デリケートゾーンの臭いが気になる…注意すべき臭いの種類と対策は

健康・美容

2020/7/23

 女性特有のからだの不調やトラブルで悩んでいませんか。「お医者さんに行くほどではない…」「デリケートなことなので人には聞きにくい…」そんな体の悩みを、All Aboutガイドであり、ポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長の清水なほみ先生に聞きました。自分のからだと向き合い、健やかに過ごす手助けとなってくれることでしょう。

 汗をかきやすくなるこの季節には、ショーツの中が蒸れて痒みが出やすかったり、臭いが気になるというケースも増えてきます。外陰部やおりものの臭いは、月経周期によっても異なり、体調によって臭いが強くなることもあります。必ずしも臭いがあることが「異常」とは限らず、例えば、腟内を守っている善玉菌は「酸」を作って腟内を弱酸性に保つことで雑菌の繁殖を抑えているため、この菌が正常に働くとおりものが少し酸っぱい感じの臭いになることがあります。

 注意が必要なおりものの臭いは、魚が腐ったような鼻につく臭いと血液が混ざった臭いです。前者は、「細菌性腟炎」の症状で、雑菌が増えて腟内に炎症が起きている可能性が考えられます。後者は、おりものに血液が混ざっている、つまり不正出血している可能性が考えられます。いずれも、治療が必要な病気が隠れている可能性がありますので、気になったら早めに受診しましょう。

 そのほかに、外陰部の臭いが強くなる原因として「アポクリン腺」からの分泌物による臭いが強いケースがあります。アポクリン腺は脇の下や外陰部に多数存在し、脇の下からの臭いのことを、一般的に「わきが」と呼んでいます。この場合、患部をどんなに清潔に保っても臭いが強く出てしまう場合があるので、気になる場合は外科的治療ができないか相談してみるとよいでしょう。

 ただ、外陰部の「わきが」であるケースはかなりまれで、多くの場合は雑菌の繁殖や蒸れなどで臭いが強くなっています。まずは、おりものシートを使わない・使うとしたらこまめに替える・タンポンやナプキンを取り替える時間を短くする・汗をかきやすい季節はガードルやパンティストッキングの使用を控える・外陰部を洗うなら専用の石鹸で洗う(外陰部や腟内を酸性に保つ)、といった日常的にできる対処法で改善を試みてみましょう。

 また、普段の性行為でコンドームを使用していない場合は、毎回必ず正しい方法で使用することが重要です。精液の中には雑菌が多数含まれており、精液自体がアルカリ性なので、腟内の抵抗力を下げて雑菌が増えやすくなります。コンドームを使っていないせいで、「精神的に」臭いやおりものの状態が気になりすぎてしまうというケースも少なくありません。

 外陰部は、本来、多少雑菌がいても問題ない場所です。神経質に清潔を保とうとするよりも、日ごろ「普通に」できるケアやエチケットを意識してみてくださいね。