「上原あかり」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】
公開日:2017/11/14

編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。
第179回となる今回は、「にゃんこデイズ」の小長井友子役、「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」のネフレン・ルク・インサニア役、「けものフレンズ」のワシミミズク役などを演じる上原あかりさんです。
――2015年の秋から声優として活動していますが、デビューのきっかけは?
上原:声優の養成所に通っていたんですけど、そこでは所属することができなくて。養成所を出てから応募したゲームの声優オーディションで、初めてオーディションに合格して役をいただいて。それを主催していた事務所から、「一緒にやってみませんか?」と声を掛けていただきました。…っていうラッキーなきっかけなんですよ(笑)。
――声優という職業に興味をもった理由は?
上原:「シャーマンキング」っていうアニメがすごく好きで、出演されていた林原めぐみさんが主題歌も担当されていたんですよ。歌手なのかな?と思ったら、声優というお仕事だと知って。なんでもできるなんてカッコいいなーと憧れて、声優を目指すようになりました。
――お芝居の経験は?
上原:小さいときに劇団に入っていたんです。3歳くらいのときにテレビを観て「この中に入りたい」って言ったらしくて、子どもなので何も考えてなかったと思うんですけど(笑)。幼稚園のとき、3年間くらい活動していました。
――劇団に入っていたということは、人前に出て何かをするのは好き?
上原:好きでしたね。とにかく注目されたがりで、小さい頃から自分が一番にならないとイヤっていう負けずギライでした。何かと目立つことをしてましたね。幼稚園の出し物でも、いちばん出る役がやりたい!とか。幼稚園の班でリーダーを決めるときも、最初に職員室に行って棒を持って帰った人がリーダーっていうルールで、ダッシュして棒を持って帰ったりとか。
――お友達と一緒にいてもリーダータイプだった?
上原:そうですね。意識してなかったけど、みんなをまとめたがるような子でした。

――学生のときの部活も演劇部?
上原:いえ、バスケ部でした。あとは、部活じゃないけど、小学校から水泳を10年くらいやっていました。お芝居は、高校生のときにもう一度やってみようかなって。お芝居の経験もあるし、卒業して普通に就職することが考えられなかったから。
でも、養成所に入ってから大変でした! 声優に絶対なりたいっていう人が周りに多かったから、ちょっとやってみたいくらいの気持ちではマズイぞと。なりたい気持ちはホントだったからしっかりやったけど、養成所で所属できなかったときは心がバキバキに折れました。やっぱり簡単にはなれないんだなと思って。
――大変でしたね。
上原:今まで、やりたいことは何となくできてたから。どうしても悔しくて。だから、やっぱり声優になりたいっていう気持ちが余計に強くなったんでしょうね。負けず嫌いだから声優になれたのかな(笑)。
――声優になって初のレギュラーアニメが「にゃんこデイズ」で、しかも主人公の小長井友子役。家に帰ると可愛いにゃんこたちに囲まれるという、うらやましい癒しアニメでしたね。
上原:こんなにセリフを喋る役は初めてだったので、すっごく緊張しましたね。ショートアニメだけど、30分アニメと変わらないくらいの時間をかけて、丁寧に収録されていて。こだわって癒しをつめこんだ作品だったなと思います。
――セリフのテイクを重ねることも多かった?
上原:多かったですね。友子は人見知りだけど、おうちに帰ると猫にデレデレするっていう女の子だから、外にいるときと家にいるときの差を出したいと言われて。おうちでは、にゃんこちゃんたちに対する愛みたいな、フンワリした雰囲気を出すのに時間をかけていました。
――上原さん自身も動物は好きですか?
上原:好きです! 飼っていたことがあるのは、亀とセキセイインコ。亀は、うちのおばあちゃんが道で拾ってきたんですけど、めっちゃ癒されますよ。ちょっと臆病な亀で、餌をあげようとすると甲羅に隠れちゃうんですよ。だから、いつも遠くから見てました。遠くから見てると、甲羅干ししてるんですよね。何度も甲羅が剥がれていくっていうのを初めて知ったし、のんびりしてて癒しでしたね。

――10月からは「王様ゲーム The Animation」に出演されています。松本里緒菜というキャラクターはどんな女の子?
上原:ちょっとませていて、めっちゃ気が強い高校生です。今まではおとなしい役が多かったから、この役は正反対なんですよ。負けず嫌いで目立ちたがりっていう性格は自分と似てるから、自分をうまく出していけたら、ハマるかもしれないなって思います。
――たしかに、今までは気が強いのとは縁遠い役が多かったですね。「終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?」のネフレン・ルク・インサニア役は、言葉数が少ない女の子で。
上原:そうですね。主人公が落ち込んでいたら側にいてあげたり、必要なときに、必要なことだけを話すようなキャラクターでした。だから、セリフじゃないところのお芝居が多かったです。みんなのお芝居を見て気持ちを作っておいて、自分の出番がきたらその気持ちをしゃべる。セリフ自体は少なかったんですけど、すごくやりがいのある役でした。
セリフは「ん」っていう一言が多いんですけど、そこにはいろんな気持ちが入ってるんですよ。練習してるときはあんまり頭で考えすぎないようにして、気持ちから「ん」と言えるように、そのニュアンスにこだわりました。
――「けものフレンズ」ではワシミミズク役を。社会的現象にもなったこの作品に出て、どうでしたか?
上原:すごかったですよね(笑)。誰でも知っているような作品になったので、この作品で私のことを知ってもらえたのがうれしかったです。ツイッターで「けものフレンズ」のことをつぶやくと、すごく反応が大きいんですよ! それにはびっくりしました(笑)。
――これから上原さんを知りたいと思っている人に、チェックしてほしい作品は?
上原:私はこういう役が合うのかもな〜と思ったのは、「サウザンドメモリーズ」のシルヴィア役。ちっちゃくて、ピンク色の髪で、じと目で生意気な女の子です。私、じと目のキャラがすごく好きで。
――好きなタイプのキャラクターなんですね。
上原:そうですね。ちょっとドヤッてするところとか、お姉さんがいる妹っていう設定も好きで。声優を始めてから間もない頃に演じて、やりたかった役がきた!っていう感じでした。しかも、スタッフさんから良かったよって言っていただいたことがうれしくて、思い入れがあります。特徴的なキャラクターだから、他では出していない声も聴いてもらえるのかなと思います。

――プライベートについても伺います。最近気になってることは?
上原:ラーメンかな。4日に1回くらい食べるんですよ。ツイッターでみんながオススメを教えてくれるので、そこを巡りながら、いちばん自分にハマるラーメンを探していきたいんですよね。ラーメンの旅! そういうのいいな〜(笑)。家系とか、博多ラーメンが好きなんですよ。
――食べ歩きとか?
上原:でも、小食だからあんまり食べられないんですよ。だから、お腹をすかせていって一生懸命食べます! スープは全部飲めないけど、麺は全部。ひとりでラーメンって、テンションが上がってないと緊張しちゃうので、そういうときはコンビニでカップラーメンを買って(笑)。本当はガンガン出かけたい!
――ツイッターには「ゲームとラーメン」って書かれてますね。
上原:ゲームも大好きで、出演させていただいたゲームを中心にプレイしてます。「ビーナスイレブンびびっど」は全国ランキングで4位になったんですよ! ゲームは小さいときから好きで、考えながら攻略していくほう。ツイッターでみんなが教えてくれることも参考にしながら。
――ゲームはいつ頃から始めた?
上原:最初はスーファミでした。ゲームは「大乱闘スマッシュブラザーズ」とか、ピクミンとか、任天堂さんが多いのかな。高校になってからは「バイオハザード」にハマって、それからずっとホラー系が好きですね、ゲームも映画も。
――ゾンビ好き!
上原:死んだら終わりじゃないっていう恐怖、自分も死んだらゾンビになるんじゃないかっていう恐怖。いちばん怖いのはモンスターじゃなくて人間だ! っていう(笑)。それ以外のホラー系も好きで、最近は「アメリカン・ホラー・ストーリー」っていう海外ドラマを観てます。

――ホラー系といってもたくさんあるけど、どういう基準で観る作品を選んでいるの?
上原:みんなが知らない作品を観るのが好きです(笑)。ランキングの下のほうまでいって、あえて星の少ない作品を観てみたりとか。そういう作品になると、オチがない!とか、おもしろいんですよ(笑)。もちろん、有名な作品も好きです。海外ドラマだったら「THE MENTALIST/メンタリスト」「ブラックリスト」、ゾンビでいうと「ウォーキング・デッド」、ファンタジーホラーだと「スーパーナチュラル」。特殊犯罪の捜査モノだと「クリミナル・マインド FBI行動分析課」がゾワゾワします。海外ドラマって、とんでもないのが多くて(笑)。
――休日は海外ドラマを見たり、ゲームをしたり?
上原:そうですね。ネットで映画を観て、ゲームして、ドラマ観て、最近ドラクエをやってるので、すれ違い通信をするために外に出て、出先でラーメンを食べて、帰ってまた映画を見る(笑)。
――趣味が詰まった休日ですね!
上原:運動をしなきゃって思いますけど、家で筋トレをするくらいで。趣味にボルダリングって書いてるのに全然できてない。ボルダリングって、立ちはだかる壁に登っていく!っていう感じで、すごくやる気が出るんですよ。体が小さくても、体重移動によって登っていけるんです。
――立ちはだかる壁に…カッコいいですね! 家で筋トレをしているのはどうして?
上原:お仕事のために体力をつけないと。ゲームなんかだと3キャラくらい演じさせていただくことがあるんですけど、その中には力強いタイプの役があったりするんですよ。普段出さないところから声を出すこともあるので、ちゃんと鍛えていないと弱々しくなっちゃう。だから、筋トレとスクワットと、すっごく嫌いだけど、腕立てもやってるので今は筋肉痛…。「あと5回やればお仕事がくる!」って自分を追い込んでます(笑)。
――これから演じてみたい役や、声優として挑戦していきたいことは?
上原:自分とは見た目が全然違う、キリッとしたカッコいい女の人を演じてみたいです。それと、最近は「バス★テット」っていうゲーム発のアイドルをやらせていただいて、初めて歌って踊ったんですけど、すごく楽しくて。イベントでは、観に来てくださったみなさんがサイリウムを振ってくださったから、めっちゃテンションが上がって! しかも「かわいい」って言ってもらえるし(笑)。そういうのは向いてないのかなって思ってたけど、これからも歌や踊りを披露する機会が増えたらいいなって思います。やればできる(笑)!
――上原さんを応援しているファンの方にメッセージを!
上原:まだまだ作品が多くないので、この記事で知っていただく方もいらっしゃるかもしれないですね。これから、いろんな活動をしていきたいと思ってますので、ツイッターなどで応援してもらえたらうれしいです。最後まで読んでいただいてありがとうございました!
――ありがとうございました!
次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

上原あかり
◆撮影協力
magic tone studio
取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト」