小峯愛未「“あ行”から漫画を全部読み! 今、その経験が役立っています」【声優図鑑】

アニメ部

更新日:2020/7/21

小峯愛未

 キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第246回目に登場するのは、声優ユニット・サンドリオンのメンバーで、ゲーム『CUE!』(宇津木聡里役)などに出演する小峯愛未さん。

幼少期から学生時代までは、漫画とアニメに夢中。声優としては、今年サンドリオンが4年目を迎え、最年長としてメンバーを見つめる視線から、ユニットに対する特別な想いが伝わってきます。プライベートでは“大人”を感じさせるお話も!

——声優・小峯愛未さんの原点を知りたいのですが、幼少期はどんな子どもでしたか?

小峯:すごく引っ込み思案というか、おとなしい子でした。末っ子というのもありますけど、いつも兄弟の後ろをついていくような女の子。それが、何がきっかけかわかりませんけど、積極的に前に出るようになって。気がついたら、学級委員を努めたり、応援団長に立候補したりするようになっていました。

——部活などで夢中になっていたことは?

小峯:もともと音楽が好きで、中学では吹奏部でした。楽器を選ぶときも目立ちそうなものが気になって、メインのメロディーラインを演奏するからっていう理由でトランペットを。コンクールのためにたくさん練習する毎日が楽しくて、私にとっての青春でした。

——声優に興味を持ち始めたのは、いつ頃?

小峯:高校は美術学校で、将来はイラストレーターなり絵本作家なり、絵を描く人になろうと思っていたんです。でも絵を学ぶうちに、別の可能性もあるんじゃないかなと思って。芸能活動に興味を持つようになってから何度かオーディションを受けていたんですけど、その中でもやっぱり、漫画やアニメが好きなので、声優さんってどうなんだろうな〜ってふんわり思っていました。三者面談の時、担任の先生から「声に特徴がないし無理じゃないか」と言われて、絶対になってやろう!と決心したことは、いまだに忘れません(笑)。

——美術を学びながらも、アニメや漫画はずっと好きだったと。

小峯:もともと親やおばあちゃんがジブリやディズニーが大好きで一緒に見てきたし、やっぱり小さい頃って魔法少女とか好きじゃないですか。5歳離れた姉もアニメが好きで、少し上の世代のアニメも見ていて。アニメの文化はずっと近くにありましたね。自分で見るようになったのは中学生の頃。絵を描くのが好きになってから、いろんなジャンルを見るようになって。だからもう、学生時代は漫画とアニメ一色でした。

——その中でも影響を受けた作品というと?

小峯:私の場合は絵から入っているので、そういう意味で影響を受けたのは少女漫画です。好きな出版社を見つけて、作家さんの名前を「あ行」から探して、漫画をレンタルするなり買ったりして全部読む!ということをずっとしていました。特に白泉社さんが好きで、作家さんは高尾滋さんが一番好きです。

——絵に相当はまっていたんですね。

小峯:喋るのは好きですけど、自分の気持ちを表現するのが下手なので、自分の気持ちを一番表現できるのが絵でした。他の誰かに理解されるものではないと思いますけど、その時の気持ちをこうだよってキャンパスに描くのが好きで。水彩画も描きましたけど、油絵が多かったのかな。暗い気持ちの時は絵も暗くなるし、ハッピーな時は明るくなるし。だから、芝居をやってきたわけではないんです。お芝居を本格的に学んだのは事務所に所属してからでした。

——お芝居は、所属してから現場で学ぶことも多かったのですね。最初の頃は大変なこともありましたか。

小峯:自分の声にどんなキャラクターが合っているのかわからなかったし、そもそもお芝居ができているのかどうかもわからなくて、試行錯誤の数年間でした。でも、アニメの数だけはたくさん見てきたので、過去作品の中から演じるキャラクターに近いタイプを見つけて、それに似せながら演じたりして。自分を信じて、見様見真似で、やれるだけやろう!って必死でした。

——その頃から比べて、自分の声に向いているキャラはわかるようになってきましたか?

小峯:それが、『CUE!』の宇津木聡里ちゃんを演じたときに、すごく演じやすかったんです。それまでは元気っ子みたいな役が得意だと思っていたんですけど。周りから「クールなキャラクターのほうが向いてる」って言われることも多くて。演じてみたら、たしかにナチュラルに演じられるなって思いました。

——『CUE!』は声優を育成していくゲーム、というのが特徴的で面白いですよね。

小峯:聡里ちゃんがアニメのアフレコに挑戦する場面があって、実際いろんな役になりきってアフレコしたんですよ。4つの作品で合計20キャラクターを演じたときは試練でした! しかも、このゲームってすべてのキャラクターを聡里ちゃんにすることもできるから、演じ分けができていないとバレバレなんですよ。聡里ちゃんを選んでくださる方のためにも、それはあってはならん!と思って(笑)。自分の中になかった引き出しをいっぱい作りながら頑張りました。少しは成長できたのかな…。

——この作品ではキャラソンにも初挑戦されていますが。

小峯:はい。どうしても自分に寄ってしまって、最初は難しかったです。聡里ちゃんはきっと私みたいにキャピキャピ歌わないと思うから、普段より低めに歌うように意識して。特に『Forever Friends』はキラキラ感がある曲だったから、低めの声で明るめに歌う、というのが難しくて。でも、あの頃の私なりに頑張って歌えたんじゃないかと思います。

——そして、声優ユニット・サンドリオンの活動は今年で丸3年。4年目を迎える今、ユニットに対する気持ちの変化は?

小峯:1年目はがむしゃらでしたけど、今はいい意味で落ち着いてきたのかな。やっぱりメンバーの関係性の変化は大きくて。デビュー前に1年間レッスンを受けていたから、活動自体は4年目ですけど、みんなと出会ってからは5年目。今では一緒にいるのが当たり前だし、家族みたいな存在というか、私の一部になっています。

——自分自身で成長したのはどんなところ?

小峯:歌もダンスも少しは上達したかなと思いますし、“無茶振り”に何の抵抗もなくなりました! 罰ゲームとか、1年目はみんな恥ずかしがってましたけど、今は自分から「やります!」って名乗り出るくらい。慣れってすごいなって思います。もう何でもこいっ!(笑)

——罰ゲームのレベルがどんどん上がっていきそう(笑)。メンバーの成長も感じますか?

小峯:私、最年長なんですけど、みんな垢抜けたと思うし、大きくなったな、少女から大人になったなって。特に歌は、自分も含めて「うまくなった」って言いたい! ファンのみなさんは本当に優しくて、「昔から上手だったけど、パワーアップしたね」って言ってくださるので、うれしいです。

——7月4日 にはベストアルバムが発売されました。聴きどころは?

小峯:この3年間でリリースしてきた曲のベスト盤です。リミックスバージョンも入っていてすごく素敵だし、新曲の「Familiar base」は今までのサンドリオンには意外となかった“ザ・かわいい”なポップナンバーなので、みんな、たくさん聴いてくれ! 早くみんなの前で歌いたい!

——4年目のサンドリオンの活動にも注目ですね。

小峯:これからもっと大きな場所でライブをしてみたいし、小規模のイベントもまだまだやっていきたい。ドリオンズのみんなとの距離感を大事にしながら活動していきたいです!

——プライベートで最近始めたことはありますか?

小峯:最近、筋トレを始めたんですよ。何か家でできることはないかな、と思って。YouTubeを見ながらダンベルで鍛えています。私、万年ダイエッターなんですけど、インナーマッスルを整えたいという気持ちがあって。食事制限も大切ですけど、いろんな人の動画を見ていると「筋肉は裏切らない」というのが気になったんです。その言葉を胸に、筋肉を大きくするよりも引き締めるほうの筋トレを頑張っています。

——他にも、プライベートでトライしてみたいことは?

小峯:筋肉がある程度まともについたら、ボルダリングをしてみたい! 旅行も行きたいなあ。事務所に所属するまで普通に働いていた頃は、沖縄とか、年に2〜3回旅行に行っていたんですよ。その頃は、海!バカンス! でしたけど、今は北海道とか北のほうにも行ってみたいです。大人になってきたから、おいしいご飯を食べて、おいしいお酒を飲んで、っていう落ち着いた感じがちょうどいいかなって。

——大人っぽいです! ご飯といえば“辛いもの好き”で知られていますが、それは今でも変わらず?

小峯:今でも辛いものばっかり食べてます。どんな料理にも一味をかけるんですけど、七味じゃなくて一味、がこだわりです。味は7つもいらなくて。少し前にジョロキアっていうすごくからい唐辛子のソースをいただいたんですけど、お料理に2滴かけるだけでもめちゃくちゃからくて、喜んじゃって! ミネストローネとかにドバッとかけて食べています。いったい何を目指しているのか(笑)。

——相当の極辛上級者ですね(笑)。普段よく遊んでいる声優さんは?

小峯:サンドリオンのメンバーだと、成海瑠奈とよく一緒にいます。飲みに行っても、お互いしゃべらないんですよ。黙々とケータイをいじりながらご飯を食べて、たまに仕事の話をしたり、プライベートの話をしたり。熟年カップルか!っていう(笑)。一緒にいてラクだし、それくらいが気持ちいい。2人とも「赤から」が好きで、月2回くらい行ってます。

——これから目指していきたい声優像を教えてください。

小峯:ずっと言っていますが、アニメの中でロボットに乗りたい! 機会があれば、ミュージカルにも挑戦したいです。キャラクターで演じたいと思うのは、元気な役ですね。聡里ちゃんでクールな役を経験したからこそ、それとは真逆の元気な役に挑戦して、自分の可能性を広げたいなと思います。

——最後に、読者へのメッセージをお願いします。

小峯:たくさんの声優の中から、私の声優図鑑を読んでいただき、感謝感激です。これからもっと小峯愛未を知っていただく機会を増やしていきたいと思いますので、見守っていただけたら。みんなで激辛食べよう! じゃあね!

――小峯さん、ありがとうございました!

【声優図鑑】小峯愛未さんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

小峯愛未

小峯愛未(こみね・あみ) スターダストプロモーション所属

小峯愛未(こみね・あみ) Twitter

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト