100人の男女と寝たアタシが、今の男でいいのか迷っている女性に伝えたい。男はね、セックスに全部表れるの、SEXはうそをつかないの。『男の選び方大全』【前編】

恋愛・結婚

2020/3/19

『男の選び方大全』(クノタチホ/KADOKAWA)

 運命の男と出会う。好きな男と相思相愛になる。理想の結婚をする…。自分にぴったりな男を見極めて女としての幸せを掴むための『男の選び方大全』(KADOKAWA)が発売と同時に話題騒然となっている。

 脳科学と心理学に基づく最終結論として、「セックス以上に相性を測る手段はない」と断言する著者のクノタチホさん。3000人以上の恋愛・結婚問題を改善してきた人気カウンセラーであり、バイセクシャルの女装家として100人の男女とセックスをした実体験から導き出した男の実態と女の真実とは?

 本書には、それを見抜くチェック方法が戦略的に綴られている。いったい、どうやって? 男の嗅ぎ分け方について、大いに語ってもらった。


――「セックスは最も多くの情報を交換する」というのは本当でしょうか?

 コミュニケーションにはいろんな領域があって、言葉より非言語(ノンバーバル)のほうが多くの情報を拾います。しかもセックスは新しい生命を生み出すほどの大きなエネルギー交換で、たとえ妊娠という形で結晶化されなくても、毎回それに匹敵するエネルギーが生み出されています。意識と潜在意識、記憶と潜在記憶…セックスをしている時、お互いの無意識下にある過去の体験や未来への青写真まで、ぜんぶ感じ取っているんです。

――セックスはそんなに万能なんでしょうか?

 特に女の人はもともと感じ取る力を備えています。子宮でしか感じ取れない大事な情報があるんです。体の作りとして。セックスのこと以外でも、です。ところが、感じるのは得意なのに、感じたことを信じません。「好きだ」と感じても、友達に「やめたほうがいい」と言われたりして、世間的な優良物件みたいな男を探そうとします。そうやって選んだ男とのセックスはだいたいダメです。

――ダメなセックスとは、そもそも…?

 男性が奪う目的でするセックスです。独りよがり、要求が多い、頑張っているつもりでも単なるテクニック自慢、とか。そうじゃなくても女性が心地よくなければ、その時点でアウトです。

――下手だってことですか?

 というより、男性が抱えているストレスのせいですね。仕事やお金、社会的に優秀であろうと頑張りすぎる、その負担の吐け口や、満たされない思いの受け皿を女性に求めてしまうんです。支配的、乱暴、変態プレイに走ることもあります。あとは、コンドームをつけると立たないとか。

――コンドームをする、しないも関係する!?

 コンドームをつけずにリスクを犯してまで女性が自分を欲しがってくれた、逆に「コンドームして」と言われると拒否された、そんな風に勘違いする男性がいるんです。彼らの特徴として、一度受け入れると小さな男の子みたいになついてきます。でも、そんなメンヘラに甘えられることが女性の幸せじゃない。

――では、幸せなセックスとは?

 女性のセックスのゴールは、満たされること。心地いいエネルギーでいっぱいになることです。すると「感じることに従って生きていいんだ」という許可につながります。これが高い人ほど、人生の感度がいい。幸せで、願った通りの方向にすべて導かれます。男性も、女性を満たせて初めて自分の存在を肯定できます。女性が感じている姿を見ることで幸せを感じるんです。そんなふたりの間に芽生えるのが「運命の愛」です。


――満たされるセックスが、運命の男なんですね。

 だから意外に、無職のプータローみたいな男のほうがいいセックスをしたりします。責任やストレスがなく、「感じる幸せ」に忠実に生きているから。それと「頭で考える幸せ」は別なんです。

――感じる幸せと、考える幸せ。2種類あるんですか…。

 周りの評価や、収入やステイタスなどの条件、付き合いの長さや、結婚などの形を重視するのは考える幸せです。これを求めて生きると、確かにうまくいく。成功しちゃうんです。でも、必ずむなしさを感じる時がきます。エネルギーが枯れちゃう。そして80%くらいの確率で性の不一致が起こる。一方で、ただ好きだ、心地いい、リラックスする、意味なく楽しい、そんな「快」を基に行動したり、選択したり、判断していくと愛の本質に目覚めます。考える幸せを否定しているのではなく、考える幸せを実現するために感じる幸せが犠牲になっていないか、ということです。

――どうやって相手を見極めるんですか?

 セックス以外の場面で無理しすぎていないか、どんなストレスを溜め込む癖があるか、コンプレックスから仕事をしていないか、お金の使い方や酒癖などは、最初にチェックしたほうがいいです。

――100のチェック項目が本に載っていますね。

 大きく10のテーマに分けていますが、感じる幸せを測るにはセックス以外に「外見」「食事の仕方」もかなり重要な情報源です。

――満たすセックスをできる男性は何割くらいいるのでしょう?

 1割くらい、ですね。じつは、奪うセックスと満たすセックスの間に「癒やすセックス」という段階があって、それは2割くらいです。

――癒やしのセックスですか!

 優しく丁寧に女性を気遣って時間をかけるので、安心感に包まれるような心地よさがあります。でも、やや早漏だったりして、慣れてくると物足りないかもしれません。

――癒やすセックスより、満たすセックスがいいんですね。

 癒やすセックスをする男性は、満たすセックスを目指しています。「女性を大事にしよう」と頭で考えて頑張っている。でも、体で感じて解放が起きないと、満たすセックスは無理なんです。サーファーの人とか、その解放を感覚的に知っていたりするんですけど。

――サーフィンの解放感ですか!? 山の男はどうですか?

 近いです。でも比べると、山を好む男性より海に浸かっている男性の方が性的な感度が高い傾向があります。アタシの経験上、ですが。生き物が海から陸に上がってきた事実を考えると、海には生命の根源的なエネルギーが溢れているのかもしれません。山は雄大すぎて性欲が昇華されてしまうのかも。

――でも、100人の男女と経験されたチホさんは都会派ですよね。

 都会はアタシから見ると大自然で。人がいっぱい、生命体がいっぱい…人も動物じゃないですか。そもそも都会を好む人は寂しがり屋だから性愛を求めたがるのかも。


――自分を解放するのは簡単じゃないような……。

 現代人は考えることに縛られているけれど、感じることを中心に人生を組み立て直そう、とチャレンジして欲しい。実際、感じることを優先させるのは怖いです。なぜこんな風に感じるんだろう、本当にこれでいいのかな、人生おかしくなってしまうのではないか…。

――チホさんは怖くなかった?

 怖かったです。女装する前は普通の妻子ある30代の経営者でしたから。でも、感じることを優先して本当によかった。その積み重ねの先に本当の自分と、自分らしい幸せがあります。「だから大丈夫よ♡」と女性にも男性にも伝えています。

――どうしたら感じることを信じられるようになるのでしょうか。

 自分の「快」に基づいて行動して良かった、という自分との信頼関係をコツコツ築いていくしかありません。焦るのは逆効果です。「感じることを優先させなきゃ」というのも思考なので。ゆっくりマイペースで開花させていきましょう。

――直感に従う、ということですか?

 それも、なかなか難しいですよね。そもそも直感が何かがわからない。だからまずは五感で感じていることを観察するといいです。例えば、良い香りを嗅いだ時に自分の胸やお腹の辺りでどんな風に感じるかに意識を向ける。温かいとか、軽いとか、緩んでいるとか。すると、心地いい、生きやすい、という感覚的なことに気付きやすくなります。

――そうやって奪うセックスから卒業するんですね。

 女性側はまず、条件や世間的な幸せで男を選ぶのをやめること。それは考える幸せですから。そして、自分で自分に癒やしを与えることも大事です。自分を癒やすと決めると、その意思が働いてエネルギーが向かうので、そういう男性が現実に現れます。カウンセリングでは「ひとりデートしなさい」と教えています。服を買いに行く、温泉に行く、なんでもいいですが、それをまずひとりで楽しめるか。

――引き寄せの法則ですか?

 スピリチュアルも心理学も同じことを違う角度で言ったりするんですけど、心理学や脳科学では「身体感覚の記憶」と呼びます。スポーツ選手が取り入れるトレーニングです。自分が活躍した時にどんな感情と身体感覚だったかを記憶していくと、それにふさわしい体験が再現できるんです。無意識にその感覚や状態を選択するようになるので。

――アスリートのトレーニングが恋愛に応用できるんですね。

 そうです。例えば、彼に甘えたい。寄りかかってリラックスしたらギュッと抱きしめてくれた。その記憶を頼りにみなさん戦略を立てますよね。「寄りかかった→抱きしめてくれた」という行動レベルで。違うんです。「リラックしていた」という身体感覚に意識を向けるほうが幸せの再現性があるんです。違う内的状態で寄りかかっても「重っ!」と拒絶されておしまい。全て同じ法則です。既読スルーなんて簡単に解消できますよ。

――既読スルーされなくなるんですか?

「もし連絡が取れたら一緒にどこに遊びに行こうかな」と妄想して楽しんでいればいいんです。そのウキウキした身体感覚があれば、絶対に連絡は来ます。「連絡がない。どうしよう」と、その状態が「×」だから、ずっと「×」「×」「×」の現実が続くんです。妄想して楽しい時点で「◯」として、あとは忘れること。忘れてもウキウキした身体感覚は深い所に記憶されていて、それが必ず叶います。多少、タイムラグはありますが。

――寂しい、悲しい、という気持ちが消えなかったら?

 それは自分の「感情を選択する癖」なんです。まずはそれに気づくこと。それでも寂しいなら「誰でもいいから一緒にいたら?」とアドバイスします。能動的に、違う感情を選択するんです。心理学では「成長とは選択肢が変わること」という前提があります。同じ状況下で違うリアクションができれば成長です。既読スルーされて悶々とする代わりにホストクラブに行けたら、それも成長なんですよ。

――心地いい身体感覚を蓄積して、さらに解放できれば、運命的なセックスができる。

 はい。「どうしたらオーガズムを感じられますか」という質問が月に3回くらい来ますが、それは「今、この瞬間」の五感に意識を集中することなんです。「後で連絡くれるかな」「ちゃんと付き合ってくれるかな」「ずっと大事にしてくれるかな」「結婚できるかな」そんな思考は抜きにして。愛も幸せも、今この瞬間に認知していること以外にないのですから。

後編につづく)

取材・文=深谷恵美 撮影=内海裕之

【著者プロフィール】
クノタチホ
100人の男女とSEXをしたバイセクシャルの女装家セラピスト。男女両性としての恋愛・SEXの経験をもとに、SEX、恋愛、結婚、離婚、不倫など3000人以上の異性関係の改善を担当してきた。男の気持ちも女の気持ちも両方の気持ちがわかるセラピストとして口コミが広まり、毎月の予約は数時間で埋まる人気カウンセラーに。男モードでは、年商5億円の会社を営む経営者。米国NLP協会認定トレーナー、内閣総理大臣認定NPO認定 心理カウンセラー一級、アルマ・クリエイション認定 フューチャーマッピングファシリテーターの有資格者。

ブログ:https://ameblo.jp/gender-x/