「森嶋秀太」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/3/8

森嶋秀太

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第109回となる今回は、「カードファイト!! ヴァンガード」シリーズの新田シン役、「探偵オペラ ミルキィホームズ」シリーズの小林オペラ役などを演じる森嶋秀太さんです。

――会社員3年目に一念発起して声優の学校に通ったそうですが、どんなきっかけがあったんですか?

森嶋:当時、プログラマーとして働いていた会社の同じ班に、アニメや漫画が大好きな人がいて、休み時間に漫画の回し読みをしていたんですよ。それが「テニスの王子様」で。1巻から読んでいたんですが、続きが気になってアニメも観たんです。レンタルショップにあるだけ全部借りて、5徹しました(笑)。じつは、それまでアニメ断ちしてたんですけど、オタクの血がまた騒ぎ始めて(笑)。もう社会人だったので、その文化を仕事にしようっていう選択肢も生まれてきたんです。

――アニメ断ち?

森嶋:アニメから遠ざかって、音楽ばっかり聴いている時期があったんです。昔からアニメは好きだったんですけど、中学や高校の頃って、周りのアニメ好きではない友達には中々言い出せない時期だったんですよ。今思えば、自意識過剰だったんですけどね(笑)

――なるほど(笑)。アニメ好きが復活したことが声優になるきっかけになったと。

森嶋:大学が情報系で、そこで取得した資格を生かした仕事がプログラマーだったので、本当にこのままの人生でいいのかなと悩んで。自分の性格を統計分析にかけたら、「退職するとき、もしくは死ぬときに、好きなことを仕事にしていないと後悔する」という結果が出たんです。何度やっても同じ結果で、たしかに自分の性格の傾向を考えると納得もできて。じゃあ好きな仕事ってなんだろうと今度は自己分析を始めて。好きだったことや努力してきたことを並べたときに、全部共通するものがアニメ、音楽だったんです。アニソンシンガー?と一瞬思ったんですけど、違う、自分がやりたいことで、アニメ自体に関わりが深いのは声優だ!と行き着きました。

森嶋秀太

――中学や高校の頃、どんなアニメにハマッていましたか?

森嶋:「機動戦艦ナデシコ」「サクラ大戦」「新機動戦記ガンダムW」あたりを片っ端から観ていました。最初に火がついたのは「エヴァンゲリオン」です。地方だからアニメの種類は少なかったんですけど、深夜帯に再放送されたときに、なんてすごいんだ!って感動して。最初に観たのは、アスカが火山の中から孵化前の使途を回収するっていう「マグマダイバー」という話で、確か10話でした。当時は敵の名前も、登場人物の細かい設定も全部覚えてましたね。

――声優に興味を持ち始めたのはいつ頃?

森嶋:記憶は曖昧ですけど、「ゲッターロボ」をじいちゃんの膝の上で観ていた頃です。神谷明さんとか、同じ人が違うキャラを演じているのを知って、すごいなと。ちゃんと意識し始めたのは、「スーパーロボット大戦」にボイスがつき始めた頃ですね。キャラクター図鑑を見ると、演じている人の名前があって、声も再生されるから、調べるようになって。その頃気になっていたのは、「ガンダムW」の緑川光さんとか。

――中二病を発症させたことは?

森嶋:あります(笑)。エヴァの衝撃が強すぎて(笑)。エヴァを観たのが14歳だったんですよ。碇シンジくんも14歳だから、勝手に自分とリンクさせちゃって。歩くときに下を向いたりとか。あと、「奇跡の価値は」という回で、初号機が走るときに一瞬シンクロ率が上がってすごいスピードになるシーンがあるんですけど、それがめっちゃかっこ良くて、自分もなぜかちょっとだけ走ってみたりとか(笑)。誰にも見られない田んぼの真ん中で…今考えると痛々しいですね〜(笑)。

――立派にこじらせてましたね(笑)。アニメ関連のグッズやCDを集めることもありましたか?

森嶋:小さい頃はガンプラが好きでしたけど、アニメを観始めてからはキャラクターソングのアルバムとか、カレンダーやポスターをよく買ってました。この間、6年間ほどお世話になっている先輩に、「じつは昔、先輩のCDを持ってたんです」って打ち明けたら、爆笑されました! 榎本温子さんのデビューシングルなんですけど(笑)。

森嶋秀太

――6年越しの告白ですね(笑)。1月に新田シン役で出演されていた舞台「カードファイト!! ヴァンガード」は、スタンディングオベーションになるほどの好評ぶりだったとか。千秋楽まで演じ終えた感想は?

森嶋:アニメデビュー作品でもあるヴァンガードは、僕にとって思い入れが深い作品なので、それをみなさんが受け入れてくれたことが嬉しかったです。全12回の上演で、アニメでは一度だけしか演じられなかった場面を、また舞台で演じられたことも感慨深くて、毎日嬉しい気持ちがずっと持続してました。

――何度も稽古と本番を繰り返す中で、アニメとはまた違うキャラクターの魅力に気づくことも…?

