柳原かなこ「高校時代、声優の夢を見つけてから変わりました」【声優図鑑】

アニメ部

2020/7/13

柳原かなこ

 キャラクターの裏に隠された自分自身をありのままに語る、ダ・ヴィンチニュースの恒例企画『声優図鑑』。第247回目に登場するのは、『けものフレンズ3』のミーアキャット役などを演じ、作品発の声優ユニット・はなまるアニマルのメンバーとしても活躍する柳原かなこさん。

小さい頃からスポーツ万能で、空手、スキー、バスケなどで体を動かしていたとか。そして高校生の時、アニメや演技との深い出会いが。「アニメに助けられていた」と語る、柳原さんの「これまで」と「これから」を聞いてみました。

――今日は少し肌寒かったのですが、涼しげで爽やかな服装ですね。

柳原:新潟出身だから、寒さには強いみたいで。そのかわりに暑がりで、中はキャミソールだけです。「薄着すぎる!」って時々マネージャーさんに怒られるんですけど(笑)。新潟の冬って、寒いというより吹雪が肌に刺さって痛いんです。東京ではそんなに寒さを感じないので、冬でも素足です。

――さすがは雪国出身ですね。では早速、声優になるまでのルーツを探るべく、幼少時の思い出を教えてください。

柳原:近所の子たちと自転車で競争したり、今考えれば危ないんですけどビー玉で撃ち合ったり、毎日そんなことを繰り返して、お母さんに怒られていました。遠くまで遊びに行って帰れなくなったことも(笑)。どちらかというと男の子のように遊んでいました。

――今とはちょっとイメージが違う感じがします。

柳原:体を動かすのが好きだったんですよね。小学校からは8年間、空手をやっていました。お父さんが『ドラゴンボール』にはまって、私も影響を受けて孫悟空に憧れていたんですけど、『空手をやれば、かめはめ波ができる』と誘われて。今考えれば空手をやらせたいだけだったと思いますけど、最初はよく分からずに、かめはめ波の練習をしていました(笑)。

――楽しいお父さんですね。

柳原:そうですね(笑)。スキーもお父さんの影響で。雪国だから練習できる場所がたくさんあったんですよ。中学からはバスケ部に入って、最初は体を動かしたいだけだったのに、やっていくうちに本気になって。毎日バスケのことばかり考えていましたね。授業中も「バスケノート」に、「昨日は2-2で試合をしたけどオフェンスできなかった…」みたいな反省を書いたりして、先生に怒られていました(笑)。

――そんな中で、演技に興味を持ち始めたのは?

柳原:高校2年の時、アニメを見る時間が増えたんです。それまでも観てはいましたけど、ちょっと引きこもっていた期間があって、その時に。男の子の役を女性の声優さんが演じていることに衝撃を受けたのが、声優に興味を持った一番のきっかけですね。普段、自分と違う性別になれることってないじゃないですか。自分とは違う人になってみたくて、声優に憧れました。

――高校生の頃、いろいろと心の変化が。

柳原:はい。その時は夢が見つかったことが嬉しくて。それまでは授業もちゃんと受けられないような状態だったのに、学校生活がすごく楽しくなったのを覚えています。気になることがあったら率先して先生に聞きに行くようになったし、勉強も頑張って。声優の夢を担任の先生に話したら、すごく応援してくれたんですよ。嬉しくて、その先生には今でもいろいろと報告しています。

――2019年に事務所に所属しています。大変だった時期を乗り越えて、声優になれた時の喜びは大きかったのでは。

柳原:すごく嬉しかったです! 専門学校から養成所まで4年かかったから、やっと所属できた、という気持ちが大きくて。家族の前であまり泣かないほうですけど、会った瞬間にブワッと涙が出ました。「お母さん、受かったよ!」と伝えて、なぐさめてもらって。空手の試合に勝っても「ああ」としか言ってくれなかったお父さんも、その時はめずらしく頭を撫でてくれました。

――事務所に所属してからすぐに演じた役が、『けものフレンズ3』のミーアキャット役。「ですわ」というお嬢さん調の語尾に特徴がある役ですね。

柳原:所属して最初にぶつかった壁でした。ミーアキャットっていう動物をどう演じていいのか分からなくて。ミーアキャットにさわれる動物園に行って、「お前はどういう性格なんだ?」って勝手に話しかけながら、動物の特性を考えたりしました。「先生」って呼ばれている役ですけど、未熟なところがあるんですよ。「私に似てるな…」って思いながら(笑)、その未熟さを語尾や口調から感じられるように意識しました。

――作品発の声優ユニット「はなまるアニマル」では、「いつだってはなまる」などの楽曲も披露しています。

柳原:3人っていう少人数だからこそ、レッスンだけじゃなくて、ご飯を食べに行ったりとか、ざっくばらんに話す機会を大切にできている気がします。団結力が強まれば、お互いに意見を言いやすくなるじゃないですか。振り付けも、可愛くできるようにみんなで綿密に話し合って。レッスンを重ねて、本番に向けて仕上げていくのが楽しいし、ライブが終わった後に「できたね!」「頑張ったね!」って盛り上がれるのが嬉しいです。

――『柳原かなこの本気!アニラブ』ではパーソナリティを。1年以上続いていますが、最初の頃から変わってきたことは?

柳原:養成所生の頃からラジオ番組のパーソナリティをやらせていただいていたので、もともとお喋りは好きでしたけど、一人喋りは初めてで、最初は戸惑いました。しかも動画付きでカメラに向かって喋るから、声だけのラジオとも違うし。だから、先輩たちの配信を聴いたりしながら勉強して、今では自分らしさを出せるようになったと思います。私、プリンが大好きなので、スタッフさんにプリンのCMコーナーを作っていただいたりして、楽しんでいます!

――プリン好きで、毎日のように食べているとか。とてもスリムですけど、体型を保つコツがあるんでしょうか?

柳原:いえいえ! でも、基本は1日1個って決めています。ただ、誕生日とか、たくさんいただいた日は、いっぱい食べてもいいという特別ルールがありまして。その時は15個とか食べちゃいますね。すごく頑張った日も、「今日くらいは食べてもいいでしょう」と2個食べたりします(笑)。最近ちょっとルールがゆるくなってきたので、すこし引き締めていかないと。

――15個は好きじゃないと食べられない量ですね(笑)。では、お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?

柳原:最近は行けてませんが、フラッとお散歩に出るのが好きです。でも、お散歩しながらひとりごとを言っちゃうんですよ。「落ち葉が落ちてるな〜」とか、心の声が全部出てしまって。この前、お散歩の途中にベンチで休憩していたら、「お天気いいなあ」って、ちょっと大きめの声が出てしまって。近くにいた人が逃げるようにススーッとどこかに行っちゃって、ちょっと寂しかったです(笑)。

――(笑)。お部屋では何をすることが多いですか?

柳原:最近、前から気になっていた“人をダメにするソファ”を買ったんですよ! だいたいそこに座ってYouTubeを観ています。はじめしゃちょーさんの動画が好きで、よく観るのは「はじめしゃちょーの畑」。企画というより日常系の動画が多くて、観ていると癒されます。配信だとNetflixのオリジナル番組が面白くて、最近はまっているのは『13の理由』。けっこうダークなミステリーで、見始めると止まりません。あとはやっぱり体を動かすのが好きで、ジムに行ったり、家でストレッチをしたりしています。

――ストレッチはリラックスできそうですね。

柳原:そうですね。お風呂の後にストレッチをする時間が好きで、最近前傾した時にお腹がぺったんと床につけられるようになりました。続けていたら体がやわらかくなったみたいで、難しめのダンスを踊る時に動きやすくなったので、たぶん効果があるんだと思います。

――声優でよく遊ぶ方はいますか?

柳原:『けものフレンズ』とか、はなまるアニマルのメンバーとはよくご飯に行きますし、同じ事務所の関口理咲さんとは一緒によくショッピングをします。いくつかの店を何周もして、服やイヤリングを選んで。やっぱり見せ合いっこできるのが良くて、自分では選ばないような服をすすめられて買うこともあります。

――では、声優としてこれからの目標を教えてください。

柳原:苦しかった時もあったし、不安もありますけど、最近はそれよりも自分に任されたキャラクターをどう演じたらいいのか、考えるのが楽しくなってきました。特に掛け合いで、相手の方の空気感が伝わってくるのが楽しくて。昨年は歌を頑張った一年だったので、新たな目標として、今後はもっとアニメに出たいです。ずっとアニメが好きで、アニメに助けられてきたので。

――助けられてきたアニメに恩返しを、という気持ちが伝わってきます。では最後に、読者へのメッセージをお願いします!

柳原:小さな頃のお話とか、私自身のお話をするのは初めてだったので、すごく楽しかったです。この記事を読んで、より私のことを知っていただけたら嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします!

――柳原さん、ありがとうございました!

【声優図鑑】柳原かなこさんのコメント動画【ダ・ヴィンチニュース】

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

柳原かなこ

柳原かなこ(やなぎはら・かなこ) マウスプロモーション所属

柳原かなこ(やなぎはら・かなこ) Twitter

◆撮影協力

撮影=山本哲也、取材・文=麻布たぬ、制作・キャスティング=吉村尚紀「オブジェクト