階を踏んでいけば、物との別れを受け入れやすくなるのだ。
ワンアクションで掃除できる導線を作る
物を減らして部屋をすっきりさせたら、汚れを溜めない仕組みを作る。その仕組みが「ワンアクションで掃除できる導線」だ。
最短距離で掃除できる導線を作ることで、サッとひと手間で汚れが一掃できるようになり、掃除の面倒くささが激減する。小さな掃除が習慣になれば、大掃除なんていらないのだ。
ほしのこ氏は掃除を楽にするコツをいくつも実践している。
【1】ごみが出る場所にごみ箱を置く
ごみ箱までの距離を極限までゼロに近づけ、ごみが出た瞬間に捨てられる状態に。

【2】掃除する場所に掃除道具を置く
掃除道具を取りに行く手間が減り、汚れが気になったらその場ですぐに掃除できる。

【3】水回りは浮かせる収納で汚れを防ぐ
水アカやカビを防ぎつつ、いつでもササッと拭き掃除できる状態に。

【4】重い物にはキャスターを付ける
観葉植物など重い物にはキャスターを付け、片手でどかして掃除できるようにし、ホコリを防止。

【5】コード類などの配線はまとめておく
コード類はまとめてボックスに入れたりテレビ裏に浮かせたりして、拭き掃除を快適に。

これらのポイントを押さえれば、片づけが苦手な汚部屋マスターでも「大掃除不要の美しい部屋」を作れるだろう。現に私の汚部屋も見違えるように美しくなり、夫は「天変地異の前触れか」と驚愕していた。
ほしのこ氏の著書『Make My Best Life 私らしい部屋づくりの秘訣』(KADOKAWA)では、ほかにも物の置き場所の決め方、収納の工夫、インテリアのコツなどを余すことなく紹介している。大掃除を機に「来年こそは汚部屋から卒業したい」と切望する人におすすめの1冊だ。
文=秋カヲリ