「秋奈(あきな)」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2016/1/26

秋奈

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第103回となる今回は、「ガールズ&パンツァー」の大野あや役、「Tokyo 7th シスターズ」の空栗ヒトハ/フタバ役などを演じる秋奈(あきな)さんです。

――撮影おつかれさまでした。まずは、今回の私服のポイントを教えてください!

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秋奈:からだにフィットするタイトな服が好きなので、それを意識しました!幼い頃はフワっと広がるかわいらしい服をよく来ていましたが、からだのラインがよく見える服のほうが視線を気にして姿勢が良くなることに気づいたんです。

――声優を目指したきっかけは? 高校生の時から声優として活動されていましたね。

秋奈:4つ上のお兄ちゃんから「声優の勉強をしてみたら?」と言われて、声優を学ぶための高校に進学したのがきっかけです。私が小さい頃から「ドラえもん」や「プリキュア」のモノマネをしていたので、いろんな声が出せると思っていたみたいで。でも、ハタチになる頃にはちゃんと親から独立していたいなと思っていたので、高校生で声優の仕事を始めてからも、トリマーの専門学校を探したりして逃げ道を作っていました。声優になれたとしても、安定した生活が送れるとは限らないし、長くは続けられないだろうなって思っていたんです。

――その後、本気で「声優を続けたい」と思うことは?

秋奈:そう決心させてくれたのは、ファンのみなさんです。「アイカツ」の冴草きい役(2013年〜)が決まった頃からみなさんと触れ合う機会が増えて、声優という仕事の楽しさとか、自分の声でみなさんが笑顔になってくれることの素晴らしさを知って、声優として生きていきたい!と思ったんです。その頃から逃げ道を作ることもやめました。

――高校入学の時に、ご両親も一緒に仙台から上京されたんですね。

秋奈:両親は私の夢をずっと応援してくれているので、早く声優の仕事一本でやっていけるようになって、安心させてあげたいって思います。両親が「Tokyo 7th シスターズ」(空栗ヒトハ/フタバ役)のライブを観た時、「娘の晴れの舞台がみれて本当に嬉しい」って泣いちゃって。その姿を見て、あらためて決心を固めたのを覚えてます。父は、若い頃に歌手を目指していて、レコード会社にスカウトされていたんです。でも両親から反対されてプロになることをあきらめてしまって。だから、特に歌の面では期待してくれています。

秋奈

――ファンの方の想いを感じるのはどんな時ですか?

秋奈:特に、TwitterやInstagramでコメントをいただいた時が嬉しいです! 事務所を辞めてフリーになった頃、「所属に関係なく応援していきます」というメッセージをいただいた時は号泣しましたね(笑)。両親やスタッフさんはもちろんですけど、ファンの方のひとことってすごく心に沁みて。ツラいことがあっても他愛のないお話をしているうちに忘れられるというか。本当に、私の支えになっていますね。

――代表的な出演作についても伺います。「Tokyo 7th シスターズ」の空栗ヒトハ/フタバは双子の役ですが、お芝居で心がけていることは?

秋奈:フタバはちょっとボーイッシュでやんちゃな子で、ヒトハはそんなフタバを支えているお姉さんっぽい女の子です。監督から、声で演じ分けをしないほうがいいと言われていたので、ニュアンスを変えるようにして演じています。

――昨年5月のファーストライブ「Tokyo 7th シスターズ 1st Anniversary Live 15’→34’〜H-A-J-I-M-A-L-I-V-E-!!〜」にも出演されました。カリスマ双子ユニット「KARAKURI」として、どんな気持ちでステージに立ちましたか?

秋奈:みなさんが私のことをキャラクターとして見てくれるように、トップアーティストになりきって歌いました(笑)。レッスンの時、他のみんなはグループなのに、自分だけひとりなのがすっごく寂しかったんですよ。私、基本的にひとりでいるのが寂しいタイプなので(笑)。でも、その孤独感がトップアーティストを演じるためのスパイスになるかもしれないなって思いました。

――ステージを終えて、周りからの反応はどうでしたか?

秋奈:KARAKURIの世界観をきちんと出さないと!っていう気持ちと緊張で、歌った後はグッタリしましたけど、観てくださった方の大きな拍手はしっかり聴こえていたし、ステージの袖ではキャストのみんなが良かったよ〜って抱きしめてくれたので、このステージに立つことができて本当に良かったなって。声優としてステージに立つのは初めてだったので、ステージを広く使ったほうがいいとか、客席からのパフォーマンスの見え方とか、ライブの感覚についても吸収できたのかなと思います。

秋奈

――キャスト同士も仲が良さそうですね。

秋奈:本当にあたたかい人ばかりです! 現場の雰囲気がアットホームだから、その良さがステージに出るんだと思います。KARAKURIのことを好いてくれる方もいて、初めての顔合わせで、「『B.A.A.B.』毎日聴いてます!」って言ってくれたんですよ〜。

――アイドル作品としてのナナシスの面白さとは何だと思いますか? 他のアイドル作品にも出演されていますが。

秋奈:強みだと思うのは、楽曲ですね。個人的には、そのグループらしさを押し出したバラエティに富んだ楽曲で、新しいアイドルの扉を切り開いた作品だと思っています。たとえば、KARAKURIは挑発的でかっこいい歌詞や曲調だし、Le☆S☆Caはかわいいだけじゃなくて爽やかだし、4Uはみんなで盛り上がれるようなバンドサウンドが魅力だし、777☆SISTERSはアイドルの王道を貫きつつ、つねに新しいサウンドを取り入れているのがいいなって思います。

――そして、「ガールズ&パンツァー」では大野あや役を演じられていますね。

秋奈:分からないことがあればすぐネットで調べちゃうようなザ・現代っ子で、注目してほしいのは、すぐにメガネが割れちゃうこと(笑)。戦車がぶつかったりすると、いつもメガネが割れちゃってるんですよ(笑)。女の子がいっぱい出てくる作品ですけど、ウサギちゃんチームの中でも“金髪ツインテール”がわかりやすいと思うので、ぜひチェックしてもらえたらと思います!

――歌が上手ですが、普段はどんな練習をしていますか?

秋奈:ビブラートを覚えるきっかけになったのは父の歌ですけど、基本的に歌もダンスも独学です! 「B.A.A.B.」は歌も振り付けもアドリブが多いんですよ。デモ音源をいただいた時に、かっこいいなって思うアドリブを入れてみたらOKをいただいて。感情の起伏が少ないキャラクターですけど、歌では感情を乗せてもいいのかなと感じたので、家で歌いこんでからライブでもアドリブを入れました。振り付けは、スタンドマイクだったので考えるのが大変でしたね〜。スタッフさんにお任せではなく、自分でもいいものを生み出したいという意識を持ちながら練習してました。

――声の演技や歌唱のために、日頃からトレーニングしていることは?

秋奈:ストレッチは欠かせないですね。からだが柔らかいと、声帯の周りの筋肉も柔らかくなるって聞いたので。腹筋は2日に1回くらい。やらない時もありますけど…あはは(笑)。あとは、からだを温めること、風邪をひかないこと、収録の前に唇をぷるる〜って鳴らすことなどです。

秋奈

――最近の休日で楽しかったことは?

秋奈:ディズニーランド! 大好きなので定期的に行ってます(笑)。アトラクションにもがっつり乗るし、“記念”が好きなので写真を100枚くらい撮ります。それ以外にも、今ハマッている宅録の機材を買い集めたり、家にいる時は音楽を聴いたり、映画を観たりしています。

――ひとりでいるのが好きじゃないと言ってましたね。

秋奈:本当にひとりは好きじゃないですね(笑)。お母さんが家にいない時は、必ず外に出て行きます。どうしても家を出られない時は友達とスカイプしたりして(笑)。

――映画と言えば、今日もスターウォーズのグッズを持っていました(笑)。

秋奈:そうなんです! ダースベーダーがいちばん好きで、C-3POやR2-D2のフィギュアとか貯金箱も持ってます(笑)。もともと、グッズがかわいいっていう理由から好きになったんですよ。最初に観たのは「エピソード4」で、最近は友達と集まって全シリーズを順番に観ている途中です。スパイダーマンもすごく好きで。自宅の扉の上に小さいフィギュアが吊るしてあってブランブランしてるし、ハロウィンではコスチュームも着ました(笑)。音楽はワン・ダイレクションの曲が好きです。女性を励ましてくれる曲が多いので。

――最近の失敗談はありますか?

秋奈:方向音痴なのでしょっちゅう道に迷います(笑)。この間、ガルパンのメンバーとクリスマスパーティーをした時も、目的地に着くまで普通の3倍くらい時間がかかっちゃって(笑)。

秋奈

――今後、プライベートで挑戦したいことは?

秋奈:とにかく楽しいことをたくさんしたいですね。作詞も好きだからもっとしたいし、旅行もしたいし。最近はTwitterやInstagramで海外の方からのフォローも増えたので、英語の勉強もしていきたい。私、ハタチになったのに少年みたいなこと言うんですけど、スケボーにも挑戦したいんですよ(笑)。

――読者へのメッセージをお願いします!

秋奈:これから声優だけではなく、いろんなことに挑戦したいと思ってます。面白いことにも、キリッとしていることにも、とにかくいろんなことに。まだ未熟者で、頑張らなきゃいけないことばかりですけど、私のことを少しでも知って応援してくださると嬉しいです。声優として精一杯がんばっていきます。それから、いつも応援してくださる方、本当にありがとうございます! みなさんの気持ちはいつも感じていますし、その100倍くらい強い気持ちで私もみなさんのことを想っています。愛してます!!

【声優図鑑】秋奈さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

秋奈

秋奈(スターダストプロモーション)

秋奈 Twitter

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト