YouTube登録者10万人超・KYOKOさん! 副業でごく普通の主婦が会社社長になるまで

ビジネス

公開日:2020/9/26

 普通の主婦が3人の子育てをしながら起業し、今では会社の売上が月2000万円超に——。

 株式会社TwinRingの代表であり、YouTubeブログで副業について指南するKYOKOさん。副業で成功するまでの道のりとは? 主婦/主夫向けの副業や、副業を続けるために必要なマインドについても聞きました。

KYOKO

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副業で育児とは別の世界に出会えた

——お子さんは今おいくつですか?

KYOKOさん(以下、KYOKO):長男が小学校2年生の8歳、その下に6歳になったばかりの双子がいます。

——3人育てながら働くのは大変ですよね。そんな中で副業を始めた理由は?

KYOKO:ちょうど長男を妊娠した8年ほど前から副業を始めて。最初は育児をしながらお金を稼げたらいいなと、甘い考えでした。お腹が大きいと働きに出るのはむずかしいけど、社会とつながっていたいし、自分で何かを表現したかった。そんな思いからネットを見るようになり、ネットビジネスって言葉を知って。最初はポイントサイトから始めました。

 出産後も、子どもに重度のアレルギーがあったり、待機児童問題で双子の園が別々になったりして、結局ネットという選択肢しかなかったですね。「パソコンでお金が稼げるの?」と半信半疑のまま、長男をおんぶしながらパソコンに向かっていました。育児から少し離れてみると「こんな世界もあるんだな」と新鮮な気持ちでしたね。

——ネットビジネスというと良くないイメージを持つ人もいますが、実際はどうなんでしょう。

KYOKO:たしかに、「1クリックで100万円」とか「このツールを使えば億万長者になれる」とか、そういった詐欺が今でもあるんですね。私も最初は「ネットビジネス=ラクに稼げる」と思っていて、30万円払ったスクールが音信不通になったりしたことが何度もありました。自分が詐欺にあったからこそ、ネット業界自体をもっとクリーンにしたくて、「副業の学校」を立ち上げたんです。顔を出していなかったり、今後の方針を提示していないようなスクールやサロンには要注意ですね。

主婦/主夫の副業には何が必要? 向いている人は?

——副業を始めるなら、詐欺にあわないような自己管理も必要になりそうです。ところで、パソコンやネットビジネスの知識はもともとあったのでしょうか。

KYOKO:まったくなかったですし、プログラミングは今でもできません。教員一家で育ち、自分も教員免許を取得して教師になろうと思っていたんですが、すぐに結婚、出産したので仕事はほとんどしていないんです。

——まさにスキルゼロから始めたと。今では、「副業の学校」でスキルの提供もされていますが。

KYOKO:Webで人生が変わったひとりとして、Webスキルを身につけて個人で稼ぐ方法を多くの人に伝えたいと思っています。スキルはレベルにあわせて、タイピングの基礎から教えているんですよ。でも、どんな副業があるのかわからずにお金を支払うのは怖いですよね。なので、来年には大規模なシステム改修を行い、大きい金額を支払いにくい主婦の方にも役立ててもらえるeラーニングの完全無料講座を実施予定です。そこで自分に合う副業を考えていただいて、もっと学びたいことは有料の講座に。主婦/主夫の方が孤独にならないような面談やオフ会などのカリキュラムも組んでいます。

——スキルや知識をしっかりカバーしてもらえそうですね。それこそKYOKOさんのYouTubeやブログでも学べそうですし。それ以外に、副業には何が必要ですか?

KYOKO:個人事業主になるので、確定申告や仕事の外注などのマネジメントでしょうか。時間やマインドなどの自己管理も、スキルと同じくらい大事になってきます。

——自己管理できる人が向いていると言えそうです。今はできなくても、始めてしまえば身につくものですか?

KYOKO:私は最初、パソコンの前に1時間も座ることができなかったんですよ。本当に初心者だったから覚えることが多いのがイヤで(笑)。だから、まずはパソコンを自分の生活のルーティンに入れることから始めて、「今日は電源を入れられた」「文字を打てた」と小さい成功体験を重ねながら、ちょっとずつレベルをあげていきました。

主婦/主夫に向いている副業は?

——主婦/主夫におすすめの副業はありますか?

KYOKO:私の場合は、「ポイントタウン」のようなポイントサイトから始めて、家にある不用品をメルカリなどで売る“せどり”も経験しました。その後に始めたのはWebライター。文章を書くのが嫌いじゃないので、家のポストに入っていた地域のチラシに応募して。ひとつのキーワードに対して何円という感じで、月に5〜6万円の収入を得ていました。でもこれでは目標の月収100万円は達成できないと気づいたんですよね。

——Webライターから月収100万円達成までに厳しい道のりが? その頃の悩みを語った「クズ発言」動画が、今でも消さずに残されていますね。

KYOKO:あれは、初心者が必ず通る道なんですよ。ライターの期間が2〜3年あって、サイトアフィリエイトの勉強を一から始めたのが2016年8月。こんなに頑張って、子どもにも迷惑をかけて、睡眠時間も削っているのに結果が出ない…と挫折を味わいました。でもそれは、ラクして稼げると思ってるから。今だったら、アフィリエイトには稼げる仕組みが必要だし、時間がかかるってわかるんですけど。同じように悩んでいる人に、そこを乗り越えた先の未来を見てほしいから、今でも動画を残してあります。結局、アフィリエイトを始めてから11カ月後に月収100万を達成しました。

ポイントサイトやせどりから始めて、もっと稼ぎたいのなら他の副業も

——アフィリエイト、Webデザイン、SEO、ブログなどネットビジネスにもいろいろありますが、自分に合ったものを選ぶポイントはありますか?

KYOKO:まったくやったことのないことをするのは大変なので、少しでもスキルや興味のある分野があれば、それを生かすのがいいと思いますし、これからネット系の副業が増えていくと思うので、その中で淘汰されないためにも、「スキルの掛け合わせ」で自分を表現したり、お金を稼いだりしてほしいなと思います。たとえば、文章を書くのが好きならアフィリエイトと相性がいいし、デザインに興味があればSEOと組み合わせるとWeb制作ができます。

——スキルを取得したら、それを掛け合わせていくと。

KYOKO:そうですね。私はブランディングにも気をつけています。こちらは「自分の特徴の掛け合わせ」。「3人の子どもがいる」だけではダメで、メガネをかけて、白シャツを着て、男性の視聴者が多いから理詰めでしゃべろうと。1年前からシングルマザーになりましたが、ポジティブに捉えているから隠していないし、それで女性の視聴者が増えました。

 最初は女性が少ない分野でしたけど、ブランディングの効果もあって、今では女性だからこその事業を進められていると思います。最近立ち上げた「生きるチカラ向上委員会」という女性専用のサロンでは、「DVを受けている」とか「子どもに障がいがある」などの悩みが飛び交っているんです。そういった女性特有の悩みもサポートしていきたいです。

——同じように悩んで、副業を始めようとしている主婦の方がたくさんいるんですね。自分を客観視するブランディングは、経験がないとむずかしそうですが…。

KYOKO:私もひとりではできませんでした。ビジネスパートナーや会社のメンバーが、私の欠点や短所についてビシバシ教えてくれるんです。でも大切なことだから「ありがとう」と。友だちが多いほうではなかったんですが、人との出会いで変われたし、みんながいたから今の私があると思っています。私からすれば、YouTubeのKYOKOさんは別人。普段はもっとだらしないところもありますよ(笑)。

副業の壁…子どもへの罪悪感、時間の捻出はどうすれば?

——主婦/主夫にとって副業の壁があるとしたら、スキルもそうですが、やっぱり時間のなさかなと。

KYOKO:まずはやってみたほうがいいですね。失敗をおそれがちなんですよ。アフィリエイトを始めるにもレンタルサーバーをどうしようと悩んだりとか。昔、自分がそうだったから。1度やってみて、失敗したら変えるのでもいいと思います。時間の効率化も、私自身いまだに考えているテーマ。50分やったら10分休憩するとか、ご褒美にアイスを食べてがんばって続けるとか。

——ちなみに、1日でどれくらい仕事をしていますか?

KYOKO:子どもが保育園や学校に行っている間、朝9〜10時くらいから夕方6時頃まで。夜は家のことしかやらないです。今はラクになりましたけど、子どもが小さい時は、もう大変でした。長男2歳、双子0歳の頃は、昼寝をしてくれる1時間だけとか、子どもが寝た後の1〜2時間とか。6〜7時間は寝ないと育児ができなくなるので、そこまで睡眠時間を削れないんです。ご飯を作りながら、すごいなって思う人のYouTubeを音声だけでインプットしたりして工夫していました。食洗機や乾燥機などを買うのも家事の時短になります(笑)。

——主婦/主夫にとっては自己投資みたいなものでしょうか。

KYOKO:そうですね。副業にはまず時間が必要だから、全然惜しいことじゃないって思います。私も最初は、年間100円のドメイン費用ですら詐欺だと思っていたんですよ。でも、ラーメン屋さんを始めるなら初期投資が膨大にかかるところを、ネットなら初期投資が少ない。まずは対価としてギブしてギブして、テイクを受け取れるのは、その後。ある程度の金額を稼ごうと思ったら、投資ができないとむずかしいかもしれません。

——もうひとつ、副業の壁となりそうなのが、子どもへの罪悪感でしょうか。多少なりとも育児の時間を削っていることになるので。KYOKOさんのお子さんは、仕事を応援してくれたとか。

KYOKO:今でも悪かったな、と思うんですけど、最初の頃は子どもを産んだことを後悔するくらいパソコンにのめり込んで、学生時代の青春みたいになってしまって。育児に悩んでいたんですね。「いつ終わるの?」と言われたこともありましたけど、応援されると逆につらくて、このままではいけないなと。子どもの前ではパソコンにさわらない、と決めたんです。

 お仕事ってなんだろう、ということも話しました。「ご飯はどうして食べられると思う? ママがお仕事をして、喜んでくれた人がいたからお金がもらえたんだよ」と。自信を持ってしている仕事だと伝えて、サムネイルはどっちがいい? って相談したり(笑)。それから、普段から「大好きだよ」と伝えたり、休日にちゃんと子どもたちとの時間を過ごすことですね。この前は子どものリクエストでプールに行ってきました。

副業は短距離走ではなくマラソンだと心得よ

——子どもの学費や老後のお金も気になりますし、副業を始めたら続けられるのが理想かと。続けるために大事なことは何だと思いますか?

KYOKO:どんな仕事にも言えることかもしれませんが、特にネットビジネスは「継続力」と「作業量」がとにかく大事。それだけでも、ある程度の結果が出るといっても過言ではない世界です。私もいっぱい失敗してPDCAを回してきました。やめてしまう人が多いなか、すぐには結果が出なくても、1〜2年経ってから「300万円いきました」と連絡をくれる受講生もいます。副業は、短距離走ではなくマラソン。続けていくうちに副業が好きになって、それが生活の一部になってしまえば、こっちのもの。自分の好きなことで生きていけます。私の今の結果は、数年前の自分が導いたこと。2〜3年後、10年後にやっていたいことを今から始めておくのが大事だと、すごく思います。

——「ネット=すぐ稼げる」ではなく、地道な努力をした人が成功しているのですね。そういった意味では誰にでもチャンスがあるのだと感じます。KYOKOさんが副業を続けてよかったことは?

KYOKO:ひとつは、年齢性別関係なく大事な仲間に出会えたこと。パソコンに向かっている時間は孤独で、鬱っぽくなりがちだし、どんどん悪いほうに考えてしまう。だから、わからないところをすぐに聞けるのはいいことだし、錯覚しがちですが、パソコンの先に人がいて、ネットビジネスも結局は人とのつながりで成り立っているので。もうひとつは考え方。まだまだ発展途上ですが、しがない主婦だった私が、育児だけでは得られなかった知識を得て、今では本を書かせていただくまでに。でも一番の幸せは、子どもたちと健康に過ごせていることですね。

——育児で時間のない主婦/主夫でも始められるでしょうか。

KYOKO:十分だと思います。自分でもお金が稼げることや、投資できることに少しずつ慣れていくといいですよ。私もまだまだですが、これからは個人がもっと会社のように自分のブランドを持つ時代がやってきます。特別支援教諭の資格も持っているんですが、ネットビジネスは障がいのある方でも、私みたいに育児で悩んでいた主婦や、精神的に病んでしまって仕事に出られない方、親の介護で仕事に行けない方にもできる仕事だと思います。

——副業が、お金はもちろんマインド面でも、家庭や自身の悩みの解消につながることがあるのですね。KYOKOさんのように、最初に目標を持っていたほうが続けやすいでしょうか。

KYOKO:最近は、お金だけでは幸せになれないなと感じます。最初の目標はお金でもいいと思うんです。主婦が5万円稼ぐだけでもすごいですよね。パートだったら毎日のように働かないと稼げない金額なので。でも最終的には、自分が幸せだと感じることを目標にするのがいいと思います。人との絆を大事にしながら、自分のやりたいことを達成するのが、私の今のモチベーションです。

取材・文=麻布たぬ

【プロフィール】KYOKO
株式会社TwinRingCEO。アフィリエイターとして活動を開始し、現在では女性実業家として情報を発信。
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