「村上奈津実」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/2/16

村上奈津実"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第180回となる今回は、「アイカツスターズ!」の早乙女あこ役、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の宮下愛役などを演じる村上奈津実さんです。

――声優を目指したきっかけは?

村上:中学2年生のときに選択していた英語の授業で発表会があって、「不思議の国のアリス」の朗読劇でアリス役を演じさせていただいたんですけど、周りからその声がアリスに合っていたと言われて。アリスが大きくなったり小さくなったりするのを声で表現したのが私も楽しくて、演技のお仕事に興味を持ちました。覚えてるセリフは「please,wait!」だけですけど(笑)。

――演技のどんなところが面白かった?

村上:アリスになりきって、その世界に飛んでいったような感じが面白かったんだと思います。自分なのに、自分じゃないような。中学から行ける養成所もあったんですけど、声優になりたいことを親に言ってなかったし、バイトもできなかったので、推薦で高校に進んでバイトをしながら通おうと思って、勉強ばかりしていたら、いつのまにか学年1位に。絶対に推薦で入ろうと思ってました。

――どんな声優になりたいと思ってましたか?

村上:人間じゃないキャラクターも演じられている大谷育江さんとか、男の子も演じられる釘宮理恵さんとか、幅広く演じられる声優に憧れていました。

――その後、声優のスクールに通ってから、この世界に。声優になったばかりの頃、印象に残っているお仕事は?

村上:「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」というゲームのウォーブリンガー=ミリィ役ですね。それまでにもゲームのお仕事をいただいた事はありましたけど、ストーリー仕立てのゲームは初めてで、ミリィが泣くシーンでは自分でもスタジオで泣いてしまったりして…役になりきれた感覚がありました。

――テレビアニメでは、2016年の「アイカツスターズ!」の早乙女あこ役が初出演。

村上:初めてでしたけど、ターニングポイントになった作品です。あこは、自分と似ていると感じるところが多くて、普段生活しているときから一心同体というか、「今の、あこっぽかったな…」と感じることがあるんです。たとえば、私はすごく悔しいことがあっても絶対に人前で泣きたくなくて、部屋でひとりになってから泣くんですけど、あこにもそういうエピソードがあったりして。「ああ、わかる!」って。

周りから「本当になっちゃんってツンデレだよね」って言われることもあります。素直に褒めてるつもりなんですが遠回しな言い方になっていたり、素直に嬉しいと言わなかったり…自分ではそんなつもりはないんですけど、あこっぽいって言われます!

――ツンがあるということは、デレもありますよね…?

村上:一度心を開いた相手にはデレちゃうというか、ベタベタしちゃって、それも周りから言われます(笑)。仕草が猫っぽいとも言われます。あこも、「にゃにゃにゃにゃにゃ〜」とか言って、猫っぽいので(笑)。

――あこには、演技力が優れているっていう設定もありますね。それがプレッシャーになることもありますか?

村上:プレッシャーはあります(笑)。でもプレッシャーに弱いほうではないかも。私、やりすぎって言われてもいいから、やるだけやってみようと思ってるんです。やりすぎって言われたら、そのぶん調整すればいいだけだから。アドリブも積極的に入れていくほうで、「やりすぎ」と言われたら「よっしゃ!」って (笑)。毎回爪痕を残していきたいんです。

――ほかに、舞台のお仕事もされています。声だけでなく、表情や体を使ったお芝居はどうでしたか?

村上:事務所が主催している舞台なんですけど、実は最初はすごくつらくて…。声のお仕事をしたいのに、舞台なんてやめたいって悩んでた時期もあったんですけど、ここで逃げたらずっと逃げちゃう子になっちゃう気がして、最後までやり切る!って心に決めたんです。それからは、キャラクターの気持ちになりきって演じているうちに、「あ、声の仕事も舞台も、お芝居ということでは同じなんだ」と感じられて、そこからはどんどん楽しくなりました。

――どんな役を演じたときに楽しかった?

村上:色々悩んだんですけど、最終的にやれて良かったなと思うのが、かまぼこ役(笑)。コメディの中でもオチ的要因で。もっとヒロインみたいな役をやりたかったから、その役を演じること自体が屈辱的だったんですけど(笑)、やってやる! って心に決めてからは、すごく目立つ役をいただけたんだな〜と感じて。恥ずかしかったけど、変顔とかもがんばったんですよ! 当日はドッカーンとウケて、お客さんから笑ってもらえるのってこんなに嬉しいことなんだと思いました。そのお芝居でひとつ殻が破れて、「私、これからどんな役でもできる!」っていう自信が持てるようになった気がします。

――2017年には「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバルALL STARS」虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の宮下愛役に抜擢! この人気作に携わることになったときの感想は?

村上:「やったー!」と思ったんですけど、だんだん「自分で大丈夫なのか?」っていうプレッシャーも…。生放送番組や動画のお仕事をやらせていただいたんですが初めての経験ばかりで、話し方とか、見られ方とか、新たな課題がいろいろと見つかって。がんばらなくちゃと思っております…!

