「戸田めぐみ」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ

公開日:2016/8/30

戸田めぐみ

編集部が注目する声優に、声優を目指したきっかけや、初めてのお仕事、そしてプライベートなことまで、気になるあれこれについてインタビューを行い、さらに撮り下ろしのグラビアも交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第139回となる今回は、「NEW GAME!」の篠田はじめ役、「アイドルマスター ミリオンライブ!」の舞浜歩役などを演じる戸田めぐみさんです。

――インタビュー前にブログとツイッターを拝見したのですが、おもしろくてハマりそうでした。

advertisement

戸田:あはは、ありがとうございます(笑)!

――ブログを毎日のように更新されていますね。

戸田:そうなんです! 以前は全然更新してなかったから、「久しぶりの更新でごめんなさい」って毎回書くのが申し訳なくなってきて…。でも、今度は毎日のように更新しようってがんばっていたら、見てくださる方が「急に更新が多くなってるけど、戸田くんはどうしちゃったの?」って(笑)。今は落ち着きましたけど、当初はマネージャーが更新してるんじゃないかっていう疑惑もありました(笑)。

――正真正銘、本人が更新していると(笑)。

戸田:はい。3月に、アイマス(「アイドルマスター ミリオンライブ!」)の3rdLIVEの感想を書いたあたりから更新を増やしてます。

――もう数ヶ月。3日坊主ではないんですね。

戸田:夏休みの日記は最終日に全部書いていたタイプですけど(笑)。天気だけわからなくて、おじいちゃんの日記を見て写すっていう…。今はネットで夏休みの天気リストが出てくるらしいですよ(笑)。

――知りませんでした(笑)。戸田さんの小さい頃は、どんな子どもでしたか?

戸田:今のように人見知りはしなかったので、いろんな子と遊んでましたね。幼稚園のとき、お散歩で年下の子と2人で手をつなぐんですけど、「めぐちゃんと手をつなぎたいんだ!」って泣いちゃう子が続出したらしくて。そのことを聞いたとき、すごく嬉しかったです。

――年下の子どもたちから大人気!

戸田:モテ期でした(笑)。あんまり泣いたり怒ったりせず、男の子に混じってケタケタ笑いながらワイワイ遊ぶタイプだったので、扱いがラクだったのかも(笑)。

――友だちとは何をして遊んでいましたか?

戸田:セーラームーンごっこがはやってましたね。私はセーラームーンかマーズのどちらかを演じることが多かったんですけど、いちばん好きなのはサターンでした。ほたるちゃんがすごく好きで。

――中学や高校で打ち込んでいたことは?

戸田:中学の頃は…だいぶこじらせていたというか、邪気眼の香りがしてましたね(笑)。ある日ふと、この世に本当に必要な人間がいるのかって考え出してしまって。自分の周りで“この人がいなくなっちゃヤダ”っていうのはあるけど、地球規模で考えたら人がひとり消えても何も変わらず世界が回っていく気がして。どうしよう…じゃあ、人とのつながりを増やすしかない、人から必要とされる人になろう! と思って。それから、部長とか委員長とか生徒会長をすすんで担当するようになりましたね。

――そこまで発想を転換できるとは。よっぽど深く考えていたんでしょうね。

戸田:昔からヘンなことを深く考えちゃうタイプでした(笑)。もっとライトに考えたほうが生きやすいのに、ヘンに真面目と言うか…重いと言うか(笑)。

――声優になりたいと考えたのは、いつ頃から?

戸田:保育園生のとき、アニメを観て声優の声を聴きわけるのが得意だったというか。ばいきんまん(「アンパンマン」)と、れっしー(「ドレミファ・どーなっつ!」)の声はどうして同じなんだろうって(笑)。まだ声優という職業の認識はなかったんですけど、その声になりたい! って思ってました。

――そして、高校を卒業してから養成所へ。長年夢見ていた声優への第一歩を踏み出したと。

戸田:親の反対がすごく強くて。しかも反対を押し切ってその道に進んだから、親が私の出演作を観てくれるようになったのは、本当に最近なんです。どうしても声優になりたいなら、23歳までにこの仕事1本で食べていけるようになりなさい、ダメだったら親が決めた婚約者と結婚しなさいって言われてました。私、母子家庭の一人っ子だから、将来のことをいろいろ心配してくれたみたいです。

――リミットが、逆に仕事への原動力になったのかもしれませんね。初めてアニメに出演したのは?

戸田:「おしりかじり虫」っていうアニメです。小さいときに母親と一緒に「アンパンマン」を観たのが楽しかったから、自分も子どもたちが楽しめるアニメに出られることがすごく嬉しくて。しかも、役名のあるキャラクターを演じるのは初めて。私が演じたさくらさんは、佐久間レイさん演じるたーすけ君と組む役。小さい頃に自分がテレビで知っていた方なのですごく緊張して…。

――「アイドルマスター ミリオンライブ!」舞浜歩役は、2013年から長く演じている役。戸田さんにとってどんな作品になっていますか?