森嶋:いっぱいありました! 主人公のアイチくんとか、キャラクターの気持ちがもう一段階深いところで味わえた気がしました。シンとしては、アニメで収録していた当時はキャラを客観的に見ていた部分もありましたけど、舞台では一緒に戦っているような気持ちになって、シンさんとひとつになれたという実感はありました。

――2.5次元の舞台ということで、衣装などのシンクロ率もすごかったですね。

森嶋:アイチくんはやっぱりすごかったし、櫂くんは立ち姿や雰囲気も似ててて、二次元からそのまま出てきたようでした(笑)。今回のキャストはアニメとは違いましたけど、みんなアニメをリスペクトして、アニメを観ながらキャラへの近づき方を工夫しているようなメンバーだったんですよ。一度、櫂くん役の健人くんから、ある名ぜりふの言い方について相談されたときに、「アニメの櫂くんの言い方もかっこいいかもね」って伝えたら、それをいいと思ってくれたみたいで。本番でも実践してくれてました。

――また機会があったらヴァンガードの舞台に出たいですか?

森嶋:出たいです! みんな一つのファミリーのような存在だったので、再演でも続編でも、またみんなで演じられることがあったら嬉しい!と強く思っています。

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――「ミルキィホームズ」の小林オペラ役は、オーディションのときにオペラそのものの服装だったという噂がありますが、本当ですか(笑)?

森嶋:本当です(笑)。じつは違う役を受けに行ったんですが、「これも読んでくれないか」とオペラの原稿も渡されて。サラリーマン上がりだったので、パンツ、Yシャツ、ベストという“休日のビジネスマン”みたいな格好だったんですけど、オペラと雰囲気が近かったみたいで(笑)。

――性格面で似ている部分もありますか?

森嶋:僕はあんなにかっこよくないです(笑)。オペラは頭が良くて、熱血で、ウワーッと悪にも立ち向かえるタイプなので。でも、だんだんシンクロしてきた気はしますね。イベントとかでミルキィホームズの4人がガヤガヤしていると、まるで家族のように温かく見守っていることがあるので(笑)。

――本格ファンタジー RPGゲーム「ヴァリアントナイツ」に出演されていますが、ご自分でもヴァリナイにハマッているそうですね(笑)。

森嶋:演じたのは、クライド=トルーパーという光の騎士役なんですけど、ガチャでなかなか手に入れられないので、フレンドを見つける度にフレンド申請しまくってます(笑)。彼は剣以外に楯が使えるので、攻撃力と防御力の両方がバーンと上がるのがいいところで、今の僕の装備だとダメージ上限が27999なんですけど、盾装備によってはダメージ上限をプラスするものもあって、更に強くなるんですよ (笑)。彼は優秀です(笑)。

――これからゲームをプレイする人に、アドバイスできる攻略法はありますか?

森嶋:「金の鍵」でがんばってお金を貯めて、補助装備も最終進化で装備したほうがいいと思います。そんなところですかね(笑)。

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――休日はどんな風に過ごしていますか?

森嶋:ゲームをしているか、つけ麺を食べてます(笑)。大体、友だちに連絡して、つけ麺を食べに行って、カードゲームをするっていうのが休日の流れです(笑)。つけ麺で気に入っているのは、新宿の「龍の家」のモツの入ったつけ麺。焦がしたモツが入っていて、スープ割りの代わりに、つけ汁におかゆを入れて食べる「おかゆ割り」が美味しくて。池袋の「えるびす」では、あっさりの「1号」と濃厚な「2号」があるんですけど、あっさりしているのに味がしっかりした1号が好きです。

――飼っている猫を溺愛しているそうですが、普段どんな風に触れ合っているんですか?

森嶋:手毬みたいな球が実家から送られてきたので、最近はそれで一緒に遊んでます。猫の前に置いて飛ばす構えをすると、フンッて鼻息を荒くしながらすごい顔をして待っていて、そのうちたまらなくなって走ってくるので、その瞬間に打ち返すんですよ。急に方向転換してダダダダッとなるのが面白いですね(笑)。猫が膝の上に乗ってきたまま動かなくて、なかなか家を出られないこともあります(笑)。

――相当の溺愛ぶりですね(笑)。これまで観たアニメの中で、好きになってしまったキャラクターは?

森嶋:迷いますけど…「ママレード・ボーイ」の小石川光希ですね! 元気な感じだし。ライバルの亜梨実から「今日は髪型が違うね」って言われて、「寒いから」って答えていたシーンを観て、「あ、防寒なんだ」と。かわいいのに、あまり外見を気にしすぎないところに惹かれて。…あ、なんか俺、気持ち悪いですね(笑)。

森嶋秀太

――(笑)。

森嶋:この前、久々にオープニング映像を観たんですけど、あらためて観ると、最初に出てくる松浦遊とのキスシーンが長すぎて(笑)。小学校の頃、朝の時間帯に観てたんですけど、朝からこれが流れていたことを考えるとびっくりしました(笑)。

――今考えると衝撃的です(笑)。これからどんな声優を目指していきたいですか?

森嶋:声優として、ありとあらゆる枠を超えていきたいです。社会人経験を生かしたことなど、規格外のことに挑戦してみたいですね。基本は声優ですけど、声優の枠を広げるようなイメージを持ちながらがんばっていきたいです。

――読者へのメッセージをお願いします!

森嶋:どうも、森嶋秀太です。アニメ好きが高じてサラリーマンから声優になりました! みなさんからの応援が僕の活力になっていますので、これからも末長く応援してくださると嬉しいです。この記事で初めて知ってくださった方は、変わり者だと思ったかもしれませんが…(笑)、これからもよろしくお願いします!

【声優図鑑】森嶋秀太さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

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取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト