名前のない感情が、普遍を撃ち抜く。「依り代・ReoNa」が見つけた、歌との寄り添い方――ReoNa『unknown』インタビュー(前編)

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更新日:2020/10/6

ReoNa

 ReoNaの初のフルアルバム、『unknown』(10月7日発売)が完成した。神崎エルザ starring ReoNaとしてのリリース、そして1stシングル『SWEET HURT』の発表から、2年あまり。以来、ReoNaを「破格の才能」と称し、その楽曲の素晴らしさをお伝えしてきたが、『unknown』もまた、自信を持って「これを聴いてほしい」と幅広くオススメしたい作品である。心を動かすメロディ、聴き手の感情を受け止める言葉たち、そして何より、繊細さの中にさらなる力強さを宿すようになった、ReoNaの歌。「絶望系アニソンシンガー」を掲げて歩んできたReoNaの「破格の才能」は、数々の物語や、ライブでの出会いを通して豊かになり、可能性を広げてきた。結果、『unknown』は、ReoNa自身の足跡を映し出すとともに、あまねく聴き手に届く普遍性を持つ、傑作となった。

 今回は、『unknown』が生まれるまでの背景をたどるとともに、アニソンシンガー・ReoNaを形成するルーツの一端を知っていただきたいと考え、2本立てのインタビューをお届けする。前編は、『unknown』に託されたさまざまな想いについて、話を聞いた。

わたしが思ってることは、わたしだけが思ってることで、そこで何かと重ならなかったら、掛け算じゃない

――1stアルバムの『unknown』、ものすごい名盤ができましたね。

ReoNa:ありがとうございます。

――本当に何度でも聴けるし、音楽として普遍的な価値を持った1枚になってると思います。まずは、1stアルバムが完成して感じていることを話してもらえますか。

ReoNa:わたしも、本当にアルバムという形のものが出来上がったんだなって、マスタリングのときに通しで聴いて、改めて噛みしめました。1時間という長さを感じなかったし、アルバムの最初から最後まで、一曲一曲に込めた思いや、一緒に音楽を作ってくださっている方々の力も含めて、全部が折り重なって、積み重なって、1stアルバムとして誇れるもの、本当に素晴らしいアルバムができたなって思います。

――特に「ここが誇れる」と自覚しているポイントは?

ReoNa:今回は、今までになく「わたし自身をちゃんと入れよう」と思ってました。今までも、自分が歌う歌だったらできる限り自分が重ねられるものがいいと思ってきたし、自分が伝えたいことや、「こういう楽曲が歌いたい」と考えてきたんですけど、ReoNaとしてデビューして、2年間歩んできて、やっと「伝えていいんだ」「伝えなきゃいけないんだ」と思えるようになった気がします。傷ついた過去があって、だから今の自分は傷ついている人に寄り添えると思うし、自分自身が持っているものを、曲ごとに向き合って伝えて、お歌に込めました。出来あがったものを聴いたときに、一貫して自分自身が伝えたいものがあって、みんなの力を借りてReoNaが出来上がってるんだなって思いました。

 なんで歌っているのか、なんでお歌という形にしてるのかというと、やっぱり自分自身がお歌に救われてきて、お歌を聴いてきて、お歌が歌いたくて、わたしが自分の歌いたいお歌のために思っていることに、自分の気持ちを重ねて作ってくれる人がいて。今回の『unknown』で誇れることは、「わたしだけじゃない」ということなんです。わたしの曲なんだけどわたしだけの曲じゃなくて、そこにはクリエイターさんの想いも重なっていて、その最大公約数でアルバムが作れたと思います。

――想いを重ねてくれている範囲って、どのあたりの人まで含まれてるんでしょうね。自分が思うことを含めて歌を届けつつ、クリエイターさんの想いも背負っている、と思うんだけど、アルバムを制作するときに気づいた・自覚した「想いを重ねてくれる範囲」は想像してたよりもずっとデカかったんじゃないかな、と思うんですけども。

