「東城日沙子」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/5/25

東城日沙子"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

 第186回となる今回は、「ひなこのーと」萩野千秋役、「温泉むすめ」越後湯沢かすみ役などを演じる東城日沙子さんです。

――声優を目指したきっかけは、お姉さんの影響が大きいそうですね。

東城:姉とは、いまだに「今日ガチャでいいのが当たった」とか、他愛のないやりとりをします(笑)。小さい頃から「花とゆめ」とか「週刊少年ジャンプ」とか、アニメーションや声優の世界に触れられるものが身の回りにあって、私も自然と興味を持ちました。姉と一緒にはまったのは、声優になるきっかけにもなった「テニスの王子様」。家族でテレビを見てました。じつは、母親も少女漫画が好きで、アニメにも理解があったので。たぶん、我が家でいちばん漫画をたくさん持っているのは母ですね。母もまた母の姉から影響を受けていて。母の姉はアニメーターさんで、しかも社内恋愛で結婚されたんです。

――夫婦でアニメーターということですね。親戚一同アニメ好きとは、いい環境です(笑)。学生時代はどんな子でしたか?

東城:小学生の頃はすごくやんちゃで、同級生と鉄棒を取り合って喧嘩をするぐらい勝気でしたけど、中学生以降は丸くなって…。高校生の頃は、友だちから「東城は何を考えているのかよくわからない」とよく言われました。自分のことをお話するのがあんまりうまくなかったのかもしれません。

――部活には入ってましたか?

東城:中学の時は、パソコン部、美術部、バレー部と移り変わって、最終的に帰宅部に。高校は放送部を3年間続けられて良かったなと思います(笑)。体育祭の様子を映像で記録したり、クラスにテレビがあったので文化祭で番組を生放送したり。ADとかミキサーとか、テレビ番組の裏方のようなことばかりしてました。

――ナレーションではなく?

東城:ほぼなかったですね。放送するといっても曲を流すくらい。最初は期待していたんですけど(笑)。でも、面白かったです。役者は、決められた時間に入って先に上がらせていただきますけど、スタッフさんはもっと早く入って、役者が帰ってから後片付けをして、次の段取りをする。スタッフさんの大変を知ることができました。

――声優の仕事で転機になった作品は?

東城:ターニングポイントとしては2つありますね。1つは、専門学校の時の「AGC38」。女性声優38人によるユニットの企画で、イベント出演、作詞など、初めての経験をたくさんさせていただき、キャラクターにもスタッフさんたちにも恵まれた作品でした。今でも見れるコンテンツは少なくなってしまいましたが、私が初めて作詞をした曲はiTunesでも聴けるので、東城のつたない歌声を聴いていただけたら嬉しいです(笑)。私も、ケータイに自分で歌った楽曲がランダムに入っているので、時々聴いて「ひえ!」って思います(笑)。

――もう1つのターニングポイントは?

東城:「灼熱の卓球娘」ですね。イベントの稼働が多くて、それだけ作品やキャラクターとの繋がりを感じた作品でした。卓球もけっこう上達しました。マイラケットがあって、最後のイベントではステージ上で試合をして。後手キルカは、逆にラケットを切るというカットを打つキャラクターで、PV撮影の時にポーズを教わり、イベントでは、ダブルスでしたけど、最後のポイントでカットを決めて、勝てたー!っていう(笑)。すごく楽しかったです。

――スポーツ作品ならではの連帯感もありそうですね。

東城:部活みたいな感覚はあったと思います。みんなで集まった時も、卓球の話しかしてませんでしたね(笑)。当時、世界選手権で日本が活躍しているいい時期だったので、分からないなりに「この前の試合、良かったよね!」と語って(笑)。収録スタジオにも卓球台を置かせていただいて、収録前に卓球をすることもありました。

――「ひなこのーと」(萩野千秋役)でも、東城さんのことを知るファンが増えたと思います。

東城:お芝居が題材の作品で、みんなでお芝居をして一つの作品を作り上げるっていう感覚がありました。今でも思い出すのは、「桃太郎」をアドリブで上演しようっていうイベント。たとえば、六本木ヒルズに住んでいるおじいさんとおばあさんがいて…っていう大まかな設定だけ決めるんです。演出の先生に教わりながらエチュードを繰り返し、本番はみんなで力を合わせて乗り越えました(笑)。

――現在は「温泉むすめ」で越後湯沢かすみ役を。キャラクターの好きなところは?

東城:日本酒が好きなところ! 私も、基本は梅酒だったんですけど、最近は日本酒をよく飲みます。いずれは、かすみちゃんと飲みたいな、というのが願望。温泉むすめで日本酒が飲めるメンバーが集まって、ロフトプラスワンあたりで、みなさんと飲めるイベントが開催されたらいいな〜と(笑)。

――かすみちゃんは「他の温泉むすめに飲ませるのが上手」ですからね。

東城:どんな風に上手なのか、いつか語られてほしいなと思います(笑)。他人に深入りすることが嫌いっていうところも大人だな〜と。お芝居では、幼さを残してほしいと言われたので、それを意識しています。大人っぽさと幼さのギャップもかすみちゃんの魅力だと思います。

――好きな日本酒はありますか?

東城:明鏡止水っていう長野県の日本酒。私の出生地は長野なので、きっと水が体に合うんでしょうね(笑)。飲み比べができるお店に連れて行ってもらった時に、辛口でさっぱりした味が好きなんだなと、自分で理解しました。

――お仕事以外で「好きなこと」を教えてください。

東城:色を眺めるのが好きで、よく色のコード番号が書かれているような色の辞典をネットで見ます。色の組み合わせを考えるのも好きで、いつか色彩検定を取ってみたいなと思ったりしますね。「AGC38」で作詞をした時も、色を題材にした歌詞だったんですよ。若草色とか、色についている名前も好きです。気に入っている組み合わせは、シンプルにいえば、青と黄色とか、赤と緑のクリスマスカラーとか。

――その組み合わせで洋服を選ぶことも?

東城:洋服は無難なものを選びがちなので、なかなか冒険できないんですけど…。シックな色を基準にすることが多いですね。でも、渋谷とか原宿系のパキパキしたビビッドカラーも、組み合わせとしては好きなので、いつか着てみたいなという憧れはあります。ただ、機会がないと、なかなか…(笑)。たとえば、明るい赤色のキャップをかぶって、黄色いサスペンダーを合わせるとか、色遊びのような企画があったら参加してみたいですね!

――プライベートでは何をして過ごすことが多いですか?

東城:もっぱら「スプラトゥーン」で塗りたくっております…。外出した時に買い物をしておいて、お休みの日は一歩も外に出なくてもいいように(笑)。ゲームは好きですけど、趣味と言えるほどではないですね。極めていらっしゃる方がたくさんいらっしゃるので、自分はまだまだ。

――好きな食べ物は?

東城:卵と鶏肉。焼いた鶏肉、卵丼など、大好きです。料理は、うーん…。最近、お魚のタラをフライパンで焼いて、やったー!って思ったくらい(笑)。3分クッキングとか、見るのは好きなんですけどね。できそうなものがあったらメモします。

――アニメや漫画で好きな作品は?

東城:「ホイッスル!」っていう、週刊少年ジャンプに連載されていたサッカー漫画。今、アニメ化15周年で原画展が開催されたり、舞台化されたり、動きを見せてくれているので、ファンとして勝手に追いかけております。やっぱり、ジャンプ作品が好きなんですよね。「灼熱の卓球娘」も「となりのヤングジャンプ」作品ですし。だから、ジャンプフェスタに出られた時は本当に嬉しかったです!

――お仕事で挑戦してみたい役どころは?

東城:一度思いっきり演じてみたいのは、クズの役。性根が腐ったような。経験はあるんですけど、もっと深く、ねちっこい感じで演じてみたい(笑)。どちらかというと、心のきれいなキャラクターというより、人間としてダメな部分が出ている役のほうに共感するほう。人間はきれいなところだけじゃないぞって思うし、自分の中にあるダメな部分をもっと感じてみたいな、とも思います。

――声優として今後の展望をお聞かせください!

東城:今はひたすら、自分の声を届けられる機会をもっと増やせていけたらと思っています。私がこの場所に立てているのは、日頃お世話になっているスタッフのみなさんや、応援してくださるファンのみなさまのおかげ、それに尽きると思ってますので、これからも期待に恥じぬように精進していきたいと思います。

【声優図鑑】東城日沙子さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

東城日沙子

東城日沙子(とうじょう ひさこ) EARLY WING所属

東城日沙子(とうじょう ひさこ) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト