「土岐隼一」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2016/1/21

土岐隼一

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第102回となる今回は、「ダイヤのA」の工藤康役、ドラマCD「ALIVE Side:G」の衛藤昂輝役などを演じる土岐隼一さんです。

――撮影おつかれさまでした! 今日の衣装のポイントはありますか?

土岐:もともと事務所の方から私服がダサいと言われていたので、勉強に勉強を重ねて用意してきました(笑)。この間もスタイリストさんを紹介してもらって、こういう風に着ればいいんだよと教わって。ファッション誌を見て「こんなの絶対に似合わない!」と思ったりしながら、選んでみました(笑)。

――とてもお似合いです(笑)。現在出演している「ダイヤのA」の工藤康は、どんなキャラクターですか?

土岐:他の投手たちがケガをしてしまったときに、いちばん最初に気づく子です。ケアマネージャーになりたいと言ってるんですけど、その裏には二軍からなかなか上がれない葛藤もあって…。2期に入ってから演じさせていただいている役です。

――野球アニメということで、役が決まってから準備したことはある?

土岐:もともと、小さいときに野球のチームに入っていたので、野球は好きなんです。役が決まってからは原作コミックスも読みましたし、久しぶりにバッティングセンターにも行きました。手にめっちゃくちゃマメができて痛かったですけど(笑)。

――マメができたのも久しぶり?

土岐:剣道をやっていたこともあって、剣道と野球って同じようなところにマメができることは知ってたんです。だから大丈夫かなって思ってたら、5〜6ゲームやったところでマメががっつり割れちゃって。投手は3日に1度はマメが破れるっていうエピソードもあったから、みんなこんな風に練習してるんだな、康はこういうのをケアしてるんだなっていうことが身にしみました(笑)。

土岐隼一

――スポーツの経験って、演技に生かされたりしますか?

土岐:ありますね。バットを振ったりスライディングするときの息の使い方なんかは、イメージしやすい気がします。なんとなくリキむ感じというか。

――野球を観に行くこともある?

土岐:友だちが横浜ベイスターズのファンで。「打て〜〜!!!」って叫んでます。ほかのチームも応援するので“にわか”なんですけど(笑)。お祭り騒ぎが好きなんです。

――お祭りにはよく行くんですか?

土岐:この前、地元でも大きなお祭りがあって行ってきましたよ。昔はいつも親父と一緒に行って、同じ組でもないのに、大名行列の中に入れてもらったこともありました(笑)。

――テレビ埼玉ほかで放送中の番組「モテ福」にも出演中。バラエティ番組に出演した感想は?

土岐:僕は、温泉旅館の新人従業員として雇われたひとりなんですが、収録では気合いを入れてます! キャストは声優さんも多くて、アドリブにアドリブを重ねながら体当たりで臨んでいて。全力で挑むからこそ、その人のおもしろい素の部分が出たりするところが楽しいです。でも、全体の流れを見ながらしゃべるのはホントに難しい! 毎回やりがいを感じています(笑)。

土岐隼一

――ツキノプロによるドラマCD「ALIVE Side:G」では、4人組ユニット・Growthの衛藤昂輝役を。どんなキャラクターですか?

土岐:まじめ。クール。あとは、まじめすぎる故に天然(笑)。ほんっとにまじめすぎて、冗談を真に受けて返事しちゃうんですよ。枕投げを知らないし、他のキャラクターが「学生のころはよく授業サボッてたな」って言うと「授業中に授業受けなくてほかに何をするんだ?」って言ってみたりとか(笑)。ストイックなんですよね。自分にどこまでも厳しい。

――キャラクターと自分を照らし合わせることも?

土岐:じつは、冗談なのにまじめに返してしまうっていうのは僕もよくあって(笑)。同じ事務所の山谷(祥生)くんからも、「そこ、まじめに返すとこじゃないから!」って言われてたりするんです。もともとマイペースでおっとりしているし。ドラマCDは合計4枚ありますが、だんだんキャラクターが自分に近づいている気がします(笑)。

――11月27日に、Growthの4枚目のCDが発売されますね。ふだんのレコーディングはどんな様子ですか?

土岐:スタッフさんのこだわりがすごくあります。曲によって、感情を入れないでとか、ちょっと優しく歌ってとか、後半を盛り上げたいから前半はおとなしめにとか。2枚目の「光と海の讃歌」では、日本語ではない箇所で「感情を入れないでお経っぽく読んで」と言われたのがおもしろかったです(笑)。どの曲も難しいので、歌うたびに四苦八苦してます。

――来年4月10日には、ツキノプロのユニットが勢揃いする総合ライブが中野サンプラザで開催されます。楽しみにしていることは?

土岐:今までのイベントに比べても大きなステージなので、1年間の集大成をお見せしたいと思います。Growthの曲って、ライブというよりミュージアムで聴いている感じの曲が多くて、うまく歌わないと、みなさんが世界観に入れないかもしれないし、サイリウムの振り方がわからないかもしれないんです。曲数も多めになるので、しっかり練習しなきゃって思います。

――歌や音楽はもともと好き?

土岐:好きですね。父親がギターをジャカジャカ伴奏するのがうまい人で、小さいときは夕飯のあとによく「おうたの時間」があったんです。学校で習っている歌とかのコードを父に作ってもらって、僕と姉がメインで歌ってました。今でも仕事が終わって帰ったときに父が歌っていると、僕がハモリを入れたりします。Growthの曲も知っていて「おもしろい曲歌ってるね〜」って言われました(笑)。

――おすすめのアーティストはいますか?

土岐:今はあまり活動してないんですけど、PE’Zっていうジャズバンドです。聴いていて元気になれる曲がたくさんあって。気持ちを持ち上げたいときとか、がんばるぞってときは、移動中にそのアルバムを聴いたりしてます。

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――初めて「声優」という職業を知ったのはいつ?

土岐:小4のころ見ていた「アンパンマン」ですね。「カバオくん」と「かまめしどん」と「めいけんチーズ」のところに山寺宏一さんの名前が書いてあって、同じ人が演じているなんてすごいと思って。しかも、金曜ロードショーで「マスク」を見たら、その主人公の吹き替えも山寺さんで。

――もともとお芝居の経験はあった?

土岐:大学に入ってから剣道部のほかに、演劇部の手伝いをしていました。音響とか照明とか。そのときのツテで、劇団でお芝居をする機会がありました。声優を目指したのは、もともとアニメが好きだったし、高校の頃からいろんな人に「声、変わってるね」って言われるようになったこともあって。

――仲のいい声優はいますか?

土岐:寺島惇太さん。Growthでも「ダイヤのA」でもご一緒していて。最初はGrowthのドラマパートで初めてお会いして、僕がボロボロであまりに芝居がうまくいかなかったときに、収録後に居残りをしていたら一緒に掛け合いをしてくださったんです。いい人だな〜と。家も近くて、途中まで一緒に帰ったりご飯を食べたりしているうちに、仲良くなりました。

――プロフィールにある「特技:英語の発音」とは?

土岐:これも父親の影響です。小さいときから、車に乗っているときは、イーグルス、サイモン&ガーファンクル、ピーター・ポール&マリーみたいな洋楽ばっかり流れていたので、英語を聴く耳だけは肥えていったんです。父がよく行くバーでも、ネイティブの方から英語を聴くことがありました。この前は、スマホのSiriで「earth」とか「refrigerator」(←発音がいい)と声を入れて遊んでました。「やった!認識された!」とか思いながら(笑)。英語がしゃべれるわけじゃないんで、完璧“にわか”ですけどね(笑)。

――休日はどんなふうに過ごす?

土岐:何もしないでいいときは、何もしませんね。10年以上通ってる近所の喫茶店に行って、いちばん日当りのいい席を陣取って、5〜6時間ボーッとします(笑)。外を歩いてる人を見たり、iPadを見たり、本を読んだりして。コーヒーがなくなったらお店の方が「いる?」って聞いてくださるので、4〜5杯飲みながら。

土岐隼一

――これからどんな声優になりたいですか?

土岐:“ラスボス”ができる声優になりたいです! たとえば、ロボットものだと最後に主人公と戦うキャラクターとか、ファンタジーだと最後に世界を壊しちゃう人とか。この人って何考えてるんだろう、こわい! って言われるような。この声優が演じているからラスボスなんじゃないかっていう強さを感じてしまうキャラクター。今は中身がぽんこつですけど、これから芝居力をつけて演じられるようになりたいです。

――最強のラスボスの誕生を楽しみにしております! では最後に読者にメッセージを。

土岐:僕はまだまだ未熟ですし、できないことも多いんですけど、ゆくゆくはみなさんの期待に答えられる声優になりたいです。感動シーンだったら涙を流してもらえるように演じたり、おそろしいシーンだったら身の毛もよだつ演技をしたり。みなさん、どうか長い目で見守っていただけたらと思います。よろしくお願いします!

【声優図鑑】土岐隼一さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

土岐隼一

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「ALIVE」ツキノ芸能プロダクション-ツキノプロ-

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト