狭いクローゼットを有効活用!「安かったから」「使えそうだったから」はNG!吉川流「ワードローブ術」とは?

暮らし

2016/6/18


『吉川永里子のクローゼット収納 衣替え必要なし!』(吉川永里子/主婦の友社)

 今年もとうとう6月。ついこの前、新年を迎えたと思っている私は、未だに冬服が部屋にかかっていることに気づかないふりをしている。クローゼットから夏服を引っ張り出し、冬服を奥にしまう作業が面倒でたまらない。そこで『吉川永里子のクローゼット収納 衣替え必要なし!』(吉川永里子/主婦の友社)に救いを求めた。

 収納スタイリストである吉川永里子氏が、本書で大胆にも、吉川家の4人家族のクローゼットを例に、惜しみない技の数々を披露している。実際、4人家族の衣類が、ベッドルームのクローゼットたった1つに収まっているというのだから、並々ならぬ収納術がうかがい知れる。それをほんのちょっとだけ紹介しよう。

吉川流ワードローブ術

 4人家族の衣類をたった1つのクローゼットに収めるカギは、ワードローブにある。ワードローブとは、簡単に言うと服の組み合わせ、コーディネートとして組み合わせる衣類の数々のことだ。力技で説明すると、着回しのことだ。吉川氏によると、収納はワードローブを見直すことこそが大事としている。「ジャケットはこのインナーとこのパンツ! この着こなしじゃないとダメ!」これでは服が際限なく増えていく。「このジャケットは、このインナーも合うけど、このインナーも合う。他にもこんな組み合わせがあって…」となると、それほど服は増えていかない。これぞ吉川流ワードローブ術なのだ。

クローゼット=頭の中

 服を買っているのに、着ていく服がない。そんな方がいるかもしれない。「安かったから」「使えそうだったから」と衝動買いしていると、そんなことが起こって しまうという。自分自身のファッションイメージが固まっていないと、自分に似合う服を買うことができず、クローゼットもごちゃごちゃにあふれかえってしまう。そんなときは、まずワードローブの悩みを書き出すこと。次に、自分の体型に合う服の傾向を確かめる。そして自分自身のなりたいイメージを決め、最後に髪や肌色に合う色を決めていく。自分自身に合ったファッションスタイルを決めることで、必要のない衣服を買うことを防ぎ、オシャレしながら自然とクローゼットをスッキリさせていくのだ。本書では、自身の体型に 合う服の傾向、なりたいイメージや似合う服の色の決め方など、ファッション雑誌並みに詳しく分かりやすく紹介している。気になる方はぜひチェックしてみてほしい。

好き、好きではない座標軸

 着ていない服をクローゼットに押し込んでいては、収納効率が悪い。しかし、捨てられなくて困っている方もいるだろう。そんなときこそ「好き、好きではない座標軸」だ。縦軸に「着ている⇔着ていない」ラインを引き、横軸に「好き⇔好きではない」ラインを引く。つまり、xy座標の要領で「好き、好きではない座標軸」を作り、「好きだし着ている服」「好きだけど着ていない服」「好きではないけど着ている服」「好きでもないし着てもいない服」の4つに分類する。これなら簡単に処分すべき服のジャッジができそうだ。

 自分の内面と他人に見せたい自分は違うものだし、自分が他人に与えたいイメージと自分が他人に持たれているイメージは違う。その溝を埋めるためにも、衣服というのは非常に重要になってくる。品位は着飾るものだ。衣服をバカにする人ほど、他人からバカにされているのかもしれない。本書をきっかけに、世の女性のクローゼットがきれいに収納されることを願っている。そして自分自身を着飾る良いきっかけにしてほしい。

文=いのうえゆきひろ