ReoNa:大きかったです。その、向いてる先の大きさ……改めて、届く先の大きさも感じたし、それをすごく自然に考えられるようになりました。わたしの想いを一緒に言葉にしてくれる作詞家さん、メロディにしてくれる作曲家さんがいるときに、それはわたしだけのものではなくて、どちらのものでもあって。そこで重ねられた言葉って、前に言ってくださった「依り代」にも近い話かもしれないですけど――そのことを、すごく考えたんです。依り代とか、器とか。で、逆にわたし自身も、憑依する側でありたいな、と思って。わたしを介して、わたしに重なる部分でクリエイターの毛蟹さんやハヤシケイさんたちの言いたいこともあって、その先で、お歌を聴いてくれる人の言葉がさらに重なるといいな、と思います。わたしが思ってることは、わたしだけが思ってることで、そこで何かと重ならなかったら、掛け算じゃないですよね。自分の意思を伝えて音楽という形にしていくことはすごく難しいですけど、その難しさを痛感するのと同時に、「それをやっていかなきゃいけないんだな」と感じてます。

――まさに、今話してくれたようなことを、アルバム全体から感じました。要は、ReoNaという人がお歌に出会い、お歌に救われるまでの体験について、ある意味で聴く側は知らなくてもいいんだな、と思ったんですよ。いろんなものを抱えて、背負いながら歌っていく、そうReoNaは宣言しているわけで、想いは全部歌に載っている。もはや、みんなに「わかって!」と言わなくても、誰が聴いても普遍的にいいと思う音楽、いいアルバムになっているんです、『unknown』は。

ReoNa:はい。わたしも、「わかって!」とはしたくないと思います。それって、ほんとに要らないことなんですよね。それをすることで濁ってしまう歌もあるし、本当に伝えたいことは歌で、と思います。

――1stシングルの“SWEET HURT”から2年経ってからのアルバムで、その間に一歩ずつ、いろんな経験を重ねながらここまで来たわけですけど、アルバムにはReoNa自身が必然的に映り込むと思うんですよ。という話を踏まえて、アルバムとはどんなものであるべきと思っていたのか、を聞きたいんですけども。

ReoNa:わたしにとっても、アルバムは入口のひとつでした。例えば、長く活動していらっしゃる方に出会って、その人の曲を「この曲いいな」と思って、シングルよりもアルバムがあったらそっちを買って、他の曲も聴いてみる、とか。わたし自身が積極的にアルバムを買っていたし、音楽を聴くために携帯はほとんど使わなくて、音楽を聴くとしたらCDで、好きな曲だけMDに焼いたりしてました。あまりまわりに音楽を教えてくれる人がいなくて、両親がMDを使ってたので、それを見よう見まねで好きな曲を焼いて、それこそ友達に「これの何曲目、よかったよ」って薦めたりしてました。「とりあえず、この1枚を最初から最後まで聴いて」って、人に渡すようなものでもある、アルバムにはそういうイメージを持ってます。

――なるほど。で、“SWEET HURT”の前には神崎エルザがあって、『ソードアート・オンライン』があって、ライブではたくさんの一対一を作ってきた。その体験を経て、今のReoNaが世に出すべきアルバムとは、どんなものであると思っていたんでしょう。

ReoNa:いろんな物語と出会ってきて、アルバムも自然とその先あるものだ、と認識はもちろんしていたんですけど、作る側を経験したことがないので、「どういうものができるんだろう?」っていう、未知の感覚が、ちょっとありました。わたしの中では、アルバムはひとつ憧れ、というか。初めてのワンマン、初めてのツアー、今まで自分が憧れて観てきて、音楽でつながれる場所に立つ経験を重ねた先に、またひとつ「紡ぐ側に立ったんだな」って感じるポイントになりました。それで、「1stアルバムはこうしたい」が自分の中にあるのかな、と考えたときに、わたしの中にあった『unknown』という言葉を、制作の最初の話し合いでお伝えしました。

――アルバムを作る発端の時点で、その言葉だけは存在していた、と。それは、アルバムを作る話になった時点で出てきたのか、もしくはそれ以前からあったのか。

ReoNa:言葉自体は、アルバムの前からありました。その根源は、自分自身が何者でもなかったときから、何者でもなくお歌をつないできて、これからどう色づいていくんだろう、というところを、お歌で紡いできた今までの道のりがあって。きっかけは、SNSの退会したアカウントとか、LINEでトークが送信できなくなってる人にunknownって表示されているのを見て、「こんなにも身近に、何者でもないものがあるんだな」って思ったことでした。それからなんとなく、unknown、まだ知られてない、知らない、無名なっていう言葉が自分の中にあって、アルバムの話し合いのときに、それを言いました。「ない」っていう意味合いを持つ言葉だと、“Null”と同じくらい、わたしには身近な言葉で。もういなくなってて、話しかけられなくなってる窓、久々に見に行こうと思って開いたところに何もない、空っぽみたいなイメージです。

「懐かしい」を浴びに行こうとしたときに、それが起こってるような気がします。「懐かしい」は、わたしの中では優しいものなんです。懐かしいには、痛いも苦しいも楽しいも嬉しいもあるんですけど、それは今のものじゃないから、全部“懐かしい”という形にできてしまう。その優しさみたいなものが、すごく好きで。だから「懐かしいね」「あのとき、こういうことあったよね」っていう話をするのがわたしはすごく好きで、それを浴びに行こうと思ってからっぽだったところに――。

――あって当たり前だったと思っていたものが、そこにない。

ReoNa:そうですね、まさに。

――その感情に名前をつけるのは、なかなか難しいですよね。たとえば、「寂しい」に近いのかもしれないけど、それそのものではない、みたいな。他の言葉でも、同じような感じがする。

ReoNa:「寂しい」っていう形にはめようとすると、「あれ?」みたいな感じがします。「寂しい」とはちょっと違っていて、ほんとにただそこに名前がないお歌が、ここにある。それが、このアルバムの形になったんだなって思います。ある意味、セルフィッシュとも取れる部分もあるというか、今までになく自分にも向いた部分がこのアルバムにはあるなって思います。

――何かに心を動かされて、感情が動いて、言葉にできないことが、歌になっていく。そしてその感情を、歌を聴いた人が受け取る。だから普遍的な力を持った歌として伝わっていくのかな、と思いますね。たとえば、寂しい・悲しい・怒ってる、みたいな感情が詰まったアルバムは、そういう受け取り方ができないから。

ReoNa:名前がついた感情が重なるところにある、と。そっか、そういう意味で言ったら、感情の部分がフラット――フラットでもなくて、抽象的な感じ、ですね。

――感情に名前がついていないから、誰が聴いてもいいアルバムになるのかな、と。『unknown』という言葉には、いろいろなものが託せる。その意味で、非常に依り代、器的なタイトルであって。

ReoNa:そうですね、器ですね。

ReoNa

きっとまだ、お歌の全部はこっちを向いてくれてない気がしていて。まだ、追いかけてる途中です

――名曲揃いのアルバムだけど、あえてM-9“絶望年表”をピックアップしたいと思います。自身の経験がベースになってる曲、という前提で聴くと、「なかなかシャレにならない体験をしてきたんだな」という印象はある。でもこれは、その体験を聴き手に伝えて、「わたしのことをわかってください」という歌ではなくて、むしろその真逆であるとも言える。それを踏まえて、「この曲を出さなければいけなかった理由」を聞きたいです。

ReoNa:発端は、まさに“絶望年表”っていうタイトルで、1284gで生まれました、という話から始まり、もともとは自分のまわりの人たちに向けて「わたしって、こんな人なんです」って、なるべく書き口としても重たくならないように、自分の中ではポップに書いて、メモ書きをお渡ししたのが最初でした。「これをいつか楽曲にしよう」という話は、早いタイミングからありました。「なんで絶望系なのか」「なんで傷ついてきたのか」「なんで傷に寄り添いたいのか」は、わたし根底にある芯の部分なので。それで今回、毛蟹さん・ハヤシケイさんとともに、わたしも楽曲の制作のボールを持たせてもらうことになりました。

“ミミック”のリリックビデオのイラストを描くときに、ものを生む苦しさを少し感じていた中で、今回はサウンドの部分から触れさせてもらいました。この曲は「ReoNaとは」という部分に話が向かっていったんですけど、そこで自分自身のルーツでもあるカントリー調のトラックができてきて。カントリーミュージックは、そのジャンルの名前を知らないときから聴いていた、自分が好きな音でした。最初に渡したメモ書きが、どこからどこまで形になるのか、少し怖かった部分もあって――尖ったものを人に向けると強い反発が来るのはわかっているし、曲として出てきたものが、わたしにとって痛くて苦しくて人に見せたくないものだったらどうしよう、っていう想像も一瞬よぎりました。だからこそ、痛くて苦しい体験をメモにしたけど、受け取ってくれる人にそう感じてほしくはなくて、できる限り明るくおどけて書いてました。

 今まで、自分自身を少しずつ小出しにしてきたというか――“怪物の詩”があって、“おやすみの詩”があって、“トウシンダイ”があって、“Lotus”があって、“ミミック”があって。自分自身を少しずつ削り出した、自分自身を深く重ねることで、結果ReoNa自身が入った楽曲を作ってきて、それがあったから、このお歌ができたなって思います。「優しく歌っていいんだな」って思ったんです。「痛みを、痛い気持ちのまま歌わなくていいんだな」って、2年間でその感覚を少しずつつかんできました。まさに今持てる力で、今までに感じてきた痛みを、カントリー調で明るく聞こえるような楽曲にしました。カントリー調の曲って、いいギターの音に乗って、いい声の女の人が歌ってたりしますよね。で、「さあ、歌詞を開いてみよう」と歌詞を読むと、「もし私が死んだら川に流してね」みたいな歌詞だったりする。そういう意味でも、わたしが寄り添ってもらったお歌の形になっているんだろうな、と思います。とにかく、「ReoNa、かわいそうだな」って思われるような曲にはしたくなくて。

――むしろ、「これがReoNaなんだな」っていう結論のような曲だと思いますよ。だって、《誰かの傷を癒せるとか/誰かの闇を払えるとか/大それたことなんて言わないよ》という歌詞なんて、アニソンシンガー・ReoNaそのものだと思うし。

ReoNa:きっとそれが、わたし自身が音楽に求めていたものなんだと思います。そこに今の自分がいられてるし、今までがあってこそ今がある。後半の歌詞には、アニソンシンガーである自分自身がいるな、と思います。

――《痛みが少し収まるまで/暗闇に少し慣れるまで》あたりの歌詞は、主体が他者になってるじゃないですか。そこにも、アニソンシンガー・ReoNaの姿が浮かび上がっているような気がする。「自分の話」をしたいわけじゃない、寄り添いたいんだ、と。

ReoNa:歌詞のその部分では、お歌を受け取ってくれる誰か、が年表に入ってきていて。ずっと、ReoNaの音楽を一緒に作ってきてくれた毛蟹さん、ハヤシケイさんだからこその歌詞だと思います、自分自身が忌み嫌って、ふたをして消したい足跡もいっぱいあるし、忘れちゃいたい過去も山ほどあるけど、そのひとつひとつを今の自分が大切にしている音楽、お歌の形にしてくれました。お歌を届ける相手が年表に入ってきているところは、してやられたというか、底抜けの優しさを感じたし、隅から隅まで取りこぼさず、わたし自身にはできない形で言葉にしていただきました。わたし自身が誰かに届けたいと思える、伝えたいと思える、受け取ってほしいと思えるお歌になったことで、自分の中でこの曲は大きいです。

――自分は会ったことがないから。歌詞や曲から想像するしかないけど、毛蟹さんとハヤシケイさんも、ReoNaと同じくたいがい器だな、と思う(笑)。

ReoNa:たいがい器です(笑)、ほんとにそう思います。わたしを召喚して、憑依させてもらってる感じがします。毛蟹さんは、この楽曲ができたときに「僕、ReoNaを知らなくてもたぶんこの曲買ってるわ」って言ってました。褒めてくれることがあまりない毛蟹さんだからこそ、そんな毛蟹さんにも寄り添える楽曲になったんだなって思います。

――“ANIMA”のインタビューで、「ReoNaはキリトで、ReoNaが『ソードアート・オンライン』だ」みたいな話をさせてもらったけど、『unknown』を聴いた結果、認識が変わりましたね。「あらゆるものの依り代なんだな」と。リスナーも、作家さんも含めて、いろんな人が、ReoNaの歌に自分の気持ちを託せるし、乗せられる。

ReoNa:やっぱり、わたしが音楽に自分を重ねたかったところはすごくあったので。で、「そうしていいんだよ」って、音楽側にも言ってもらいたかったんです。今は、自分がしてほしかったことをやれているんだなって思います。

――でも、勝手に音楽が近寄ってきたわけじゃないから。1stシングルからの2年間もそうだし、その前から歌にいろんなことを期待して、想像して、近づこうとして、必死に寄り添おうとしてきた結果、受け入れてもらえたんじゃないですか。

ReoNa:受け入れてもらえた……寄っていきました。振り向いてもらえたんだなあ。

――何に?

ReoNa:お歌に。きっとまだ、お歌の全部はこっちを向いてくれてない気がしていて。まだ、追いかけてる途中なんですよ。でもたぶん、ちょっと向いてくれたんでしょうね。

ReoNa

『unknown』は、自分の今までを映したものであり、今までを含めた今の自分、そしてこれからの自分も入った1枚

――決して点数をつけたいわけではないし、変なたとえで申し訳ないんだけど、このアルバムを聴いて、「95点」という言葉が浮かんだんですよ。作品的には140点くらいだと感じてる前提で。というのは、『unknown』を何十回も聴いているけど、聴くごとに「これが全部じゃないな」という感じがするし、聴くたびに新しい発見があるから、「残りの5点」がずっと埋まらないイメージがあって。

ReoNa:出来上がった達成感はあるし、この『unknown』というこの形にできたこと自体には、すごく感動していて。でも、完成した日にみんなで聴いて、感動して、達成感を味わった中でも、誰ひとりとして「はあ、やりきったな」とは、1ミリも思ってなかった気がします。だから確かに、「残りの5点」が埋まりもせず、減りもせず、あったと思います。

――それもやっぱり器の話で、『unknown』を聴いていると、「決してReoNaという器は埋まらないんだな」と思うんですよね。きっと、もっとどんどんいろんな感情が、そこには入っていくから。聴き手からも、作家さんからも、いろんなものが流れ込んでくるし、それを吸収して、全部背負って歌にしていく。100になったら、違う表現になっちゃうような気もする。だから、「残りの5点」はずっとあってほしいし、でもそれは相対的にどんどん大きなものになっていくと思う。

ReoNa:はい。どんどん増えていくし、「あれも拾い直さなきゃ、これも拾い直さなきゃ」もあるし、忘れたくなくても忘れてしまうこともあるし、でも、それを思い出したときに、忘れていたことを思い出して「もう忘れない」って思ったり、思い出させてくれる人がいたりすると思います。いろんなものを背負うために自分ができることがあると思うし、本当に忘れたくないことばっかりです。

――『unknown』というアルバムは、自身にとってどんな存在になると思いますか。

ReoNa:『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』最終クールOP主題歌の“ANIMA”があって、そこで「アニソンを歌っているんだ」ということを、反応や楽曲も含めて強く実感できたあとに、『unknown』っていうタイトルのアルバム、まさに「絶望系アニソンシンガーのReoNa」と言ってきた自分を、ここでお歌にできたな、と思っています。ここに、強くわたし自身を作ることができたから、たとえ自分自身を重ねることが難しいときがあったとしても、きっとこれからのわたしは、そこに自分を見つけられるだろうな、と思います。まさに自分を色濃く映す1stアルバムとして、これから知ってくれる人も含めて、何度もいろんな人が受け取ってくれるものになる中で、アニソンシンガー・ReoNaを一緒に作ってくれる仲間たち、ReoNaの一部である人たちみんなと一緒に、もともとあった軸のところにさらに軸を持つものになったと思います。なんて表現したらいいんだろう、もともとReoNaとして歌っていきたいものがあって、そこらさらに――。

――めちゃくちゃいい話だと思う。もう一歩。

ReoNa:はい、これを言語化したいです。今までは、3rdシングル『Null』がわたしにとって「これがReoNaの名刺です」というものだったんですけど、『unknown』は、自分の今までを映したものであり、今までを含めた今の自分、そしてこれからの自分も入った1枚になりました。このアルバムは、これからみんなに届くものですけど、できる限りでいいので、「自分ごと」にしてもらいたいです。自分自身を見つめて作ったこの1枚で、聴いてくれる方との一対一を作ることができたら、寄り添うことができたら、と思いますし、ReoNaをさらに深く知ってもらえるものにもなったと思います。

――自分自身を、知ることもできた。

ReoNa:はい。自分自身も見つめ直しましたし、知ることもできたと思います。

ReoNa『unknown』インタビュー 後編は10月7日公開予定です

取材・文=清水大輔 写真=北島明(SPUTNIK)
ヘアメイク=Mizuho

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