「大森日雅」声優インタビュー&ミニグラビア【声優図鑑】

アニメ部

2018/8/10

大森日雅"

 編集部が注目する声優に、仕事に向き合う気持ちからプライベートまでをじっくり伺い、撮り下ろしのミニグラビアを交えて紹介する人気企画「声優図鑑」。

第193回となる今回は、7月クールで『七星のスバル』の空閑旭姫役役、『邪神ちゃんドロップキック』の花園ゆりね役などを演じる大森日雅さんです。

――今日の服装のポイントを教えてください。

大森:女の子らしいお洋服が好きで、もともとワンピースが多いんですけど、今日は大和撫子気分というか、“雅”っぽい紫にしてみました。

――“雅”といえば名前に入っている漢字ですね。一度聞いたら忘れられないお名前だと思いますが、由来を聞いたことはありますか?

大森:「雅やかな人になってほしい」という願いを込めつつ、お日様みたいなイメージで画数も良かった“日”を合わせたそうです。覚えてもらいやすい名前なので嬉しいです。小学校の時はテストで時間ロスするから大変でしたけど(笑)。

――テレビアニメ『七星のスバル』では空閑旭姫役を。演じてみた感想は?

大森:旭姫は太陽みたいな存在感で、気づいたらみんなの中心で笑っているような女の子。複雑な恋愛関係もあってギクシャクすることもありますけど、旭姫はただみんなが幸せでいてほしいだけで、悪気はないんですよね。私も普段、自分が、というより周りの人に笑っていてほしいなと思うほうなので、そういうところは似ているかもしれません。

――この作品にどんな魅力を感じていますか?

大森:背景がすごくキレイだし、SUPA LOVEさんが制作してくださっている音楽にMMORPG感がものすごく出ていて、世界観がとても好きです。それに、小学生ながらに人間関係が複雑で…。大人でもグッとくるようなセリフがところどころに出てくるので、そういうところも楽しめると思います。

――後半に向けての見どころは?

大森:旭姫はゲームの中で一度死んでいるんですが、生きているのかも…と思えることが出てきます。前半は、見ていてつらかったかもしれませんが、徐々にバラバラだったスバルのメンバーが1つになっていくので驚くと思います。一人一人の成長も見てもらえたら嬉しいです。

――『邪神ちゃんドロップキック』の花園ゆりね役はどんな気持ちで演じていますか?

大森:ゆりねはホラー好きなドSで、中二病な女の子。声のトーンはほぼ地声で、じつは演じやすいキャラクターです。同居している邪神ちゃんをお仕置きするシーンは毎回のお約束ですけど、お仕置きした後に漏れる笑いも素だったりして。変なところでツボに入って笑うところとか、似ている部分があるかもしれません。邪神ちゃん役の鈴木愛奈ちゃんが、本当にクズの演技をしてくれることも演じやすい理由ですね。本当にイラっとして、このやろう! って静かにプチッと切れてしまうので(笑)。とても楽しい現場です。

――楽しい同居生活なんですね(笑)。

大森:そうですね。こんな同居生活も悪くないなって思えるような世界観なんですよね。ゆりねとしては毎回邪神ちゃんを叩きのめすのが楽しい。それがないと、毎回終われないので(笑)。短編を組み合わせた構成で、30分あっという間に見られるテンポ感なので、1話から見ていなくても楽しめると思います。

――いろんな天使や悪魔が登場しますが、その中でも気になるキャラクターは?

大森:天使のぽぽろんちゃんですね。人間界ではアイドルをやっているんですけど、ぺこらにひどいことを言ったりして、二重人格っぽいところが面白いなあと思います。もしかしたらこれから歌うシーンもあるのかな…と注目してます。

――では次に、声優を目指したきっかけを教えてください。

大森:なりたいと思ったきっかけは、ごく自然なことでした。まだ物心がついていない頃からテレビが好きで、アニメばっかり見てワハハって笑ってるような子だったので。幼稚園に入ってからは、セーラームーンの真似をして、魔法少女になりたいと思っていました。4人兄弟のお兄さんたちと一緒にアニマックスでガンダムを見ていて、ファーストガンダムとか最初は意味もわからず見ていたんですけど、中学生になってもう一度見たらハマってしまって。学校の先生からは、『西遊記』の劇で乙姫を演じてみたかったのにナレーターをすすめられたり、スピーチのコンテストに出たらって言われたこともありました。

――それはやっぱり声が良かったからでしょうか。

大森:放送委員長をしていたってこともあるのかな。中学生の時は本を読むことが好きだったんですよ。図書館で5冊借りて、一人でブツブツ読んでたりとか。漫画は何度も読み返して、好きなシーンに声を当てたりしていました。セーラームーンの舞台も見ていたし、コナンの映画はいまだに毎年見ていますね。

――声優という進路に躊躇することなく、自然に。

大森:それ以外に考えられなかったんでしょうね。好きなことで、人のためになることって考えたら。

――声優になってから「人のためになれている」実感はありますか?

大森::ありますね。プリパラでライブに出ると、そのキャラクターと同じ格好をしたお子さんが手を振ってくれたりとか。そのアニメを好きな人たちが集まっている空気感を味わうと「声優になって良かったな」って思います。一生懸命やった結果、みんなが笑ってくれていることが嬉しいです。

――声優になる前は、自分に自信が持てないようなことも…?

大森:集団行動がとっても苦手で、中学生時代は特に。学校でも一人でいることが多かったですね。部活も名ばかりのテニス部だったし(笑)。それより、学校以外で、ボランティアでデイサービスのおばあちゃんたちの話相手をしたり、折り紙を教わったり、牧場に行って馬のお世話をしたり、そういうのが好きでした。おばあちゃん子なので、その影響もあるかもしれません。おばあちゃんからいつも、「自分のことよりも人のためにできることとか、人が喜んでくれることをしなさい」って言われていたので。ほかにも、「怒ってくれる人はそうそういないから感謝しなさい」とか。あ、声優になろうって決心できたのは、中学生の時のカナダ留学も大きいです。

――カナダ留学ですか。

大森:カナダのヴィクトリアっていう田舎のほうに、10ヶ月くらい行っていました。向こうの人たちって自分の生き方がしっかりあって、ある意味で自由なんです。それに、「悩んでることも楽しんでしまおう」みたいな感じで明るいんですよね。苦しい状況でも、楽しいって思えばどんなことでも楽しめる。私、そういう人になりたいなと思って。根拠のない自信を信じて頑張ろうと思って、声優になることを決心して帰ってきました。

――プライベートについても教えてください。趣味はどんなことですか?

大森:ピアノを2歳から高校2年生まで習っていて、東京でもおうちに簡易ピアノみたいなのが置いてあります。発声の練習をするときとか、気が向いた時なんかに弾いています。いいなと思ったアニメとか映画の曲を弾くこともよくあって。それこそガンダムの楽譜はたくさん持っているし、『ラ・ラ・ランド』の楽譜もすぐに買いました。初ジャズ、難しいけど楽しいです(笑)。

――その道に進もうと思ったことは?

大森:ないです。完全に趣味なので。小さい頃から遊びの一つだったんですよね。テレビに飽きたらピアノを弾いて、ピアノに飽きたら外に行って遊ぶ。顔を洗って寝るのと同じように、生活の一部。おかげさまで絶対音感もあります。

――音楽も好きですか?

大森:好きです! ピアノを弾きながら歌ってたような子で。親戚がお家にくると、ピアノを聴いてから帰ってくれないと泣き出してたくらい(笑)。小さい頃は、その場で浮かんだようなオリジナルの曲を弾くこともありました。「お水の歌」とか「砂漠の歌」とか。今でも頭の中に音が入っているので、書き起こせって言われたらできるかも。でも、しません。黒歴史なので(笑)。

――世の中にある音楽で好きなものは?

大森:森口博子さんの「エターナルウィンド」、中山美穂さんの「ただ泣きたくなるの」。その2曲を聴くと、サビに到達する前に泣き出します。いい曲だな〜って入り込んじゃって。昭和のバラードが好きで、その中でも、その2曲が好きです。

――1日の中で一番好きな時間は?

大森:実家に猫とワンちゃんがいて、みんなと一緒に寝てた時が一番幸せだった(笑)。ワンコが10匹、猫ちゃんが4匹。ワンちゃんは、私が起きている時は当たり前のように膝の上にいて、寝ている時も顔をペロペロしてくれるんですよ。猫ちゃんのほうは、「寝るよー」って言ってももちろん来ないんですけど、朝方に「暑いなー」と思って目を開けたら顔の横にいる(笑)。超可愛いです。

――ワンちゃんって、お世話をしないと懐かなかったりしますよね。

大森:そうですね。実家に帰った時はお散歩したり、お庭にあるトマトをあげたりしてます。というか、トマトを勝手に食べちゃうんですよ。食べてからお散歩スタート、みたいな(笑)。ペットが本当に大好きで、東京ではその時間が足りないなあ。無性に足りないって時は、猫カフェに行ったりします。飼うのはまだ無理ですね。自分のことでいっぱいになっちゃってるから、責任を負えそうになくて。

――責任を負えそうになったら飼うかもしれない?

大森:どうかなあ。実家に帰れば、私が愛するみんながいるので。もし実家帰った時に「ほかの女の匂いがする!」って思われたらヤだなって。嫌われたくない(笑)。

――なるほど(笑)。声優としてこれから挑戦したいことはありますか?

大森:私、小さい頃からスヌーピーが好きで、スヌーピーのぬいぐるみを持って喋って遊んだりしていたんです。それもあって、スヌーピーみたいな世界中で愛されているようなキャラクターに出会って、それを演じることが夢です。私が死んだとしても、そのキャラクターはきっと世界中で愛され続けるじゃないですか。そのキャラクターの声が私であることを当たり前のように感じてもらえるような存在になりたいし、それでみんなが幸せになってくれたらいいなって思います。

もう一つはオリジナルキャラクターを作ること。『大森日雅の夢の森』っていうラジオ番組で、オリジナルのキャラクターにセリフを自由にアテレコするっていうコーナーがあって、すごく楽しいんですよね。たとえば、「マントヒヒ」と「泣き虫」のカードを引いて、それにセリフをつけたりとか。オリジナルキャラクターは以前から作っていて、今でもiPadで書いたりしてるんです。そういうキャラクターを自分で演じるっていうのもいいなあ。

――最後に、ここまで読んでくれた方にメッセージを。

大森:「はじめまして」の方もいらっしゃると思います。私は、アニメが好き、キャラクターが好きっていう気持ちは、言葉を超えて世界共通だと思っています。そういう「好き」の気持ちを大切にしていき、そこを通じて皆様に、もっともっと伝えていけるように、成長していきたいと思います。私を見かけたら、「あ、声優図鑑に載ってた子だ」って思って頂けたら嬉しいです。大森日雅をよろしくお願いします!

【声優図鑑】大森日雅さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

――ありがとうございました!

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

大森日雅

大森日雅(おおもり にちか) クロコダイル所属

大森日雅(おおもり にちか) Twitter

◆撮影協力
BC WORLD STUDIO

取材・文=吉田有希、撮影=山本哲也、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト