LiSAの「次にくるマンガ」は?「『推しの子』1巻の最後が衝撃で…このあとの展開にワクワクしか残らない」

マンガ

更新日:2020/10/13

 ダ・ヴィンチとniconicoが共催する、読者参加型のマンガ賞「次にくるマンガ大賞」。6回目を迎えた今年、「コミックス部門」と「Webマンガ部門」をあわせたエントリー数はなんと4768作品に! 投票数は約33万票にも及んだ。8月19日に結果が発表され、『ダ・ヴィンチ』10月号(9月4日発売)では「次にくるマンガ大賞2020」を特集。ずらりと並んだ旬の注目作をチェックしてみてほしい。(本記事は『ダ・ヴィンチ』10月号より転載)

 曲を書くためにあえてマンガを読み、インスピレーションを得ることもあるというLiSAさん。アーティスト活動にも影響を与えているという推しマンガの魅力とは?

新しいマンガを探すのは、そこにおもしろい作品がたくさんあるから

「子どもの頃好きだったマンガは『らんま1/2』や『神風怪盗ジャンヌ』。『らんま』は全部セリフを言えちゃうくらい読んでました。思い返すと、女の人が強いマンガが好きですね。今も恋愛系より、男を騙してでも生き抜く女性キャラ、みたいなマンガが好きなので、そこはブレてないんだなって。『赤ちゃんと僕』というマンガも、妹の面倒を見ていた自分と重なって印象に残っています」

 人の心の奥底の真実を描いて、孤独に寄り添う世界観の物語が好みだというLiSAさん。仕事柄移動が増え、読書環境は移動中も家でも電子書籍へ完全に移行。周囲との情報交換に加え、自身も積極的に新しいマンガとの出会いを開拓しているそう。

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「たとえば『約束のネバーランド』を教えてくれたのは担当してくれている美容師さん。周囲にマンガ好きが多いので、マンガの話をする機会はよくあります。Twitterでファンの人がリツイートしているのを見て〝これめっちゃおもしろそう〟って表紙買いすることも。私に飛ばしてきてくれているわけじゃないのに(笑)。Amazonで出てくるおすすめをサーフィンして好みのものを見つけたり、おもしろいマンガを読んだとき、そのマンガ家さんの作品を逆に紐解いていくことも多いです。めちゃくちゃおもしろかった『来世は他人がいい』も、もともとは『春の呪い』がすごく良かったのが先でした」

 そんなふうに出会った数多くの作品の中で、LiSAさんの「次にくるマンガ」とは?

「2018~19年のランキングに入っている作品にも好きなものが多くて、『SPY×FAMILY』『妻、小学生になる。』『薬屋のひとりごと』、『その着せ替え人形は恋をする』『ここは今から倫理です。』とか、どれもおすすめです。新しい作品だと、『推しの子』。普通にアイドルマンガだと思って読んでいたら、1巻の最後で衝撃的なことが起こって、このあとの展開にワクワクしか残らない。すばらしい1巻なんです。それから、『九龍ジェネリックロマンス』。これもまだ2巻までしか出ていないんですが、完全に恋の話だと思って、この2人の絶妙な距離感はなんなんだろうと思いながら読み進めていたら、実はしかけがあって、真実を知ったうえでもう1回読み直していくと、その距離感の理由がどんどんわかってくる。ネタバレできないですが、すごくおもしろいです」

 多忙でも、新しいマンガとの出会いを求める原動力は、「そこにおもしろい作品がたくさんあるから」とLiSAさんはいう。

「自分が楽曲を出すときもそうですが、当たり障りなく書いた言葉って、どこにも届かない。もっとリアルな、誰もが思っているけれど普段は口にできないような言葉じゃないと。正しいことは学校やテレビが教えてくれるけれど、そうじゃない部分を許してくれたり、認めてくれたりするのは、私にとって、マンガや映画や音楽だから、そういう作品ばかり読んでいます」

りさ●岐阜県生まれ。2011年、ミニアルバム『Letters to U』でソロデビュー。数々の人気アニメ作品の主題歌を担当し、世界中でヒットを記録。19年末、「第70回NHK紅白歌合戦」初出場。20年7月、TVアニメ『鬼滅の刃』OPテーマ『紅蓮華』が女性アーティスト史上初の100万DL突破の快挙を達成。

LiSAさんが選ぶ 次にくるマンガ

構成・文:清水大輔

10月14日、2作同時発売!
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』主題歌『炎』

3年ぶりのオリジナルフルアルバム『LEO-NiNE』
対象店舗にて、W購入者特典(オリジナルA5クリアファイル)あり。詳細はこちらから!
https://www.lxixsxa.com/LEO-NiNE/shoplist/