戸田:いろんな“初めて”を経験してもらった作品です。それまでは子どもの役や、線の細い女の子を演じることが多かったので、ボーイッシュな役柄を演じるのも初めてだったし。人前で歌ったり踊ったりしたのもこの作品が初めてで。歩を演じてからはボーイッシュな役柄がとっても増えたし、アイマスで歌って踊るようになってからは、同じような機会をいただくことが増えたし。ホント、いろんなことのきっかけになっています。

――舞浜歩の好きなところを教えてください!

戸田:舞浜歩について語ると、なんだか妙に長くなってしまうので1点だけ(笑)。彼女の好きなところは、ひたむきに努力をする姿勢、そして自分を信じられるところです。「今日はちょっと疲れたから、休もうかな」みたいなセリフがあるんですけど、私にとってはそれがとても印象的で衝撃的で、すごく好きなセリフ。練習は誰にでもできるけど、自分の限界の管理ってなかなか難しいじゃないですか。これ以上やったら明日に響くとか、ここまで練習をしたからもう大丈夫とか。自分を信じて努力をしてきたからこそ、自分の限界もわかるし、休んでも支障がないことがわかるんだな〜と。私は自分が信じられず、無茶な練習ばかり繰り返しちゃうんで、歩のそんなところをすごく尊敬しますね。

――アイマスのライブに出るときに心がけていることは?

戸田:観に来てくださってるみなさんと一緒にステージをつくっているというか、ステージが客席まで続いてて、想像する客席はライブ会場外! みたいな。みんなでステージをつくるような気持ちでステージに立っています。

――2014年に演じた「桜Trick」では飯塚ゆず役を。女の子同士の間柄が描かれる作品とあって、女性ばかりのアフレコ現場で楽しかった思い出も?

戸田:ふだんは男性の比率が高い現場が多かったので、私にとっては初めて女性がたくさんいる現場で、すごく華やかでした。あと、初めて歳の近い方が多い現場に入ったんで、不思議な気持ちでしたね(笑)。全部が新鮮で、刺激的でした。楽しかったのは、誕生日を祝ってもらったことかなあ。現場で(五十嵐)裕美さんと合同でお誕生日を祝ってもらうのが初めてだったんで、すごくびっくりしました!

――そして、「NEW GAME!」では篠田はじめ役を演じています。はじめ役のどんな部分に注目してほしい?

戸田:天然無邪気なところ! 普通の人が言うとイヤミになりかねないところをサラッと無邪気に言ってしまうというか。立場上は先輩だけど、まだ成り立ての危うさみたいなのがあり、そういう見ててハラハラする箇所とか…。あと、奥底に秘めた女の子らしい、かわいいところにも注目してほしいですね。

――はじめはボーイッシュでおっちょこちょいな女の子。自分にも当てはまる部分はある…?

戸田:まったく…当てはまります(笑)! 初めて先輩というポジションに立つんですけど、がんばらないと〜! と思いつつ、おっちょこちょいなところとか(笑)。

――いろんな作品に出演されている戸田さんですが、仲がいい声優はいますか?

戸田:相坂優歌さんとはほぼ毎日LINEしてます。さっきも撮影のときに「カメラを向けられると笑えない私、どうしよう…」ってLINEを(笑)。この前は「最近カラオケで相坂の歌を歌ったよ〜」「じゃあ今度、一緒にいるときに歌って」「本人の前じゃヤダよ」みたいな会話をしたりとか。昨日は、スイカジュースの味について延々やり取りしてました(笑)。

――もし相坂さんと1日デートするなら、どこに出かけたい?

戸田:じつは、いろんな計画を立てているんですよ。ディズニーランドと、スイーツのバイキングと、カラオケに行ってその帰りにスイカジュースを飲もうっていうのと、その3つです!

――これから、声優としてどんなことをがんばっていきたいですか?

戸田:やりたいことはたくさんあって(笑)。舞台も、歌も、踊りも、いろんな表現をしていきたいです。そのために、日々いろーんなことに感情を動かしていこう! って思うし、いろんなことを勉強しようと思うし。“いろんないろんな”言いすぎですね(笑)。2016年は、挑戦する年にしたいなと思ってます。やりたいことをやりたいって発言できる人になろうと。計画的に!

【声優図鑑】戸田めぐみさんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

戸田めぐみ

戸田めぐみ(ケンユウオフィス)

戸田めぐみ Twitter

戸田めぐみ ブログ「sweet KOTODAMA!」

◆撮影協力
magic tone studio(マジックトーンスタジオ)

取材・文=麻布たぬ、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト