薬以外で生理痛を和らげるには

健康・美容

2019/9/13

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 月経期に腹痛や腰痛などの不調が出ることを「月経困難症」と言い、日常生活に支障が出るレベルの場合治療の対象になります。腹痛だけでなく、頭痛・吐き気・下痢などの随伴症状がある場合もあります。

 月経困難症には、内膜症などが原因で引き起こされる「器質性月経困難症」と生活習慣などによって引き起こされる「機能性月経困難症」があります。器質性月経困難症の場合は、原因となる疾患の治療が必要なので、基本的に「薬を使わずに何とかしよう」と思わず、早めに婦人科で適切な治療を受けたほうがよいでしょう。

 一方、機能性月経困難症の場合は、適切な生活改善・食事改善によってある程度痛みを和らげることも可能です。ある患者様は、仕事がハードであることを言い訳にして、睡眠時間も不規則で朝食は食べずその他の食事もレトルト食品やコンビニ食ばかり、疲れ切ってお風呂にも入れずシャワーで済ませるという生活を全て見直して改善したところ、約3カ月でひどい月経痛がすっかりよくなりました。

 実は、月経痛を改善する方法としてよく言われる「運動」「規則正しい生活」「保温」「食事改善」などが、実際どの程度効果があるのかという医学的エビデンスはありません。アスリートの方でもひどい月経痛に悩まされたりしますから、運動すれば月経痛がよくなるわけではないのです。

 ただ、月経痛の原因のひとつとして「瘀血」つまり血流の滞りが考えられます。この血液の流れをよくするためには、体を温めて、筋肉を緩めて、適度な筋肉運動をして、血行をよくする食事をする、ということが必要になってきます。つまり、「私は忙しいから自分のことに構っている暇なんてないの!!」とイライラしながら全身を緊張させていい加減な食事をしていたら、血液は滞りやすくなり、「そんな生活はやめてください」という分かりやすいサインとして月経痛が現れるのです。

 生活改善で月経痛を改善しようと思ったら、まずは「女性としての自分」を心から労わって、毎日ケアをしてあげるということが重要です。お気に入りのアロマオイルでマッサージしてもいいですし、好きな香りのバスソルトでゆっくり半身浴をしてもいいでしょう。理想的な自然食ばかりを食べようとしなくてもいいですが、家で食べる時にはできるだけオーガニックな食事を心がけ、外食時も「旅館の朝食」をイメージしてバランスをとりやすいメニューを選べば問題ありません。

 まずは何のために「月経痛」という症状を体が発しているのか、そのメッセージと向き合ってあげましょう。