「福 沙奈恵」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/4/8

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第114回となる今回は、「紅殻のパンドラ」七転福音役、「アイカツ!」白樺リサ役、立花ミシェル役などを演じる福 沙奈恵さんです。

福沙奈恵

――「紅殻のパンドラ」の主人公・七転福音は、つらい過去を背負いながらも、素直で明るい全身義体の少女。演じてみていかがですか?

福:福音は、とにかく純粋で、かと思えば自分をしっかり持っているキャラクターでなかなかむずかしい役ですね。

――周りのキャラクターといえば、クラリオンと一緒にいることは多いですね。

福:クラリオン役の沼倉(愛美)さんは、すごく受けやすいボールを投げてくださるので、ありがたいです。現場はベテランの役者さんも多いんですけど、いつも笑いが絶えなくて(笑)。私もつい楽しくなっちゃうんですけど、いけない、福音はブレちゃいけない! とテンションを保つのが大変です(笑)。

――「攻殻機動隊」の士郎正宗さんの原案作品として知られていますが、「攻殻機動隊」を観たことは?

福:役が決まってから、劇場版一作目の「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」を観させていただいたんですけど、まったく作品の色が違ったので、引っ張られないように続きはあえて観てないんです。とはいえ、ワードなどでリンクする部分はやっぱりあったので、原作のマンガを読んで文字で補完しました。

――4月4日〜7日まで、演劇集団イヌッコロ「冒険者たちのホテル」に出演されていましたね。3年ぶりの舞台ということで。

福:イヌッコロは、私が10代の頃からお世話になっている劇団でこの3年間、声のお仕事に集中するためにお休みしてたんですけど、この公演で一旦ケジメをつけたいなと。お休みしている間も、お芝居の勉強を兼ねて、チケットや物販の管理とか、制作のお手伝いはさせていただいてたんですけどね。

――「冒険者たちのホテル」のストーリーは、ネットゲームが題材となっているとか。

福:そうなんです。主人公は、ネットゲームにハマッて本が書けなくなってしまった売れっ子作家で、奥さんから「またネットゲームをやったら離婚するからね」と言われてるのに、陰でこっそりやってるんですよ、そんなもんですよね(笑)。そしてある時、ホテルの受賞パーティにネットゲームの仲間を呼んで、オフ会にしちゃおうと。ジャンル的にはシチュエーションコメディです。じつは今回、私も数千時間をつぎこんだ「ドラゴンクエストⅩ」のプロデューサー・斎藤さんが台本の監修をしてくださってるので、本物感が出ると思います(笑)。

福沙奈恵

――タイトルの意味がすこしわかった気がします(笑)。コメディの経験は?

福:私はずっとコメディで育ってきていますね。イヌッコロの舞台がコメディオンリーなんです。

――コメディの心得はありますか?

福:コメディってむずかしいんですよね(笑)。同じセリフでも間が0.1秒違うだけで面白さが違ってくるんです。台本があって、間で笑わせる、という意味では、コントに近いと思います。ふだんの稽古では、よく間の研究をしていますね。

――コントやお笑いを観て、参考にすることも?

福:家では主にコントを観てますね。芸人さんってすっごく稽古を重ねていらっしゃる印象があるんですよ。何千回とか。特に、ウーマンラッシュアワーさんの間には、いつも笑わせられますね(笑)。楽しみながら勉強してます(笑)。

――共演者には、釘宮理恵さんや、ゲーマーと名高い折戸マリさんも。アニメやゲームが好きな人も楽しめる舞台という印象です。

福:そうですね。初めて舞台を観る方にも面白がってもらえることが、イヌッコロの目標でもあるので、気軽に観ていただき、楽しい気持ちのまま帰っていただけたのではないかと思います。私も3年ぶりの舞台なので、その間の成長をしっかりお見せしたいですし、生半可な気持ちではのぞめないなと。後悔はさせないつもりで挑みました(笑)!

――気合いを感じます(笑)。ところで、福さん自身もかなりのゲーム好きですが、小さな頃から?

福:そうですね。男の子に混じってゲームをしているタイプでした。その頃は、NINTENDO64とかゲームキューブとか、みんなでプレイするゲームが流行っていました。まぁ、スマブラですよね(笑)。だから、コントローラーをみんなで持ち寄って、あいつんちで遊ぼうぜって8人くらい集まって。負けた人から交代なので、負けたらプレイできなくなるっていう過酷なルールでしたけど、楽しかったですね(笑)。

福沙奈恵

――最近は、「アイカツ! フォトONステージ!!」をかなりやりこんでいるとか(笑)。

福:もう、大好きなので! 最近はフルコンボも達成しました!! アイカツのリズムゲームって、譜面がむずかしいんです。ボタンの手数が多いんですよ。曲は知ってるし、大丈夫だろうと思っていたら、音符がいっぱい出てきて(笑)。オトナもけっこう満足できる仕様になっていると思います。

――劇団時代は「お酒の飲み方」も教わったそうですが、好んで飲むお酒は?

福:なんでも飲みますね。最近は日本酒がおいしいです。甘口が好きなので、冷酒かぬる燗で。そんな風にいうと「飲めるな!」って思われるんですけど、そうでもなくて、味が好きなんです(笑)。いろいろな方から、お酒を長く楽しめる方法を教わったので、どんなお酒も美味しく飲めるんです(笑)。ハタチの時に初めてお酒の飲み方を教わって以来、今では立派なお酒好きです(笑)。

――では、声優のお仕事で転機になった作品を教えてください。

福:やっぱり「アイカツ!」は外せませんね。それこそ声優としてがっつりお仕事させていただいた最初の作品なので。そして、役に対する責任感が一層高まったのが「紅殻のパンドラ」。作品の中心にいることのプレッシャーを、いい意味で感じさせていただいたというか。「アイカツ!」で育てていただき、「紅殻のパンドラ」で引き締めていただいた感じです。

――いい流れですね(笑)。「アイカツ!」は2012年からアニメがスタートして、今年4月から新シリーズ「アイカツスターズ!」に。福さんは初期から出演されていて。

福:本当に、一緒に成長させていただきました。自分でも数え切れないほど、たくさんの役を演じさせていただいて。1カットの中にいる女子中学生の役を、3人全員演じたこともありました(笑)。

――最近では、“北海道出身の大型新人!”という白樺リサ役が印象深いです。

福:リサは、しっかりしているのにお茶目なところもあって、人間らしいところが好きですね。相方の大地ののちゃんから「リサっぺ」って呼ばれるのを恥ずかしがるところとか、かわいいです(笑)。

福沙奈恵

――趣味に「猫カフェ通い」とありますが、よく行くんですか?

福:今でも行きますし、ピーク時は週に3〜4回は行ってました(笑)。学生の頃は、学校が終わった後に次の約束まで時間があるから遊びに行ったりとか。よく行くお店の猫は、20匹以上いて、同じ柄もいるんですけど、顔を見ただけですべての猫の名前がわかります(笑)。

――猫に好かれるコツがあったら知りたいです(笑)。

福:その猫によって、お気に入りのブランケットとかおもちゃがあるんですよ。あと、好みの姿勢があって、アグラをしていると必ず寄ってくるコがいたりとか(笑)。

――ありがとうございます(笑)。もうひとつ、特技の「卵の片手割り」というのは…?

福:もう言葉そのままですが(笑)、料理そのものも好きですね。食べることが好きなので、自分の好みの食べ物を作れるなんて、最高じゃないですか(笑)。最近、圧力鍋を手に入れまして。すぐにプシューっていうし、爆発しそうで最初はおそろしかったんですけど、いざ使ってみたら、早いし美味しいし、完璧じゃん!と。洗って煮るだけの簡単な煮物とか、よく作ってます。

――これからどんな声優を目指していきたいですか?

福:もともとお芝居が好きなので、もっと上を目指して勉強していきたいです。それと、今は「紅殻のパンドラ」のおかげで、舞台挨拶とか、ファンの方と直接触れることの楽しさを純粋に感じている時期なんです(笑)。そういう機会が増えるように、これからも頑張りたいです。

――演じてみたい役はありますか?

福:意外といろんな役をやらせていただいているので、ジャンルとしてはギャグをやってみたいです! ふざけることが好きで、ある程度それが許されそうなので(笑)。反対に、人の命を扱うような、すごく重厚な作品にもチャレンジしたいです。そういう局面までいかないと、自分の感情を突き詰めるようなお芝居の研究はむずかしいと思うので、一度そこまで自分をいじめ抜いてみたいです(笑)。

――読者にメッセージをお願いします!

福:これからどんな風に成長できるのか、末長く、あたたかい目で見守っていただけたらと思います。

【声優図鑑】福沙奈恵さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

福沙奈恵

福沙奈恵

福沙奈恵(ピアレスガーベラ)

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取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト