「豊田萌絵」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/1/6

豊田萌絵

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第99回となる今回は、テレビアニメ「人生相談テレビアニメーション『人生』」九条ふみ役、「響け!ユーフォニアム」川島緑輝役などを演じる豊田萌絵さんです

――撮影おつかれさまでした! 感想を聞かせてください。

豊田:街並みが冬めいていて、モフモフとしたあったかい感じのお洋服がぴったりだったなと思います!

――いつも女の子らしいファッションが多いですか?

豊田:普段からかわいらしい服が好きで、お仕事の衣装も私服も分けてないんです。小さい時からフワフワ・かわいいのが母の趣味で。でも、反抗期を迎えたと同時にスカートを履くのが恥ずかしくなっちゃって、小学校の時はボーイッシュでした。ずっとTシャツにGパンみたいな“ザ・小学生スタイル”で、髪もお母さんに切ってもらってました。けっこうブツ切りで、その頃の写真を見るとすごいです(笑)。中学に入ってから、今度はボーイッシュな感じが恥ずかしくなって、女の子らしいスタイルに戻りました。

――休日は洋服を買いに出かけたりする?

豊田:お仕事が早く終わった時、そのままショッピングに出かけることもあります。普段のお仕事で頭をフル回転したなっていう時は、お休みの日はテレビを見たりしながら家でゆっくり充電していることも多いです (笑)。

――お仕事で充実してるな〜と思うのはどんな時?

豊田:1日にいくつもお仕事が入っている時。お仕事の合間にご飯を食べていると、充実してるな〜って。特別にカフェでケーキを食べたりすると、頑張るぞ!ってモチベーションが上がっている気がします(笑)。

――自分へのご褒美という感じですね(笑)。よく食べる食事は?

豊田:家系ラーメンと焼肉が大好きで。焼肉は、現場終わりに他の声優さんと行くこともあるし、ひとりでも行きます。ひとりディナーで、お肉焼いて食べてます(笑)。外で仕事をしている時はお腹がすくからガッツリ。逆に、お休みの日はお腹が空かないから、家で大好きな白米だけ食べたりして(笑)。すごく極端なんです。

――家系ラーメンは太麺派? 細麺派?

豊田:太麺ですね! 具は、ほうれん草と海苔さえ乗っていれば、王道のチャーシューやメンマはどちらでもよくて(笑)。濃厚なのが好きなんですけど、そのくせ少食なので、ラーメンを食べた日は1日1食で全然大丈夫(笑)。

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――松田聖子さん好きで知られていますが、他の声優さんでも聖子ちゃん信者は多いようです。

豊田:そうなんです! 前田玲奈さんや山崎エリイちゃんも聖子ちゃん好きで、よくその話で盛り上がります。みんな曲にくわしいので、その場で歌って“あ〜わかる!”ってなったりして(笑)。キホン、聖子ちゃん好きは聖子ちゃんのビジュアルとアイドル性と曲調が大好きなので、話が合わないことがないんです。もう完成されたアイドル像なんですよね。

――ほかに、小さな頃から影響を受けていたことはある?

豊田:聖子ちゃんの道に入る前に、別のブームがあったんです。小学校1年生の頃、舘ひろしさんの顔と声に惚れて(笑)。子供ながらに、あ、この人理想だなと(笑)。たぶん「あぶない刑事」の再放送とかを見てたのかな。調べていったら、舘ひろしさんのいるクールスっていうバンドがあって、クールスがキャロルの親衛隊だと知り、キャロルの矢沢永吉さんに出会って、矢沢さんの曲にどハマりして。永ちゃんのライブにも行ってました! 今でもタオルを持ってます(笑)。ほかにも、クリームソーダっていうバンドがあって…でも誰に言っても通じないんです(笑)。当時、バンドのステッカーやグッズが流行っていたはずなのに…。生まれてない頃ですけど(笑)。他にもツイストとかBOOWYとか、もともとは男性アーティストから入って、女性の80年代アイドルに興味を持ったんですよ。

――それ以降、80年代に勝る文化に出会いましたか?

豊田:出会ってないです。もう一筋というか、永遠です。

――マンガやアニメに出会ったのはいつ頃?

豊田:兄がいつもジャンプを買っていたので、一緒に読み始めてからマンガにハマッて。地元のラーメン屋さんに置いてあった「こどものおもちゃ」っていう少女マンガにもハマりました。それを読むためだけにラーメン屋さんに連れていってもらって。でも、ラーメンってすぐ出てくるから全然進まなくて(笑)。半年くらいかけて全巻読みました。今思えば、古本屋さんとかで買えば良かった。子供だからそこでしか読めないって思ってたんですよね(笑)。で、小5くらいの時、「ボボボーボ・ボーボボ」というアニメにハマッて、首領パッチっていうキャラクターに恋してました(笑)。

――たしかに、人気キャラでした(笑)。首領パッチのどんなところが好きだった?

豊田:ハジケリストっていうところが(笑)。ボーボボって、その世界観に疑問を持たず、受け入れることで楽しめる作品なんです(笑)。全巻集めてアニメも全部観て、ホントに恋してました(笑)。今でも、何も見ずに絵が描けます(笑)。中学生の頃もずっとジャンプを読んでいたので、テニプリとか銀魂とかブリーチとかナルトとか、王道はほぼチェックしていました。基本的にギャグが好きで、「ギャグマンガ日和」も大好きです(笑)。

豊田萌絵

――そして、高校生の時に声優デビューを。それまでは順調にアニメ好きだったんですね(笑)。

豊田:フツウにオタクでしたね(笑)。中学校の頃がいちばんすごかったかな。銀魂にハマッて。グロい作品も好きだから、みんなが一度は通る「ひぐらしのなく頃に」も観てましたし。小学校の時はずっと吹奏楽部で、中学ではテニス部に入ったんですけど、あんまり大会に出るような活躍はしなかったから、草むしりも多くて(笑)。だから、帰ってからアニメを観るのが楽しみだったんです。

――その後、スタイルキューブ声優オーディションに合格して、声優の道に。デビューから3年経ちますが、転機になった作品は?

豊田:全部です! 全部違うタイプの作品だし、それぞれにストーリーがあるので。あえていえば、初めてオーディションで名前つきの役をいただいた、京都アニメーションさんの「境界の彼方」。やっぱり伊波桜ちゃんとの出会いは大きかったです。

――初のメインキャラで緊張したと思いますが、伊波桜というキャラクターを演じ切ることはできましたか?

豊田:3話からの登場だったので、初メインで途中から参加というのは緊張しすぎるということで、1話から見学させていただいて。当時17歳で、今でもお付き合いさせていただいている先輩方は本当に優しい方ばかりで、いろんなことを教えてくださいました。物語の中でキャラクターが成長した時、私も一緒に成長できたような気がしました。

――次に演じたメインキャラは、「咲-Saki- 全国編」の鹿倉胡桃役。アフレコで覚えているエピソードは?

豊田:中学生の時からマンガを読んでいたし、アニメシリーズも観ていたので、オーディションに受かった時はすごく嬉しくて。たくさんの学校が出てくる作品なので、スタジオには40人以上キャストがいることもあって、全校集合した1話では、座れない人も出てくる状態でした(笑)。「境界の彼方」とのギャップに圧倒されたのを覚えてます。

――作品ごとに新たな発見があるんですね。その次のメインキャラ「人生相談テレビアニメーション『人生』」九条ふみ役はどうでしたか?

豊田:ふみ役はメインキャラで初めて1話から登場して、台本に喋っていないページがほぼないくらい、セリフ数が多い作品だったんです。セリフが多いほうがお芝居に集中できて、不思議と緊張しないなってことに気づきました。セリフが少なめだと、失敗しちゃいけない、とかいろんなことを考えすぎるので…。

豊田萌絵

――そして、「響け! ユーフォニアム」で川島緑輝役に。元吹奏楽部の豊田さんとしては、“吹奏楽部あるある”も…?

豊田:そうですね。キャラクターたちの気持ちはとてもリアルに感じました。特に、大会に近づくにつれて部員の気持ちが揺れ動くような描写がリアルでした。私の通っていた小学校は吹奏楽の強豪校で、毎日練習が厳しかったので、どんどん気持ちが追い詰められていくんです。映像でも描かれていましたけど、楽譜の音符がゆがんでいく感じ。練習しすぎて、音符が迷子になるというか、ゲシュタルト崩壊を起こすんです(笑)。「今どこを演奏してるんだっけ?」と思うんだけど、演奏はちゃんとできているという。

――この作品で新たに出てきた課題もありましたか?

豊田:それが、この役は自分に近すぎて、俯瞰で見るというよりキャラクターと自分が同化して、一緒に生きているような感覚だったんです。演じている気がしない、というのが新たな発見というか、初めての感覚でした。大会で勝つというより、音楽を楽しみたいという一途なところも自分に近くて。それに、アフレコ期間中にスタジオで楽器を触らせてもらえたこともあって、メインの4人は特に、キャラクターと一体となっている感覚が強かったと思います。10月には、イベントでメインキャスト4人による楽器演奏もさせていただきました!

――「Pyxis(ピクシス)」は、同じ事務所の伊藤美来ちゃんと共に結成した2人組ユニット。これから挑戦したいことは?

豊田:一緒にユニットを組みたいという本人発信でスタートしたユニットなので、どちらかというと、これから2人にしかできないことを見つけていこうねっていう感じで、可能性は未知数なんです。ピクシズって、古代ギリシャの言葉で宝石箱っていう意味があって。宝石箱のように、かっこいいところもかわいいところも、いろんな輝きをお見せできたらいいなと思ってます!

――相手が伊藤さんで良かった、と思うことはある?

豊田:同じオーディションで事務所に入った同期だし、StylipS(4人組アイドルユニット)でも研修生時代から練習してきた仲間なので、お互いに気を使わない相手ですね(笑)。好きなものは全然違うし、性格は…近くないけど近い、って感じなんです。なんていうのかな、全然似てないのに似てるんです。2人でいると可能性がどんどん広がっていく組み合わせだと思うんです。

豊田萌絵

――ピクシスとして、2月に初のワンマンイベントが決定していますね。

豊田:バレンタイン当日なので、何かしらみなさんに素敵なものをお届けしたいです。あと、遠くから来てくださる方もいると思うので、雪が降らないといいなと(笑)。美来がけっこう雨女なので(笑)。本人も今から心配していたので「考えないで!」って(笑)。考えただけで雪を呼び寄せちゃうかもしれないから(笑)。

――3月には、21歳の誕生日を迎えるバースデーイベントも! 19歳から数えて3度目となるバースデーイベントは、どんな内容になりそう?

豊田:20歳の時は、特別感があったんですよ。人生で一度きりだから!ってお願いして、夜の部はカウントダウンをして、ファンの方と一緒に、誕生日を迎える一瞬を過ごさせていただいたんですよ。乾杯でちょっとだけお酒も飲んで。お酒の美味しさは、今だに感じられてないんですけど…(笑)。だから、21歳は何をしようかな。この記事が載る頃には決まっていると思いますが、当日のお楽しみということで!

――楽しみにしています(笑)! では、これからどんな声優になっていきたいですか?

豊田:キャラクターと出会うたびに新たなストーリーが生まれていく感覚がたまらなく嬉しいので、これからもいろんな役に出会っていきたいです。声優というお仕事の魅力って、やっぱり自分の人生にはない体験ができることだと思うので。たくさんの作品に出演してみなさんにお届けしたいと思います。それから、私は表に出ることが好きなので、映像や写真、ユニット活動もたくさんしていきたいです。

――今のように、アイドル活動も続けていきたい?

豊田:続けたいです! 憧れの人が聖子ちゃんでもあるので、私も変わらない自分でありたくて。もっと歳を重ねても、自粛はしたくないなって。周りにはイタイと思われるかもしれないけど(笑)。意思を持って、めげずに進んでいきたいと思います!

【声優図鑑】豊田萌絵さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

豊田萌絵

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豊田萌絵オフィシャルブログ「TOYOTA MOE」

豊田萌絵Twitter

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト