幸せな恋にたどり着くには「順番」がある。恋愛のカリスマ・かんころ式「恋のトレーニング方法」【前編】

恋愛・結婚

2019/7/27

「恋がうまくいかないのは“順番”を間違えているから」

 そう語るのは、恋が叶う方法をトレーニング形式で紹介する斬新な書籍『恋トレ』の著者・かんころさん。

 恋愛でつまずく原因は、いきなり彼と両想いになろうとしているから。それは、基礎ドリルを飛ばしていきなり応用ドリルをやるようなもので難度が高い。まずは自分と両想いになることが幸せへの近道である――彼女が提唱する論理は非常に興味深い。

 いったい、どうすれば自分とも彼とも両想いになれるのだろうか?

 ブログやセミナーを通して、これまで1万人以上の女性を救ってきたカリスマ恋愛カウンセラーのかんころさんに、恋愛の極意を伺った。

恋がうまくいかないのは「順番」を間違えているから

――恋愛の悩みって本当に尽きませんが、どうすれば幸せになれるのでしょうか?

「彼が振り向いてくれません」「プロポーズしてくれません」「LINEが返ってきません」といったご相談をよくいただくのですが、悩みの主語が「私」じゃなくて「彼」になっている方がすごく多いなと思うんです。「彼はどうすれば私を好きになるの?」というように。

 でも、まず大事にしてほしいのは「彼」という他者ではなく、自分自身。なぜなら、世界の最小単位は「自分」だから。そもそも、自分がいなければ世界は存在しないんです。

 恋がうまくいかない人は、この「順番」が違っているんだと私は思っています。

――なるほど。「彼」の前にまず「自分」なんですね。

 そうなんです。『恋トレ』では、恋が叶うまでの順番を「実現の木の法則」という形でご紹介しています。「①生命維持 ②自分と両想い ③他者と両想い ④世界と両想い」。この順番通りに満たしていくことで、恋も夢も、すべてが叶っていくと私は考えています。

 だから、まずは自分と両想いになることが大事。そうして初めて、愛とか優しさを他人にも分けてあげられるようになるんですよね。

――でも、自分を大切にするって、どうすればいいんでしょう?

 まずは「生命維持」。不眠だったり、ご飯を食べる余裕がなかったり、体調が悪い時って、判断力がすごく低下してしまいますよね。皆さんも多分、寝不足の時って人に優しくできないと思うんです。

――確かに、眠れない夜って悪い妄想に囚われるというか、マイナス思考に陥りやすい気がします。

 そうそう。この前、映画「アラジン」を観たんですけど、アラジンはなぜパンを盗んだのか? って思ったんです。あの時代ってパンを盗んだだけで手首を切られたりするわけで、すごくコスパが悪いじゃないですか。そんなリスクを冒してまで盗んだ理由は、劇中歌にもある通り「生きるため、食うため」。

 人って生きるために必要な最低限のことが満たされないと、周りに当たったり、時には犯罪を犯してしまったり、思わぬ方法をとってしまうことがある。だから私は、1つめに「生命維持」を挙げているんです。その土台ができて初めて「自分と両想い」という方向にいくんです。

両想いになるためには、「知る」「仲良くなる」「大切に扱う」こと

――面白い! では、どうすれば自分と両想いになれますか?

「知る」「仲良くなる」「大切に扱う」の3つがポイントになります。自分のことを知らないと大切にできないので、まずは自分の今日の感覚をわかってあげる。今どんな気持ちで、どんな体調なのか、関心を持って自分を見てあげることが大事です。

『恋トレ』の巻末にある「カラー診断」は、自分の心を知る練習にオススメ。今日の自分の取り扱い方がわかれば、自分に優しくなれますよ。

 それから、自分が心地いいと感じる物や服、人に囲まれることで「仲良くなる」。自分の心地よさのパーセンテージをあげていくんです。

――「大切に扱う」は、何をするんですか?

 例えば、彼に殴ったり蹴られたりするけれど、好きだから我慢しているという人には、自分の本当の幸せについて考えてみてほしいですね。一時の居心地のよさをとるのか、未来まで幸せになる道を選ぶのか。

「どうしたら自分を大切に扱えるか?」という視点で見てみると、行動が変わるはずです。ただ心地いいばかりではダメで、広い視点で見ながら「大切に扱う」ところまでやる。そうしてやっと、自分と両想いになれるんです。

――彼ではなく、まず自分がどうしたいか? ということなんですね。

 そうそう。『恋トレ』でも、「彼」が出てくるのは3章以降。彼と仲良くなろうとするのは、応用ドリルをいきなりやるようなもので、すごく難しいんですけど、自分を大切にできていれば、あとはそれを彼に応用すればいいだけ。とても簡単になるんです。

――それだけ基礎が大事ってことなんですね。彼と仲良くなるコツはありますか?

 好きになったらまずしてほしいのは「降参」。どうして好きになっちゃったんだろう、と悩む人が多いんですが、「好き」を悪者にしないでほしいんです。

 自分の気持ちをないがしろにすると、彼をどんどんコントロールしたくなってしまうから。「○○してほしい」は、彼を「道具」として見ている証拠。彼自身を見ていないんです。

――そう言われると、ハッとしますね。

 だけど、コントロールすればするほど、彼は逃げていく。逆に、彼から「俺のためにこれをやれ、あれをやるな」と言われたら、嫌ですよね?

 だから、自分の不満とか虚栄心を満たすための道具としてではなく、彼の幸せについても真剣に考える。そして、彼を大切に扱う、というところまでやってみてほしいなと思います。

――かんころさんは、どうしてそういう考え方ができるようになったんですか?

 昔、お金持ちの年上の男性と結婚を前提に同棲していたんですけど、婚約破棄になってしまったことがあって。詳しくは前作(「1週間で自分にぴったりの人に出会って恋して抱きしめられる」)に書いたんですけど、私が無理をしなきゃいけない相手と一緒にいても意味がないって気づいたんです。それよりも、今の自分のままで愛してもらえることを目指したいなって。

『恋トレ』にも書きましたが、その前にトラウマになるような事件もあって、実は心療内科に通ったり、人前に出るのが怖かったり、仕事もできなくなった時期がありました。でも、無理に克服するんじゃなくて、薬を持ったまま、弱い自分のままでいいから一歩踏み出してみよう、というところから始めたんです。

「恋トレ」は「夢トレ」にも応用可能

――そんな過去を乗り越えて、先日結婚を発表された「くま男くん」というぴったりの男性に出会えたんですね。ご結婚、おめでとうございます!

 ありがとうございます! そうなんです。弱い自分と向き合って、一から自分の根っこを見直すという「恋トレ」を実践した結果が、結婚であり、会社設立であり、2冊目の出版につながったと思います。

――すごい! 「恋トレ」の結果が、かんころさんの今なんですね。

 実はこれ、恋愛だけのメソッドじゃないんですよ。『恋トレ』でご紹介している内容は、仕事や自己実現につながる「夢トレ」にも応用可能。ビジネスを成功させたい、夢を叶えたいと思ったら、やっぱり「自分を大切にすること」が最も大事なんです。

――どういうことですか?

 例えば、仕事ってお客様を第一に考えてしまいがちなんですけど、自分が根腐れしてしまっていたら、人に何かを与える力って湧いてこないと思うんです。自分が元気だからこそ、お客様の心をつかむことができて、商品が売れて、人気が出て、また次の企画が来て、と、どんどん連鎖していきますよね。

 だから、まずは自分を大事にして、次に他者を同じように大事にして、その連鎖をつなげていくことがすごく大事です。

――すごい! 最強メソッドですね。

 本当に何にでも使えるんです。お母さんや子供、友達との関係に悩んでいる方なんかにも、ぜひ読んでほしいなと思います。

取材・文=渡辺絵里奈 撮影=内海裕之