「秦佐和子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2016/4/11

秦佐和子

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第115回となる今回は、「バトルスピリッツ ダブルドライブ」エト・エトシンモリ8世役や、「ヴァリアントナイツ」パメラ=エメラルド役などを演じる秦佐和子さんです。

――撮影の感想をお聞かせください!

秦:たぶん、みなさんがご覧になっている写真は、実際の場所と印象が違うんじゃないかなって。住宅街のような場所で撮影したんですけど、写真ではファンタジーの世界のように写っていて。その中に自分が入れたことがうれしかったですし、カメラマンさんの技術に感動しました! 写真ってすぐふざけたくなっちゃうんですけど…今日はがんばりました(笑)。

――今日はパステル調の衣装ですが、普段もこういうイメージの服装が多い?

秦:そうですね。最近はブラウスがお気に入りで、1枚着るだけで華やかになるような襟元に刺繍が入ったものがすごく好きです。でも、その時によって自分のブームがあって、学生っぽい感じとか、ガーリーな感じとか、振れ幅が広いので、毎シーズンのように服がない(笑)。服が増えてはいるけど服不足です(笑)。一回りするとまた引っ張り出して着ているので、ムダにすることはないんですけど。アイドルさんとか女優さんの格好に影響を受けやすいんですよ。

――影響されて試したファッションで失敗したことは…?

秦:SNH48っていう上海のグループが好きで、のんびり追いかけてるんですけど、テテちゃんっていう子が最近すごくきれいになったんですよ。その子が髪を右側で分けて、三つ編みをして、前髪が流れてないほうを耳にかけている髪型がすごくかわいくて真似したんですけど、イメージが違ったのでやめました(笑)。私は頭の形があんまり良くなくて。たぶん、姉が小さい時に頭を押したせいだと思うんですけど(笑)。昨年末から1月くらいにTwitterに挙げていた写真を、目撃した方もいるかもしれません(笑)。

秦佐和子

――3月に公開された「劇場版しまじろうのわお!『しまじろうとえほんのくに』」では、王様に仕えるキャラクター・くろりん役を演じていますね。

秦:子供向けの作品は初めてなので、どんな声をあてていいのか最初はわからなくて。でも、セリフの印象から、男の子っぽい感じで演じています。お母さん役が井上喜久子さんなんですが、娘さんのほの花さんと親子共演されていて、ほっこりしました(笑)。

――こういった作品に出演すると、子供たちの間で人気者になりそうです。

秦:自分が子供の頃から続いている作品って多くないと思うんですけど、そういう作品に、夢であった声優というお仕事で出られることにすごく感動しました。自分が「しまじろう」を観ていた時の感動を、また次の世代に伝えられるかもしれないと思うと、すごくうれしいです。

――子供のころに感動した作品は、他にもありますか?

秦:数え切れないほどありますね。両親が共働きで、家にひとりでいることが多くて、“アニメが友達”だったので。月曜日から木曜日までは「コナン」や「犬夜叉」などのアニメを観て、金曜日は18時から「天才てれびくん」があるんですよ。ロボットものには、あんまり興味がなかったけど、それでも観ていたのでなんだかんだで詳しくなったりとか。

――漫画はどうですか。

秦:漫画には…お小遣いを全部使ってました(笑)。毎月お小遣いをやりくりしながら、ねだって買ってもらったりして。「なかよし」と「りぼん」は月刊誌を、ジャンプ系は単行本を買ってました。あと、具合が悪くて病院に行くと、待ち時間が長いから、母が漫画を買ってくれたんですよ(笑)。だから病院に行くのは好きでした(笑)。

――声優という仕事に興味を持ち始めたのは、どれくらいの時期?

秦:もともと、自分で部員を集めて演劇部を作るくらい、お芝居が好きだったんです。でも、声優っていう職業を知ってからは、ドラマや演劇よりアニメのほうが自分には近い存在だな〜と。小学校6年生の頃、どのアニメを観ても林原めぐみさんが声をあてていて、その魅力的な声にも刺激を受けました。

――林原めぐみさんの出演作で印象深いのは?

秦:やっぱり「スレイヤーズ」。あとは、「天地無用!」とか「セイバーマリオネット」とか。当時は、あかほりさとるさんの作品をよく観ていて、ドタバタっぽい日常系アニメが好きでした。私、何があったわけではないけど、小学校がつまらなくて。同じことの繰り返しが飽きちゃって、早く中学生になりたかったんです。だから、冒険があって、楽しい仲間がいっぱいいるアニメの中は理想の世界だと思ってました。

秦佐和子

――今は声優として、アニメの世界観の中にいる実感も…?

秦:今は、どちらかというと、技術的にまだまだの現実が気になりすぎて集中できませんけど(笑)、自分の出演作を観ると感動しますし、やっぱり楽しいですね。

――4月からのアニメ「バトルスピリッツ ダブルドライブ」では、エト・エトシンモリ8世役を。演じてみた感想は?

秦:「しまじろう」と同じように子供向けで、しかもアドベンチャー作品で。こういった作品の経験がなかったので、オーディションで受かった時はびっくりしましたし、役のことを捉えるのにちょっと時間がかかりました。

――声優さんって、毎回そのキャラとして同じ声を出すのがすごいと思います。

秦:ホントにすごいと思います! 私もがんばらないとって思います。疲れてきたり焦ってきたりすると、どうしても得意の声に引っ張られてしまうので。

――声優として、あらためて“むずかしい”と感じていることは?

秦:それぞれの作品によって、求められている空気を感じ取るのがむずかしいなって思います。子供向けなのか、シリアスなのか、ほのぼのした感じなのか…。レギュラーのキャストさんの中に途中から入っていくような時も、すでに世界観が構築されているので、その場で雰囲気を合わせるっていうのがすごくむずかしいです。

――アフレコ前に必ずしていることはある?

秦:朝から収録がある日は、できるだけお風呂にお湯を張って、浴槽に浸かりながら声を出していくようにしています。どうしても朝は声が出づらくて、かといって無理に声を張ると喉を痛めちゃうので。喉のあたりまでズルッと浸かって、体と喉を温めるようにしてます。夕方になれば、声の調子が出てくるんですけど。

――これまでの出演作で、忘れられない現場はありますか?

秦:アイドルグループから声優業界に移って初めて、名前のある役でレギュラーをいただいた「とある飛行士への恋歌」です。出番が3回あったんですけど、2回目のセリフが私にとっては長いもので、全然しゃべれないまま居残りになりまして。その時、妹役の浜崎奈々さんが付き合ってくださったんですが、自分が未熟なばかりにみなさんにご迷惑をおかけしたことが、ずっと心に残っていますね…。二度と繰り返さないようにしようと思いました。

――収録では、アドリブというのもプロならではの技術だなと。

秦:最近は少し慣れてきたんですけど、アドリブを言いたいのにマイクが空いていない…ということもありますね。テストの時にアドリブを入れて、マイクがかぶる場合はあらかじめ分けておくことが多いんですけど、個人の判断で入れていくアドリブもあるので…。日々勉強です(笑)。

秦佐和子

――テレビに出ていた頃もバラエティ番組で活躍されていましたが、演技のアドリブとはやっぱり違いますか。

秦:違いますね(笑)。テレビでは、秦佐和子としてのリアクションだったので。演技だと、そのキャラクターによって、合いの手も笑い方も違うので、その判断がむずかしいなと。全部自分に寄せると、ワンパターンになってしまうし…。

――日々研究されていることが伝わってきます。音楽やゲームなど、最近はまっているエンタメ作品はありますか?

秦:ずっと継続してはまっているのが「PSO2」っていうオンラインゲームで、もう2年くらいプレイしてます。今でも400万IDを突破している人気ゲームですけど、春からPS4版のサービスが開始するので、もっとたくさんの方が触れるゲームになるんじゃないかと期待してます。あと、「ドラクエビルダーズ」っていうゲームは発売日当日にダウンロードしました!

――ゲームを選ぶ時の基準ってあるんですか?

秦:ピンとくるかどうか、インスピレーションに頼る部分は大きいです。あとは、音楽が好みのゲームとか、ゲーム雑誌を読んだ時にビジュアルがきれいだなと思ったゲームとか。「ドラクエビルダーズ」はPS4でプレイできるのが良かったですね。じつは去年、PS4のホワイトが出たので買ったんですけど、PS3も持っていたから、あまり活用できてなくて。漬物石みたいになってたのを、活躍させられるのがうれしいなと(笑)。

――ゲーム雑誌もチェックしてるんですね。

秦:してます。自分だけでは追いきれない情報がチェックできるので、私にとってゲーム雑誌はすごく大事です(笑)。

――攻略法をチェックすることも? ゲーム実況とか。

秦:実況はすごく観てます! 家に帰ってご飯を食べてフ〜ッてなったら、大体ニコニコ動画を開いて実況を流しっぱなしにしたりとか。好きな実況者さんの動画は何度も観ますし、ニコ生も観ますし。

――実況者の中にファンの方がいるかもしれませんね(笑)。

秦:あはは(笑)。以前、一般の方の実況ではないですけど、「週刊トロ・ステーション」で、トロとクロが「恋愛総選挙」の紹介で私を推してくれたことがあって。プレステ系が好きで「どこでもいっしょ」シリーズもずっとプレイしてたので、はぁ〜ってすごく感動しました(笑)! PSPや Vitaは筐体も好きなので、そういう作品に出られたらいいな〜と思いますし、その可能性がゼロではないっていう状況に幸せを感じます(笑)。

――いつオファーがきても大丈夫そうです(笑)。

秦:もう、いつでもお待ちしてます(笑)!

秦佐和子

――休日はやっぱりゲームをしている時間が多いですか?

秦:そうですね。ゲームをしたり、アマゾンのプライム会員なので映画を観たり。一時期は「NCIS」とか海外ドラマにもはまってました。予定がないと家から出ないので、友達とご飯に行ったりとか。

――仲がいい方は?

秦:何人かいるんですけど、最近一緒に遊んだのは、湯浅かえでちゃん。中西優香ちゃんや、「VENUS PROJECT」で共演した早瀬莉花ちゃんにもよく会います。以前、尼子絢那さんと早瀬さんと3人で沖縄旅行に行ったんですけど、2泊3日であっという間に終わっちゃったので、もう一度ゆっくり行きたいです。台湾にもずっと行きたいんです。九份の茶館で雲を眺めながらお茶を飲みたいっていう。マンゴーや火鍋も好きなので、食いだおれもしたいですね。

――沖縄旅行ではどこに行ったんですか?

秦:それが、けっこう大変だったんです(笑)。雨に降られるし、バスを乗り過ごすし、青の洞窟に行こうとしたのに海が荒れちゃって。ちゃんと調べればいいのに、いきなり水着とパーカーを着て行ったら「今日はできないんです」と言われて(笑)。じゃあ海だけでも楽しもうと、タクシーの運転手さんが勧めてくれた海岸に行ったら、砂というよりベタベタの土でビーチサンダルがダメになっちゃって(笑)。でも、ホテルの部屋がグレードアップされて、すごく広かったんですよ。ベッドルームと和室と、トイレが2つもあって。だから、ご飯をテイクアウトして、ホテルでゲームをしながらゆっくりしました(笑)。

――ガールズトークではなくゲームなんですね(笑)。これから、声優として挑戦したいことは?

秦:やっぱり理想は、死ぬ瞬間まで声優でいたい、ということです。もっと勉強をして唯一無二の声だと言っていただける声優になって、どんな形でもいいから最後まで声優でいられたらいいなと思います。役柄としては、エヴァンゲリオンのキャラクターみたいに、思春期に揺れ動く気持ちを表現できるような役を演じてみたいです。私もそういう思春期を過ごしてきたので、そのキャラクターと一緒に葛藤を乗り越える過程を体験してみたいですね。

――読者へのメッセージをお願いします。

秦:ここまで読んでくださってありがとうございます! 普段なかなかお届けすることがないお話もさせていただいたので、私の自己紹介のような記事になっていると思います。声優としてはまだまだ半人前どころか、4分の1、10分の1…ですが、この仕事に就かせていただいたことを本当にうれしく思っています。これからも、みなさんと感動を共有したいと思っていますので、ぜひ応援してもらえるとうれしいです!

【声優図鑑】秦佐和子さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

秦佐和子

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取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト