猫界のアイドルを発見!! 猫好きが読むべき激かわミヌエットの写真集

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公開日:2022/4/13

ぼくはうに
『ぼくは、うに。~ミヌエットの男の子~』(unico_uniuni/KADOKAWA)

 筆者は常々、うちの猫が世界でいちばんかわいいと思っている。でも、愛する伴侶や恋人がいても、俳優やアイドルに思わずときめいてしまうように、よその猫につい心を奪われてしまうときもある。フォトエッセイ『ぼくは、うに。 〜ミヌエットの男の子〜』(unico_uniuni/KADOKAWA)のページを開いた瞬間、筆者はまさに「かわいすぎる……!」と声を上げてしまい、はっとしてうちの猫の顔色を伺ってしまった。そういう意味で、うにちゃんは猫界に現れた「1000年に1度出現するアイドル猫」と言っても過言ではない。

ぼくは、うに。

ぼくは、うに。
マンチカンとペルシャ系猫のミックス「ミヌエット」のうにちゃん。Twitterフォロワー23万人・Instagramフォロワー13万人を超えるアイドル猫だ。

 本書は、Twitterフォロワー数23万を超える大人気猫うにちゃん初の写真集。飼い主であるunico_uniuniのおふたりが子猫時代から撮りためてきたかわいすぎるショットが満載で、ほかにも2匹の先住猫のそら・あおばと戯れる様子や、うにちゃんのことがもっとよくわかる「かーちゃんのコラム」など盛りだくさんな内容となっている。

ぼくは、うに。
うにちゃんの好きな遊びや食べもの、先住猫との関係、そして家系図イラストが入った「かーちゃんのコラム」。うにちゃんがどんなお父さんやお母さんから生まれたかがわかる。

 それにしても、なぜうにちゃんはこんなにも猫好きを虜にしているのか。その最大の魅力はやはり、ぷっくりと丸くふくらんだマズルだろう。マズルとは猫の「ω」部分のことで、すべての猫のかわいさを象徴するパーツだが、うにちゃんの場合、「ω」部分は真っ黒い毛なのに、下顎の毛は真っ白なので、そのぷっくり具合がさらに際立って、かわいさが倍増しているのだ。さらに、ぱっちりとした目や少し短めの足など、かわいい要素をこれでもかと持ち合わせているうにちゃん。お気に入りの箱に入っているときの写真なんて、まるでぬいぐるみのような愛らしさだ。

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ぼくは、うに。

ぼくは、うに。
「あざというに」「イカ耳のうに」など、うにちゃんの可愛さをあいうえお作文で表現した「あいうえうに」。

 しかも、どの写真も奇跡の1枚といえるほど秀逸なものばかりで驚かされる。猫は、実物を見ているといつどの瞬間でもかわいいのだが、それをそのまま写真で切り取ることは意外と難しい。その点うにちゃんは、自分の魅力的な表情や角度がわかっているかのごとく、常に120点のかわいさを叩き出している。「かーちゃんのコラム」によると、うにちゃんは、お迎えした当初からまったく物怖じせず、車での移動中やゲージのなかでも堂々としていたんだとか。見た目のかわいさからは想像できないが、そういう肝の座った性格だからこそ、カメラの前でも常にかわいさMAXでいられるのだろう。

ぼくは、うに。
カメラの前ではいつもかわいさMAX。時々虚無の顔になるけど、それもかわいい。

 今回の写真集で、筆者はすっかりうにちゃんのファンになってしまった。すでに大人気なうにちゃんではあるが、この写真集をきっかけにさらに多くの猫好きに発掘されるはず。うにちゃんファンの古参になりたいなら、まずはこの写真集を一刻も早く手に入れるべきだ。筆者も、うちの猫には極力バレないように、うにちゃんを推し続けたい所存である。

文=近藤世菜