40代の妊活は20代・30代とはどう違う? 治療法・注意ポイントとは

健康・美容

2019/6/21

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

しこり

 初婚年齢も初産年齢もどんどん高くなってきている現代では、40歳を過ぎてから妊娠を希望される方も珍しくなくなっています。実際、40代でも自然妊娠をしている方はいらっしゃいますし、40歳を過ぎたから妊娠をあきらめなければいけないというものではありません。

 しかし、統計学的には、年齢とともに妊娠率は確実に下がっていきますので、20代の頃とは少し違った戦略が必要になってきます。少なくとも「そのうち妊娠するだろう」と思って、何となくタイミングをとっているうちに2年が過ぎてしまった…という事態は、あまりおすすめできません。

 同じ40代でも、43歳未満かそれ以上かでも、多少戦略は異なります。なぜなら、生殖補助医療つまり体外受精を行った場合の妊娠率がゼロに近くなるタイミングがだいたい43~44歳だからです。そのため、43歳以上になってから妊娠を希望した場合は、直ちに不妊専門の病院を受診して、必要な検査を受けて治療について相談した方がよいと言えます。ただし、これは「どうしても妊娠したい」と思っている場合に限ります。あくまで「できたらできたでうれしいけれど治療してまで妊娠したいとは思わない」というスタンスであれば、受診はせずにタイミングをとって過ごしても何も問題はありません。

 40~42歳の場合も、「治療してまで妊娠したいとは思わない」のであれば、受診はせずにタイミングで様子を見ても大丈夫です。ただし、「最初はそんなに欲しいとは思ってなかったけど、いざ妊娠しないとやっぱり不妊治療をしておけばよかったと思ってしまう」ということのないように、気持ちに変化があればその時点で受診を検討しましょう。逆に、「どうしても妊娠したい」のであれば、治療をする・しないに関係なく、妊活を開始する時点で不妊専門病院を受診することをおすすめします。少なくとも、現時点で妊娠しにくい要因がないかは、検査を受けて明らかにしておいた方がいいでしょう。検査の結果とご年齢を考慮して、タイミング法から始めてステップアップしていけばいいのか、最初から人工授精や体外受精を選択した方がいいのかを医師と相談していきます。

 40歳を過ぎてから妊娠を目指すうえで、もう1つ注意が必要なのが「現時点での合併症の有無」をチェックするということです。婦人科的には、子宮や卵巣の病気がないか、子宮体がんや子宮頸がんの検査で異常はないかをチェックしておきましょう。また、乳がん検診や高血圧・糖尿病などの生活習慣病の検査、甲状腺機能異常の有無の検査は、妊娠を目指し始める前に一通り受けておいた方が安心です。