「こえずか ~魅力発掘!夢発掘!第2回 声優図鑑 勝手にこえずかアワード~」夜の部レポート

アニメ部

2018/4/24

 2018年3月18日(日)、浜離宮朝日ホール 小ホールにて「こえずか ~魅力発掘!夢発掘!第2回 声優図鑑 勝手にこえずかアワード~」が開催された。

「こえずか」は、美麗ショットと声優のパーソナルに迫るインタビューで人気の連載企画「声優図鑑」発の声優イチオシ企画。事前アンケートをもとにしたトークコーナーや朗読劇などで、声優個人の素の顔や本音を知ることが出来るイベントだ。

 出演者は、稲川英里さん、小野早稀さん、小原莉子さん、東城日沙子さん、富田美憂さん、長江里加さん、早瀬莉花さん、前田佳織里さん、本宮佳奈さん、和多田美咲さん(50音順)。MCは松岡修造さんのモノマネでお馴染みのこにわさんが務め、軽快な回しや突っ込みなどで出演者たちの魅力を引き出していた。

左から稲川英里さん、小野早稀さん、前田佳織里さん、和多田美咲さん、東城日沙子さん、富田美憂さん、長江里加さん、本宮佳奈さん、小原莉子さん、早瀬莉花さん

■ガチの激痛エピソードに一同驚愕!

 まずは出演者がひとりずつ登場して次の人のパーソナル情報を紹介しつつ呼び込む。この登場方法も「こえずか」恒例となっており、夜の部では「今日は駅のトイレにエナジードリンクを忘れた(早瀬さん)」「ウニが大の苦手(長江さん)」「高校を卒業したばかり(富田さん)」といった食の好みから最近のプチ情報まで明らかとなった。

 恒例といえば毎回さまざまな“表彰”が行われるのも「こえずか」だ。さっそく、アンケート全項目に記入したということで「フルフル記入賞」が稲川さん、前田さん、和多田さんの3人に贈られた。ちなみに、昼の部では東城さんがアンケートを書くのになんと4時間かけたそうで、「最も時間をかけて答えてくれたで賞」を受賞していた。

 冒頭から「こえずか」らしさ全開となったイベント、最初のコーナーは『本音リサーチ!』。アンケートの回答を紹介しながら、気になる内容を掘り下げていく内容だ。

 1つ目のお題は『忘れられない激痛体験!』。女性声優のトークなら激痛と言っても可愛らしいものが……と思った人がいるかもしれない。しかし、披露されたのは聞いているだけで顔がゆがんでしまうほど、ガチな話の連続。この本気さもまた「こえずか」の面白さと言える。

 前田さんは5歳ぐらいの頃、乗っていたエスカレーターが急に止まって手すりとステップの間に足が挟まってしまった激痛エピソード。長靴を履いていたおかげで助かったらしいが、一歩間違えばかなりの大怪我だっただろう。

 さらに、『ドーベルマンが・・・』というタイトルだけで痛そうな話を披露したのは早瀬さん。小学生の頃に公園でフリスビーをしていたドーベルマンに噛まれたそうで、犯罪者をつかまえる訓練で腕を噛んで離さないシーンさながらに皮膚が引き裂かれてしまったのだとか。今でも傷跡はあるらしく、本気の内容すぎて笑っていいのかわからないレベルだった。

 動物に噛まれた経験として、小野さんは自宅で飼っている犬の話を紹介。3匹飼っている犬が小野さんを取り合うそうで、それを止めると噛んでくるという。トイプードルなのに……と笑っていたが、プードルはもともと狩猟犬なので血が騒いだのかもしれない。

 犬繋がりのエピソードは和多田さんも。小さい頃、おばあちゃんの家で飼っていた犬を散歩していたら、遠吠えに反応して走りだした犬に引っ張られてウルトラマンのように空中を飛んだことがあるそうだ。「それをやるのは、ジャッキー・チェンしか知らないですよ」とこにわさんの軽妙なツッコミも冴え渡り、会場は笑いに包まれた。他にも、歯列矯正をしていた頃に器具が口の中に刺さったエピソードなど痛々しい話題が続いた。

■理想のオフはセレブなイメージ!?

 気分を一新して、『盛って答えろ!OFFの過ごし方』のコーナーでは、理想や妄想の休日過ごし方を答えてもらい、現実と比較しながら紹介していく。内容を紹介する際は稲川さんが“それっぽい口調で”読んでくれたのも面白い。

 例えば、富田さんの回答はこんな感じ。
「うーん・・・地味ですよ? カフェでまったりするぐらいですかね。で、マスターに。あ、マスターすごく気が利く人で。『いつもの』って言ったら出してくれるんです。(以下略)」

 いかにもという感じのセレブキャラ。本当にいるかどうかはさておき、こんなオフを過ごしてみたいらしい。まだ年齢的にお酒を飲めない富田さんだが、将来的にはカフェではなくバーでこのようなセリフを言ってみたいと語っていた。

 さらに、オシャレに盛ったイメージは思考回路が似てしまうのか、小野さんは「表参道のカフェで英語の本を読みながら過ごすセレブな女性」、長江さんはカフェではなかったが「ジムやヨガに行って体が喜ぶことをして、夜は心の許せる友達と飲む女性」と回答。

 しかし、実際はどうなのか聞いてみると「大体寝ています」と笑う富田さん。他のメンバーもみんな寝るのが好きとのことで、「こえずか」ならぬ「ねるずか」だと突っ込まれる。とはいえ、脳内イメージでのセレブキャラと現実とのギャップは、ある意味とても親近感があり会場も大いに盛り上がった。

■心理テストで本性が明らかに!

 続いては『深層心理! 赤裸々暴露!』と題し、アンケートの中で実は心理テストになっていた質問項目の回答と、それによってわかる深層心理を発表。

 質問は「住んでいる家の隣の庭にはいちご畑が広がっています。ハンパなく美味しそうなのでもう我慢出来ない。あなたはこっそり食べてしまうことにしました。その時、あなたはどんな気持ちでしたか?そして、いくつ食べましたか?」というもの。

 これでわかる心理は「恋人がいる時に、浮気をしてしまう人数」なのだ。

「1個だけ食べる」答えたのは長江さん、和多田さん、小原さん、本宮さん、富田さんの5人。そもそも食べてしまう前提にブーイングもあがったが、そんな中で富田さんは「1回ならセーフじゃないですか?……あくまで“いちご”の話ですよ!」と口にして、みんなから諭される一幕が。心境として「すごく・・・美味しい・・・」とも書いており、「食べられたいちごも悪い」など彼女の口はとどまるところを知らず。先ほどのトークネタから“ドーベルマン”と呼ばれる始末だった。

 他にも「ひたすら・・・ドキドキ・・・しちゃう・・・」(和多田さん)、「間違って食べたことにしよー!」(長江さん)といった回答がある一方、小野さんは「畑の所有者と会うたびに、罪の意識にさいなまれてしまうので食べない」と大人の対応。「子供だな(笑)」と上から目線の発言だった。

 ツッコミどころが大きかったのは東城さん。食べることは他の人と変わらないものの、「収穫時期まで時間がありそうなので1つだけ食べる。そして2ヶ月後にまた食べる」と意味深な回答で会場を沸かせてくれた。

 さらに、早瀬さんの「食べられるだけ食べます」、前田さんの「食べられるだけ食べよう。そして残ったら売りさばこう」といった回答もあり、本人たちは苦しい言い訳や開き直りに終始。「いちごだから」「人それぞれですよね」「後で何か差し入れるので許してください」など、言えば言うほど逆効果なところも面白い。

 難を逃れたのは稲川さん。というのも、稲川さんはフルーツ全般が苦手。「苦手なので食べられません」と正直に書いて逃げ延びたため、対岸の火事状態で大笑いだった。

 心理テストはもう1問あり、こちらは「休日に二度寝しようと思ったらチャイムが鳴った時の対応について」。4択の選択肢と選んだメンバーがこちら。

1. 断固出ない(本宮さん、富田さん、東城さん、稲川さん)
2. 起きて出る(小野さん、長江さん)
3. 何度も鳴るなら出る(小原さん、前田さん)
4. 誰か来る予定あったっけ?と思い返す。(早瀬さん、和多田さん)

 この心理テストで判明したのは「腹黒さ」。

 1を選んだ人が腹黒さ0%、以下、2は30%、3は100%、4は60%とのこと。3を選んだ小原さんから「寝起きが悪くて、完全に起きるまでは出られないんです!」と必死のアピールがあったものの、同じく3の前田さんから「もうやめよう。100%だ……」と諭されてしまう。前田さんはいちごの心理テストと合わせて散々な結果だっただけに、完全に諦めムードだった。

 このコーナーで「もっとお話聞かせてほしいで賞」と表彰されたのは富田さんだったが、話した内容が内容だけになんとも複雑な表情を浮かべていた。

■日常をもとにした朗読劇には濃いキャラが登場!

『私の日常・・・』のコーナーでは、アンケートに書かれていた日常をデフォルメしたドラマ台本を作成し、メンバーが朗読。その人の日常を知れるだけでなく、演技も堪能出来る声優ならではの内容だ。

 披露されたドラマは3本。第1話「モナカ事件」は、友達に「モナカ買ってきたよ」と“粘土で作った”モナカを渡されて食べてしまった前田さんのエピソードをもとにしたもの。主人公や友達の演技はもちろんだが、会場を沸かせたのはモナカ役の小野さん。「オッス!おらモナカ!」とギリギリを攻めたキャラで楽しませてくれた。このフリーダムなところも「こえずか」の魅力といえる。

 第2話は「正論をズバズバ言ってくる友達」という富田さんのエピソード。最終的には元気づけてくれるいい友達とのことだが、友達A役の和多田さんと友達B役の本宮さんが、芸人の持ちネタのように「(悩みを)受け止めるけど」とハモって笑わせてくれた。

 そして、第3話で強烈なキャラクターを演じたのは稲川さん。エピソードは早瀬さんの高校時代のもので、生活指導である柔道の先生が怖かったことにもとづいている。その先生を演じたのが稲川さんなのだが、動きもつけた演技は怖さと濃さが凝縮されたキャラづけでみんなを楽しませていた。軽快な口調やトークコーナーで出たネタを入れ込んでいるところも上手い。

 これらのドラマを通して「主演声優賞」に選ばれたのは、モナカの演技が決め手となった小野さん。受賞後コメントでは、次は「ゴーグルという概念を声で表現したい」という謎の野望を口にしていた。

■お気に入りの秘蔵カットを公開!

 最後は『声優図鑑 こっちも良かった!私のお気に入り的1枚!』。「声優図鑑」に未掲載の写真の中から、これも好きという1枚を紹介しながら撮影を振り返っていった。

 晴れ女である前田さんは車から出た瞬間に雨があがったことや、早瀬さんはポーズのバリエーションがなくて大丈夫か確認する目線を送っていたことなど、撮影当時の様子が聞けるのは嬉しいもの。躍動感のあるジャンプをする小原さんや、顔の前に花をかざした東城さんといった美麗な写真には歓声もあがる。

 本宮さんはおもむろに立ち上がると、スクリーンの写真を指して「肩のところに、人の顔があるんですよ」とみんなをビックリさせる。「まぁ嘘なんですけど(笑)」といたずらっぽく笑う姿も可愛い。さらに、和多田さんのしゃがんでいる写真が紹介されると、なんとかしてスカートの中を覗こうともしており、彼女の心の目には色までしっかり映っていたようだ。そんな様子がこにわさんの心を打ったのか、「ベスト松岡修造も大感動で賞」は本宮さんの手に。

 そして、夜の部のすべてを総括した優勝者を発表。心理テストでの“いちごを2ヶ月寝かせる女”こと東城さんが栄冠を獲得した。ちなみに、昼の部はこにわさんのトークを拾ったりツッコミを入れたり、しかもオフマイクでもやっていたことが決め手となり稲川さんが優勝者となった。

 昼の部も夜の部もアットホームな雰囲気で、素の顔はもちろんのことキャラを際立たせた演技といった声優としての実力も見せてくれた「こえずか」。「声優図鑑」と合わせて今後のイベントの展開もぜひ楽しみにしてもらいたい。

■イベント終了後の出演者コメントを紹介!

<稲川英里>
すごく楽しかったです。初めましての方ばかりだったのでドキドキしながら参加させて頂いたのですが、温かい空間でお客さんの顔も見れましたし、お互いの意外な面も知ることが出来たのでとてもいいイベントでした。
印象的なのは夜の部の心理テストです。いい意味で酷かったなと(笑)。すごく真面目なんだろうなと思っていた方が、意外にもいっぱいいちごを食べちゃったりとか(いちごの数は浮気をしてしまう人数)。いつもみたいな感じでわちゃわちゃ言葉を挟んでいただけなのに、昼の部では優勝をいただいて恐縮です。

<小野早稀>
昼の部も夜の部も笑いっぱなしで、みんなのことをよく知ることが出来る濃密な1日だったなと思います。初めましての方は少なかったですが、久しぶりにお会いした方もいたので、イベントでご一緒出来て本当に嬉しかったです。
コーナーの激痛体験は想像するだけで痛すぎて……。みんなこんな痛い思いを経て今ここにいるんだなと思いました。具体的にはドーベルマンの話がすごかったですね。私自身は大人な感じでいられたので良かったです(笑)。

<小原莉子>
今回出演させていただけて本当に嬉しかったです。昼の部で「木で消しゴムを作った」エピソードを話したんですけど、皆さんにビックリされちゃって。こういうところは個性があるんだなと知ることが出来ました(笑)。夜の部では心理テストで腹黒率100%になっちゃって……変な人な上に腹黒いというダブルパンチだったので、変態扱いされていないか心配です(笑)。
出演者で一番印象に残っているのは稲川さんです!トーク力など尊敬出来る部分がたくさんあり、本当に面白かったです。

<東城日沙子>
終わってホッとしました。初めましての方も多く、東城日沙子として登壇するのが重責になっていたといいますか、どう受け取ってもらえるか心配していたんですよ。
それにしても、まさかイベントで皆さんの激痛体験を聞かされることになるとは(笑)。アンケートで激痛体験の文字を見た時にいろいろ思い浮かんだんですが、笑いに変えるが難しいなと思って結局何も書かずに提出したんです。4時間かけて全部埋まってないんかい!って思いますけど(笑)。でも、みんなで痛みを分け合えるという独特の空気を感じられて楽しかったです。

<富田美憂>
内容が濃かったのでドドドドって進んだ気がして、あっという間でした。こうやってパーソナルな部分を知っていただくイベントはあまりないと思うので、お客さんも嬉しかったと思いますし、私もメンバーのことを知ることが出来ていいイベントになりました。
激痛体験は私もなかなか痛い思いをしていたんですけど、みんなすごいお話でした。みんなの日常を台本に起こしたドラマの朗読も、こういうのを初めてやったのですごく楽しかったです。でも、(「もっとお話聞かせてほしいで賞」をいただいた)あれはあくまで心理テストですからね!(笑)

<長江里加>
ほとんどの方が初めましての中、激痛体験のトークがあったり理想の休暇を聞いたり心理テストをしたり、自分のことを思う存分伝えられてスッキリしています(笑)。いつもは言えず仕舞いになって後悔することが多いんですけど、今日はいっぱい話せたので心から楽しかったです。
印象的だったのは稲川さんですね。稲川さん節がすごい炸裂していて、前に出るのはこういう人なんだなと思いました。こにわさんがMCをしている時点ですでに面白いのにそれをさらに持ち上げていて、途中からは私も観客気分になって楽しんでいました(笑)。

<早瀬莉花>
人見知りな私は大丈夫かな?トークも苦手だし……と昨日は眠れない夜を過ごしました。でも、始まってみたら皆さん温かいし、こにわさんも面白くしてくれてすごく、仕事という感じがしないぐらい楽しめました。まだまだ話したいことがあるので、また新しい早瀬莉花を見せられるように頑張ります。
印象的だったのはやっぱり激痛体験です。私がドーベルマンに噛まれたのは、言うても病院に行って1日で治る傷だったんですよ。アニマルという意味でポップだったかなと(笑)。他の方のは入院レベルの話だったので、キラキラしている人の痛い過去を覗いたみたいでした。皆さん逞しいですよね。

<前田佳織里>
ワイワイガヤガヤで会場の熱気もすごくて、私自身が夢中になって話を聞いてしまうぐらい濃密な時間でした。心理テストもそうだし、なかなか自分自身として話すことはなかったので、本当に貴重で幸せな時間だったなと思います。
特に印象に残っているのは、昼の部で和多田美咲ちゃんが「バルス」を「ゴミ」と言ったことかな(笑)。私はジブリ作品が大好きだから、名言を知らないのは新鮮でした。あと、消しゴムの人(小原莉子さん)もいい意味で面白くて、インパクトがすごかったです(笑)。また「こえずか」に出られたら嬉しいです!

<本宮佳奈>
共演したことのある人でも、今まで知らなかったコアな部分をいろいろ聞けたのですごく楽しかったです。私も言いたいことは言えました。最後の写真は特にエピソードがなかったので、笑わせようと思って。自分のギャグはあまり受けないんですけど、今日はそこそこ笑ってもらえたので良かったです(笑)。
(出演者の中では)特に稲川さんがすごくはっちゃけていらっしゃっていて。エピソードにも人柄の良さというか楽しさがにじみ出ているなと思って、印象に残っています。

<和多田美咲>
実は1年前の「こえずか」を見学させていただいていて。その時から(もし私が出たら)どういう感じでお話するんだろう、と考えたりしていました。自分をちゃんと出せるように頑張ろうと挑みましたので、お客さんに少しでも私のことを知ってもらえていたら嬉しいです。
皆さん個性が強くてすごく面白かったんですが、特に稲川さんのフォローというか、合いの手や気の回し方が素敵で。お芝居は他の現場でお会いした時から大好きで、今日の朗読コーナーでも濃くて素敵な柔道部の先生でした。他のみんなとも今度は収録の現場で会えるように頑張りたいです。

こえずか

こえずか公式サイト