――自分のどんな部分を変えていきたい?

村上:基本的には、自分がまず楽しんで、それをみなさんにみていただけたら、と思ってるんですけど、映像を見直すと、何を言ってるかわからなかったりして。勢いでしゃべるのではなく、要点をまとめてから話せるようにならなきゃ、と思ってます。

――ファミ通Appでは、宮下愛としてアプリの紹介番組も担当していますね。

村上:「このアプリを次回までにここまで進めてきてください」っていう課題があって、お仕事でゲームするのって純粋に楽しめるのかな? と思っていたのに、いざ始めたらすごいはまっちゃって。課題のすごく先まで進んだりして、楽しんでいます(笑)。

――宮下愛の魅力は?

村上:すごく明るくて、誰とも仲良くなれる元気な子で、見た目はギャルですけど、フレンドリーで接しやすくて。ぬか漬けやダジャレが好きっていう、ギャップがあるところがかわいい。愛ちゃんがいれば周りまで明るくなるんです。演じている私も楽しい気分になってます。

――これからの活動も楽しみですね! プライベートなお話も伺います。ツイッターによくアイカツのメンバーが登場しますが、仲がいいんですね。

村上:最近、収録のあとにみんなでご飯に行くことが多くなって、一気に距離が縮まった気がします! お泊まりに行ったり、一緒に温泉に行ったり、すごく仲良しなんですよ。カラオケにも行きます。よく歌うのは「おしりかじり虫」(笑)。私とか、藤原夏海ちゃんとか、みんなで回して、おのおのがキャラっぽく歌うっていう(笑)。ほかにはaikoさんが好きで、「二人」とか「カブトムシ」をよく歌います。

――最近楽しかったことを教えてください。

村上:私、釣りが好きなんですけど、最近は釣れてないからなあ。

――釣りって、じっと待っているのが大変じゃないですか?

村上:釣りって、待たないんですよ。探るんです。深いところと浅いところのポイントを探って、どこにいるのか、どういう泳がせ方をするのか、ずっと考えてるので、待ってる感じじゃないんです。特に、私が好きなのはシーバス釣りなので。釣れるともう…高まります! あのビクビクっていう引きが楽しくて、また行きたくなっちゃいます。

――けっこう知識が必要な趣味ですよね。独学ですか?

村上:一緒に釣りをする仲間から教えてもらったりします。後は動画をみることも。去年の秋くらいは、アジングっていうアジ釣りにもはまりました。アジは潜っていく引きがあるので、それも楽しくて!

――好きな食べ物は?

村上:カレー! 大好きです。たくさん作るから、多いときで週に4〜5回食べます。野菜をすりおろすんですよ。人参、ニンニク、マッシュルーム…。お肉は豚バラブロックって決めていて。脂は多めだけど、歯ごたえがいいし、カレーにあうんですよ。いろいろ試したけど、いちばん美味しかったです。

――よく料理をするんですね。

村上:よくします。私、最近の趣味が節約で。冷蔵庫にあるもので1週間のメニューを考えて、「こんなに安く、こんなにたくさん作れた!」っていうのが楽しい。たとえば、じゃがいもがあったら、それをクックパッドで調べて作ってます。じゃがいもって安いのに無敵なんですよ(笑)。マヨネーズと和えればポテトサラダになるし、溶けるチーズと片栗粉を使って“もちもちチーズ”にもなるし。

――仕事上の座右の銘は「なるようになる」。これはどうして?

村上:お芝居とかトークとか、すごく緊張するんですよ、本当は。でも、そう考えるとどんどん緊張しちゃうので、自分を落ち着かせるために、そう思うようにしています。緊張しても、命まで取られるわけじゃないし、と。周りに緊張してる人がいたら、その人にも言います。昔、テストとかで緊張することがあると、母がよく言ってくれたんです。そのおかげで、失敗して落ち込んでも、それも経験だから次に生かそうって思えるようになりました。

――声優を目指していた頃に思っていた「幅広く演じられる声優」には近づいていますか?

村上:そうですね。同じ女の子の役でも、ツンデレなあこちゃんとか、ギャルみたいな愛ちゃんとか、最初はできるかなって不安に思っていた役も自分なりに演じられていると思います。自分とはタイプが違うような役を演じるときは、日常のなかで似たタイプの人を見つけてモデルにしたり、工夫してます。

――最後に、読者にメッセージをお願いします!

村上:これから、みなさんの前に出させていただく機会が増えていくと思いますので、楽しんでもらえるように、自分らしく振舞っていきたいと思います。アニメやゲームでは「これも村上奈津実なんだ!」って驚かれるくらい、お芝居の幅を広げていけるように頑張っていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします!

【声優図鑑】酒井広大さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

村上奈津実

村上奈津実(むらかみ なつみ) ゆーりんプロ所属

村上奈津実(むらかみ なつみ) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト