駆け出しの舞台俳優とパティシエ。お互いを支え合いながら2人は最高のパートナーになっていく。『冴えない僕は、君のヒーロー』作者・のれさんインタビュー

マンガ

公開日:2021/10/19

 ぽっちゃりした舞台俳優・本次郎と、不器用なパティシエ・紺之助が紡ぐハートフルコミック。まだ駆け出しの2人が出会い、これからどんなドラマを作っていくのか。作者・のれさんに、この作品が生まれた経緯や作品に込めた思いをお聞きしました!

冴えない僕は、君のヒーロー
『冴えない僕は、君のヒーロー』(のれ/オーバーラップ)

advertisement

――最初に、本次郎というぽっちゃり男性が主人公という珍しい設定ですが、この作品が誕生した経緯を教えてください。

のれさん(以下のれ):編集さんから連載のお話をいただいた際、私が漫画を描くならぽっちゃりした男性を主人公にしたいとお伝えしたところ、快くOKを頂けた事がそもそものきっかけです。そこから複数の案を出していき、俳優とパティシエというかたちに落ち着きました。

――そんな本次郎と、もう一人の主役である紺之助の設定や人物像はどのように考えられたのでしょうか。

のれ:私がそもそもぽっちゃりしたキャラクターが好きなので、一般的にぽっちゃりした体型設定がキャラクターにとってマイナス面になりがちな事に抵抗がありました。ぽっちゃりしてるから何かしなきゃいけないとか、何をしちゃいけないとか、そういう枠を作らずにキャラクターがぽっちゃりのままでいられる作品を作りたいと思い主人公に設定しました。

本次郎と紺之助の2人は、タヌキとキツネの組み合わせをモチーフに、見た目も性格も対になるよう設定を作っていきました。本次郎は明るく人懐っこく、周りにも可愛がられやすい人物で、対して紺之助は物事をネガティブに捉えがちで、真面目ですが内気な人物です。

一見正反対な2人ですが、自分に自信がないという部分が共通しています。片方が自己嫌悪に陥ったとき、片方が引っ張りあげてくれる存在になるような関係です。ちなみに初期設定では、本次郎は天然パーマで、紺之助は垂れ目でした。

冴えない僕は、君のヒーロー

冴えない僕は、君のヒーロー

――初期設定のデザインは気になりますね(笑)。ではそもそも、彼らが俳優、そしてパティシエを目指した理由を教えていただけますか。

のれ:それはなかなか長いお話になりますので、これからのお話の中で描いていけたらと思っています。ここで言えるのは、2人とも身近にいた人の影響を受けてそれぞれの道を踏み出したんですよ。

――なるほど。では今後描かれるのを楽しみにしていますね。作中では舞台俳優やパティシエの裏側を描かれたり、おいしそうなお菓子がいろいろ登場したりしますが、それらの情報はどのように集めているのですか?

のれ:インターネットでの情報収集に合わせて、実際に舞台を観に行ったり、洋菓子店に行ってお店の様子を見たりお菓子を食べてみたりもしています。いろいろな劇団さんのブログなども参考にさせていただいていますね。

――先生が特に印象深いシーンやエピソードを教えてください。

のれ:4話で紺之助が本次郎に自分の気持ちを伝える場面が一番の盛り上がりの部分でもあるので印象に残っています。紺之助の本次郎に対する感謝の気持ちや応援したいというひたむきさが伝わるシーンにできたんじゃないかなと思っています。

冴えない僕は、君のヒーロー

――これからの2人の関係を見せる重要なシーンですよね。ではストーリーはいつもどのように考えられているのですか?こういう時にアイデアが浮かびやすいなどありましたら、教えてください。

のれ:家でのんびりしている時にアイデアが浮かぶことが多いですね。そして編集さんと相談して大まかなあらすじを決めて、それを見ながらこのキャラクター同士だったらどんな会話をするかな?と考えて肉付けしていっています。

――今回が初連載ということですが、連載のお話が来たときの心境をおうかがいできますか?

のれ:それまで40ページ前後の漫画しか描いたことがなかったので、まず大丈夫かな……という心配な気持ちが半分、ぽっちゃりなキャラクターを主人公にしてもいいという言葉で楽しみ半分、といった心境でした!

――そして、遂に1巻が発売となりましたが、心境の変化などはありましたか?

のれ:作品の情報解禁が遅めだったので、原稿制作中はこの作品を読者の方に受け入れてもらえるかがとても心配でした。そのため1巻発売後に「読んだよ」「よかったよ」といった感想をいただけたことにとても安堵しています。本次郎をかわいいと言ってもらえることが多く嬉しかったので、これからもしっかりチャーミングに描いていこうと改めて思いました。

――今後はどのようなストーリーが展開されるのか、少し教えていただけないでしょうか。

のれ:1巻では本次郎をメインに紺之助との関係のはじまりを描いてきました。次巻では紺之助にフォーカスをあてながら、1巻よりもぐっと近づいた2人の交流を描いていく予定です。

――最後に、応援してくださっている読者の皆様、そしてこれから作品を読まれる方に向けて、メッセージをお願いいたします。

のれ:いつもありがとうございます! 皆さんからいただく応援や感想のメッセージが創作活動の大きなモチベーションです。本作は本次郎と紺之助の活躍、また2人のやりとりを微笑ましく見守ってもらえるようなお話を目指しています。

既に読んでいただいている皆様も、これから読んでいただく皆様も、忙しい日々のちょっとした合間に、この作品で少しでも穏やかな気持ちになっていただけたら嬉しいです。

これからもどうぞよろしくお願い致します。

あわせて読みたい

この記事で紹介した書籍ほか