「鈴木絵理」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2016/2/15

鈴木絵理

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第106回となる今回は、「アイドルマスター シンデレラガールズ」堀裕子役、テレビアニメ「Dimension W」エリザベス役などを演じる鈴木絵理さんです。

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――まずは撮影の感想を聞かせてください!

鈴木:ちょっと寒くて、でも寒い中で太陽の光を感じられたときに「あったか〜い」って感じられて、これが冬のいいところかなと思うと嬉しくなりました。本当は寒いのがダメなので、冬は苦手なんですけど(笑)。入浴剤を入れて浴槽に入るときなんかは幸せを感じます!

――声優として活躍の場が増えていますが、声優になるきっかけとなった作品はありますか?

鈴木:「デジモンアドベンチャー」と「HUNTER×HUNTER」です。声優さんとして最初に好きになったのは竹内順子さん。その頃はまだ無自覚でしたけど、アニメって人の心を動かすんだなと感じながら、徐々に影響されていった気がします。

――声優になる前の学生時代を振り返ると、どんな女の子だったと思いますか?

鈴木:けっこう負けず嫌いな子でした(笑)。将来はお芝居をやりたいって周りに伝えていたので、周りの友だちに影響されすぎることはなく、自分に必要なことをするという感じでした。

鈴木絵理

――アニメ「ヘヴィーオブジェクト」のヒロイン・ミリンダ役は、無表情なことも多いミステリアスな雰囲気の美少女ですが、気に入っているところはありますか?

鈴木:もう“私の子”って感じで、すべてがかわいいです(笑)。重い過去を背負っていて、最初は素っ気ない感じなんですけど、他のキャラクターたちと絆を深めるうちに心を解きほぐして、懐くところがかわいいと思います(笑)。本当は、人間のことが大好きで、愛されたい欲もたくさんあって、責任感も強いんです。自分にはない強さを持っている女の子だなって思います。

――テレビアニメ「Dimension W」のエリザベス役は、ミリンダとは同じ金髪キャラですが、タイプが違いますね。

鈴木:ミリンダちゃんは、思ってることがあっても言えないタイプだけど、エリーちゃんはどんどん口に出してしまうタイプですね。徐々に素性が明らかになっていくので、信念を持って動いている感じは出したいなと思って演じています。以前、初めてメインキャラを演じた「六畳間の侵略者!?」の主人公を演じられていた中村悠一さんが、ルーザーというお父さんの役で出演されているので、久しぶりにお会いできて嬉しかったです(笑)。頼り甲斐がある先輩です!

――4月スタートのテレビアニメ「ふらいんぐうぃっち」では千夏役を演じますが、放送まで楽しみにしてほしいことは?

鈴木:魔女のファンタジーな部分と、日常のさりげない温かさがうまく混ざった作品なので、ほっこりしたい方は、ぜひ楽しみにしてほしいです! 青森が舞台なんですけど、私も小さい頃に、秋田のおばあちゃん家に遊びに行っていたので、その頃を思い出すと嬉しくて。千夏ちゃんは、子供の無邪気さを象徴したような女の子なので、素直な感じを表現できればと思っています。

鈴木絵理

――「アイドルマスターシンデレラガールズ」で演じている“超能力アイドル”堀裕子役のお気に入りポイントは?

鈴木:まっすぐなところですね! 彼女はサイキックが当たり前のように存在すると信じている、純粋な女の子なんです。プロデューサーさんの間では「バカワイイ」と表現されるくらいで、信じて貫く中に可愛さがあり、愛されキャラだなと思います(笑)。収録のときは、“恥ずかしいことは何もない!”って感じで自我を開放して演じてます(笑)。スイッチが入ったように自由に演じられるんですよ。それでスタッフさんが笑ってくれると「やった!」って思います(笑)。

――(笑)。なかでも「これは面白すぎた!」というせりふはありますか?

鈴木:バスタオルを巻いているカードで自己紹介をするときに、くしゃみをするんですけど、それがお調子者の裕子っぽくて(笑)。何回かリテイクしましたけど、最終的にすごくいいテイクになったと思います! サファリの森で動物たちと触れ合うカードでは、「右手にはスプーン、左手にはなんとなくブーメラン」という謎のせりふがあって、え?と思ったんですけど、収録ではすごくしっくりきて(笑)。意味が分からないセリフでも彼女が言えば生きてくるんですよね~(笑)

――ブログによると、先日のシンデレラガールズのライブで髪につけていたスプーンのアクセサリーは、自分で探したものだとか。

鈴木:そうなんです! スプーンのアクセサリーとかスプーン柄のグッズは、日常的に探しちゃいますね(笑)。でも、一度イベントで浴衣を着たときに、カンザシみたいな感じで髪に直接スプーンを刺しちゃったので、あれを越えられるものは、なかなかないな〜と。スプーンで作ったカチューシャとか、何かアレンジできないかなって日頃考えてます(笑)。

鈴木絵理

――10人組の声優ユニット・Trefleのメンバーとしても活躍されています。2015年のメジャーデビューを経て、4月6日に早くも2ndシングル「桜」がリリースされますが、聴きどころは?

鈴木:かっこいい曲で、ひとりひとり聴かせるところがちゃんとあるので、それぞれの個性と10人あわさったときの良さが、バランス良く楽しめると思います。歌詞は、ずっと前向きというより、切ない部分もあって、一段階オトナになったTrefleを感じてもらえるのかなと。ソロパートの歌詞もすごく気に入ってます!

――メジャーデビューしてから、メンバー間で変わったことはありますか?

鈴木:最近、意見を出しあうときに多数決をとるようになりました。5対5だと意味がないんですけど、そこはスタッフさんを含めた話し合いで(笑)。この前も、メンバーの意見を直接聞いてもらって「桜」の衣装の方向性が決まりました。今までは原色と黒のシンプルな衣装が多かったんですが、今回は桜にぴったりのピンクがコンセプトで、華やかな装飾がついています!

――十人十色のメンバーですが、1日だけ他のメンバーに生まれ変われるとしたら誰になりたい?

鈴木:振付をしてくれている後藤友香里さん! 彼女が踊るときって、心から楽しんでいるのが伝わってくるんですよ。間近で見ると、水が流れるようにスムーズで、かつキレがあって、本当にかっこいいんです。あんな風に踊ってみたいし、彼女からはどんな景色が見えてるんだろうって。一度体験してみたいです(笑)。

鈴木絵理

――鈴木さんを形作る「3つの成分」を挙げるとしたら?

鈴木:好奇心と、映画と、誰かと出会いたい欲、かな〜。スタッフさんとか役者さんとか、どう繋がっていくかわからないから、不思議ですよね(笑)。

――好奇心というのは? 最近新たに興味を持ったことはありますか?

鈴木:常日頃考えているのは、人が何を思って生きているのか、ということ。会話をしていても、その方が何を考えているのか気になっちゃうんですよ(笑)。ラジオとかでも、本当は進行しなければいけないのに、考えすぎちゃって…。知らないことがいっぱいあるし、まだまだ視野は広がると思うので、いろんなことを吸収したいなと思います。

――映画は、どんな作品が好きですか?

鈴木:監督さんで選ぶことが多いです。特に好きなのは、岩井俊二監督。「花とアリス」は女の子の青春っていう感じで。「Love Letter」もいいですよね。園子温監督も好きです。寝る前に、ほぼ毎日のように映画を観るんですが、その時間が1日の中でもいちばん好きです。

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――これからどんな声優を目指していきたいですか?

鈴木:声優さんであり、役者さんという存在になりたいなと。声優として、きちんと技術や表現方法を身につけながら、お芝居がしっかりできる声優さんになりたいです。それから、将来の夢のたくさんある中のひとつは、自分が出演したアニメが舞台化されて、舞台のほうでも自分が演じること。あと、いろんな作品や役に出会っていくことが夢でもあります。

――もしかして、2.5次元ミュージカルにも興味がある?

鈴木:すっごく興味あります! チャンスがあったら挑戦したいです。ちっちゃい体を生かした子供役とか、演じてみたいですね。以前、朗読劇に出演したときも、少年の役と、和服を着た女の子役と、2回とも子供の役だったんです。

――読者へのメッセージをお願いします!

鈴木:記事を読んでくださってありがとうございます! 「好奇心旺盛」と答えた私としては、みなさんがどういう風に私のことを見てくださっているのか気になります(笑)。いろんな方の考え方があって、見方も違うんでしょうね。私の中にはいろんな面がありますので、いろんな角度から見てほしいなって思います。

【声優図鑑】鈴木絵理さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

鈴木絵理

鈴木絵理(俳協)

鈴木絵理 Twitter

鈴木絵理 オフィシャルブログ「黄色いバルーンのポルカ」

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト