2022年の「出会い運」を27タイプ別に診断! 当たると話題の水晶玉子インタビュー

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更新日:2021/12/23

 雑誌やテレビ、ラジオなどで話題の“開運のカリスマ”といえば、占術研究家の水晶玉子さん。オリンピックの混乱もコロナ禍も的中させ、シリーズ販売累計50万部を突破した「水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦」の最新版『水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2022』(水晶玉子/集英社)が、今年も発売された。

 本書は、真言宗の開祖・空海が中国から持ち帰った宿曜経(しゅくようきょう)という占いと、その源であるインド占星術をミックスした「オリエンタル占星術」で、生年月日から導き出す27のタイプ「本命宿」別に2022年の運命を知ろうとするものだ。水晶さんによる開運メッセージが毎日読める「27宿 全運勢&365日メッセージつき開運暦」が収録されているほか、大人気占い師・ゲッターズ飯田さん、石井ゆかりさんとの豪華対談、27宿×12星座の運勢ランキング、幸せを呼ぶ相性SPECIAL辞典など、情報密度の高いコンテンツがたっぷり。2022年はどんな年になる? 毎年少しずつ「水晶玉子のオリエンタル占星術」をリニューアルしている水晶さんの想いとは? 水晶さんに聞いてみた!

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「参宿」の2022年は、スクラップ&ビルドの年

──オリエンタル占星術によると、2021年は“くちばし”を表す「觜」の字を含む「觜宿(ししゅく)」の年でした。

水晶玉子(以下、水晶) 2021年の『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』では「つながりの年」だと言いましたが、混乱もつながってしまった印象がありますね。1年間、みんなが“くちばし”みたいなマスクをつけて過ごすことになりました。マスクの“くちばし”のために口もとは見えませんでしたが、言葉や音によるコミュニケーションが大切になったという実感はありますね。クラブハウスやヴォイシーなど音声メディアが人気になり、声優さんが活躍されるなど、耳から入る情報でブレイクする人や物が出たことなども、觜宿の年ならではだなと思います。

──そのような2021年を経て、2022年は「参宿(しんしゅく)」の年です。参宿は「嵐の神」の宿ともいわれるそうですが……。

水晶 「嵐の神が宿る」というと、「またひどい混乱が起こるの!?」と思いがちですが、実は、参宿の当年に大きな出来事があったということは、歴史的に振り返ってみてもそれほど多くはありません。たとえば、黒船が来た翌年とか、江戸幕府がはじまる前年とか……みんなが「どうなるの?」と思うような混乱をすべて一緒くたにかき混ぜて、次のステージに行くというようなイメージの年ですね。今までどうにもならなかった汚れが嵐で洗い流される、“浄化と刷新”の年でもあります。

 一方、「参」の字には、「馴染む」「にじむ」という意味もあるので、コロナ禍で変わったやり方も、生活に馴染んでくるのかもしれませんね。たとえばリモートワークでは、「これはリモートでOKだね」「これは会わなきゃできないよね」「ここは変えよう」「ここは戻そう」という調整が、いろいろな事情と混ざり合いながら行われ、浸透していくといった感じです。2022年は寅年でもありますから、草むらに隠れていた虎がバッと飛び出してくるように、「今後はこうすればいいのでは」という新しいことが「飛び出してくる」ように出現しそう。「寅」は2月の月干支ですので、冬から春へと移り変わるタイミングですね。これが2022年に起きる「変化」のイメージですね。

「参宿」はスクラップ&ビルドの年だといわれますが、それはつまり、「大きな出来事があって、それにいろいろな形で馴染むうちに、新しいものが生まれてくる」ということなんですよ。常識を超えたアイディアが飛び出してきやすい年なので、「私、発想力なんてないし」なんて言わないで。小さなことでもアイディア次第で楽しくなるし、新しいことを考えてみるというアクションが、すごく開運になる年なんですよ。過去にとらわれず、古いものを新しいアイディアで作り替えたり、もっと便利にしたり、自分に合うようにしたり……どんどん考えてみてほしいなと思います。

──「嵐」というと激しく厳しいイメージがありましたが、明るいものが見える年でもあるのですね。

水晶 嵐のあとや雨が上がったあと、「空気が澄んでいるな」とか「晴れてよかったな」って、爽やかな気持ちになることがありますよね? だから今年は、『オリエンタル占星術 開運暦2022』の表紙にも虹をかけてみました。占いによっては、虹は吉兆ではないという解釈ももちろんあります。でも、雨のあとに虹を見たときって、心に希望が生まれますよね。虹は、下を向いたままでは見えません。表紙の虹には、「視線を上げて、未来を見ましょう」という願いもこめました。

──「見る」といえば、参宿は目を司る宿だそうですね。この記事は、スマートフォンやパソコンでご覧になっている方が多いと思うのですが、目を癒すことも大切ですか?

水晶 大事です! 私もときどき、温感タイプのアイマスクを使っていますよ。パソコンなどを使っていると、目が疲れてしまいますしね。それに2022年は、「泣ける映画」など、涙がポイントになる出来事やエンタメが流行るかもしれません。泣くことで心が浄化される、ストレスが解消するということが注目を集めそうです。変わったアイメイクが出てきたり、「目力で物を言う」ようなタレントさんが出てきたりということも予想できますね。

 2022年は、2020年のような大変化があるわけではなく、本当に変化の途中という感じの年になりそうです。新しいものが少しずつはじまっていく年だからこそ、今までのことにとらわれすぎず、前を向いてほしいなという想いをこの一冊に託しました。変化の途中で生まれてくる新しいものを、うまくキャッチしてほしいですね。

占い界のレジェンド対談──その年のイメージは、どの占いでも不思議と重なる

水晶玉子のオリエンタル占星術 幸運を呼ぶ365日メッセージつき 開運暦2022

──2022年の『水晶玉子のオリエンタル占星術』は、毎年恒例、五星三心占いのゲッターズ飯田さんとの対談に加え、西洋占星術で有名な石井ゆかりさんとの対談も掲載され、占い界のレジェンドが揃ったという印象です。

水晶 ゲッターズさん以外の方との対談の掲載は今回が初めてですが、実は『水晶玉子のオリエンタル占星術 開運暦』は、毎年けっこうリニューアルしているんですよ。私、雑誌が好きで雑誌を読んで育っているから、毎年同じことはできなくて(笑)。365日ぶんのメッセージがついたカレンダー「27宿別 全運勢&365日メッセージつき開運暦」などについては定番という安心感を持っていただきたいけれど、毎年買ってくださる方にも「今年はどこがどう変わったのかな?」と楽しみにしていただけたらなと思っています。2022年はとくに、参宿が持つ「刷新」の性質を、一冊の本の中でも表現できないだろうか、企画の面でも「変わったな」と思っていただけないだろうかと考えて、最近いろいろな媒体で対談をさせていただき、楽しかった石井ゆかりさんにご登場いただくことが叶いました。

 ご存じのとおり、石井さんは西洋占星術で有名な方です。これまでは、ゲッターズさんとの対談で西洋占星術のこともお話ししていたのですが、2022年版は、ゲッターズさんとは東洋の占いについて、西洋の占いについては石井さんとお話ししました。

 私もいろいろな占いをやりますが、洋の東西を問わずどの占いを見ても、「この年はこういう年」というイメージって不思議なくらい重なるんですよ。2022年も、西洋占星術では幸運の星・木星が魚座と牡羊座を行ったり来たりして、古いものと新しいものが混じり合う印象が参宿と共通していますし、東洋の十干の占いでも、2022年は「壬(みずのえ)」、陽の水の気の年で、いろいろなものが海に流れつき、混じり合うイメージがあります。やはり、先人が占いという形でとらえてきた時の流れと人間の営みの相関図は、重なっているのかもしれませんね。

──対談以外にも、スペシャル付録としてついていた昨年までの「開運アドバイスおみくじシール」が、今年は「開運メッセージファイル」になっていますね。

水晶 そうなんです。クリアファイルは、紙を挟むと私からのメッセージが浮かび上がるようにできています。メッセージはすべて同じではなく、何種類かあるので、何冊も買うのは難しいでしょうから(笑)、他のお友達と読み比べてみてくださいね。

──昨年、各宿のページに載っていた「運命の絆の作り方」も、「新しい自分になるために手放すもの/獲得するもの」に変わっています。2022年は、自分と向き合うことが大切な年になるのでしょうか?

水晶 2022年だけではなく、2020年から続いている変化の中ではステイホーム期間などもありましたし、自分と向き合うことになった人がすごく多いと思うんですよ。古いものを抱えたままでは、新しいものを手に取ることはできません。持ち物、身の回りの環境、人間関係などの古いものを見直して、必要でないなら手放しましょう。人間、ちょっと他人に後押しされるとその気になるものなので(笑)、占いがその後押しになれるといいですね。占いは、信じる、信じないも含めて、どんなふうに楽しんでも、どんなふうに使ってもいいものですから、自分なりの使い方を見つけて、生活のアクセントにしていただけたらと思います。

2022年、あなたに訪れる「出会い」と「手放すもの、獲得するもの」は?  27宿別プチアドバイス!

水晶玉子のオリエンタル占星術

 ここまでは、どの宿にも当てはまる2022年のアドバイスをうかがった。より詳しい運勢が気になる人のために、本書から、27宿別の「出会い運」と、2022年に「手放すもの、獲得するもの」を紹介したい。

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星はかならず巡る。「明日は違う一日」と切り替えて前に進んで

──来年の占いを聞いて、少し明るい気持ちになりました。「いいことがあるかも」と期待したり、「なにか悪いことがあってもこうすればいいんだ」という心構えを持てたりする占いは、今を耐える希望になりますね。

水晶 私自身も、ずっとそんなふうに占いを使ってきたんだと思います。私も若いころ、「どうしてこんなことになったんだろう」と思って占いを見ると、「今はつらいけれど数年後にはよくなる」ということがわかって救われたりしました。もちろん、当たる、当たらないということは大切ですが、星はかならず巡りますから、占いを見て「ちょっと先には変化があるんだ、ここを乗り越えれば何年先にはいいことがあるんだ」と思えると、やっぱり希望が持てますよね。

 オリエンタル占星術でも、毎日のことを占っていますから、俯瞰してみると「毎月『魔のウィーク』がある……」なんて落ち込んでしまいそうですが、「この時期はつらそうだから、そこを避けて動こう」と予定が組み立てられます。いいことがあっても、「ここでこんなに舞い上がっても、もうすぐそうも言っていられなくなるんだから驕っちゃいけない」と思えますし、つらいことがあったときも、「ここを乗り越えればあの時期には挽回できそう」と考えてがんばれる。それを、「明日は違う一日」だという切り替えに生かして前に進んでいくことって、すごく大切だと思うんですよ。「ずっとこのままでいる」ことはないし、「ずっとこのままでいられる」というわけにもいかない──もしかすると、それを意識しながら生きるということが、私が占いから教わった生き方かもしれませんね。

取材・文=三田ゆき

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