「家にいるときはほぼノーブラ。宅配便が来たらエプロンで隠す」アラサー女子のひとり暮らしのズボラな日常が超共感できる!

暮らし

2016/11/21

『ひとりぐらしも神レベル』(カマタミワ/KADOKAWA)

「家にいるときはほぼノーブラ。宅配便が来たらエプロンで隠す」「10年以上着倒している部屋着は、ヒートテックが透けて見える」。そんなズボラ女子のひとり暮らしの実態を描いたコミックエッセイカマタミワさんの『ひとりぐらしも神レベル』(KADOKAWA)が発売。電子版も好評配信中だ。

 冒頭のエピソードは実際に本作のなかで紹介されているのだが、ほかにも思わずクスッとしてしまうようなズボラ女子エピソードが満載だ。とくに、床に落ちていた糸くずを虫と見間違えて驚いたものの、そのまま放置したせいで15分後にまた同じリアクションをするはめになったという話は声を出して笑った(自身に思い当たる節もある)。


 しかし本作の最大の魅力は、クスリとくるズボラエピソードではなく、カマタさんが自身の人生をより楽しくするため、さまざまなことに挑戦し奮闘している姿が描かれていることにあると思う。

 たとえば、30歳になった記念に初めてのひとり旅行にチャレンジしたり、将来の健康を気遣って苦手な運動に取り組んだり、おもてなし料理を作れるようになるためスペイン料理の教室に通ったり……。前作『ひとりぐらしもプロの域』でも、カマタ流のひとり暮らしの楽しみ方が多数紹介されていたが、本作ではそれがさらにレベルアップしているのである。

 そして、たとえ失敗してもくさくさせずに奮闘しているカマタさんの姿に、なんだか勇気をもらえた気がする。ちょっと失礼な話だが、ひとり暮らしをはじめてから丸3年、ほとんどキッチンに立ったことのない筆者も、カマタさんが自炊をしているエピソードを読むと「カマタさんにできるなら……」と挑戦意欲がわいてくるのだ。


 ズボラ女子にとって、日々の生活に“上質感”や“ていねいさ”を求めるのはハードルが高いし、正直かなりめんどくさい。でも、カマタ流のひとり暮らしを楽しむ工夫は、俗っぽくて粗雑だけれど、ぜひ自分も試してみたいと思えるものばかりなのだ。

文=近藤世菜