辻仁成の寄稿エッセイにTAKUROが“お礼状”「GLAY Walker 2018函館」刊行後インタビュー

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2018/8/22

 来たる8月25日・26日に故郷函館で大型野外ライブを敢行するGLAY。ライブに先駆けてムック「GLAY Walker 2018函館」が発売中だが、本誌にはGLAYと親交があり、学生時代を函館で過ごした作家・辻仁成が書き下ろしエッセイを寄稿。自身が音楽漬けで過ごした函館時代の思い出や、影響を受けた函館ロック界の個性的な人々について綴っている。今回改めて、辻のバンドECHOESのファンでありフォトエッセイ「函館物語」(96年)の愛読者でもあるGLAYのTAKUROにインタビュー。中学時代にECHOESの函館コンサートを体験した際の思い出や、今回のエッセイへの感謝を語った。

「このたび、GLAY Walkerに『函館青春ロック』という文章を書いてくださって感謝しております。この文の中にもあるように僕たちはECHOESが好きで、親友と一緒に函館市民ホール公演を観にいきました。当時中学生ながら、エンターテイナーはたくさん観ていたんですけど、ロックバンドのコンサートは初めての体験だったのではないかと思います」(TAKURO)

 1981年に結成されたロックバンドECHOESは85年デビュー。「ZOO」などのヒット曲で知られる。GLAYメンバーが中学生だった80年代に全国ツアーで函館を訪れたこともあった。

「ECHOESの1枚目のアルバム『WELCOME TO THE LOST CHILD CLUB』(85年)は、全曲大好きで全曲から影響を受けました。特に『10セントの夢』という曲に関しては、もう何万回聴いたかわからないくらいメロディーも歌詞もすごく好きで。そんな思いでライブに行くと、次から次に好きな曲を演奏してくれて俺たちは大興奮。するとギターの(伊藤)浩樹さんが、はしゃいで楽しんでいる俺たちを指さして拳を突き上げるポーズをしてくれたんです。俺たちはまた大興奮して同じポーズを返して……あれが、ロックスターと目が合った初めての体験でしたね(笑)」(TAKURO)

 ECHOESは91年に解散したが、すでに作家として活動していた辻はその後、97年に「海峡の光」で芥川賞を受賞。99年には日本人として初めてフランスの文学賞・フェミナ賞を受賞するなど国際的に活躍の場を広げている。2018年も6月に「真夜中の子供」(河出書房新社)を刊行したばかりだ。

「辻さんは作家としても素晴らしい本をたくさん出されていますけれども、どの本にも、あの時代、函館にいたからこそわかる共通のにおいが漂っているような気がします。『もしかしたら、僕は辻さんの他のファンの人たちより、ちょっとだけ辻さんのことを理解できるのかもしれない』って、そんな勘違いをしながら毎回毎回楽しませてもらっていて……。また次の作品も楽しみにしております」(TAKURO)