人生すべてがうまくいかない…「被害者意識」「不幸自慢」の横行が幸せを遠ざけている! ラブホの上野さん独占インタビュー【後編】

恋愛・結婚

2016/12/8

――1巻目もそうでしたが、2巻目でも深刻な「恋愛未満」の相談が目立ちます。恋人ができない人、異性と何を話せばいいのかわからない人、美人なのに36年彼氏がいない人、女性不信の男性……。上野さんはそういう人が多い今の時代の状況をどう見ているのでしょうか?

上野:これは明確に自論が御座いますが、とてもこのスペースでは書ききれません。そうですね、2巻が好評で3巻が出ることになったら前書きにでも書かせて頂きましょう(笑)
ただ1つ言えることは昔からそういう方はたくさんいただろうということです。強引に結婚させられていたので、問題にならなかっただけではないのではないでしょうか? 明治時代には「童貞を捨てると馬鹿になる!」と言われていたのですよ?

――恋愛に限らず多くの相談を受けている上野さんからみて、現代の人々の人間関係やコミュニケーションにおける共通の問題点はありますか?

上野:言葉は悪くなりますが「完全なる被害者意識」を感じます。もちろん本当に被害者の方もいらっしゃるのですが、例えば「上司が最悪」という相談だったとしましょう。どっちが悪いのかということは分かりませんが、たいていの場合、ご質問者様は「何故上司はこういう行動を取るのか」ということを考えずに「あの上司は人間性が最悪で馬鹿である」という決めつけを行っています。
つまり自分は明確な被害者で、自分に過失はないということが前提になっているのです。もちろん本当に自分に過失がない可能性も御座いますが、基本的にこの世界に「明確に一方にのみ過失がある」なんていうことはそうそうないのではないでしょうか?

――1巻目にも2巻目にも、恋愛相談とは別に「ギャップのすすめ」「良い男の条件」「印象に残る会話術」、「まず恋愛には、食事が大事!?」など「恋愛の心得」コラムが入っています。上野さんはなぜそれほど恋愛の機微を熟知しているのでしょうか?

上野:自分が恋愛マスターだと思ったことは御座いませんが(笑)、強いて言うのならば、感情的にならないタイプであったことが原因かと思います。何でもかんでも「なぜ?」と考えるタイプだったので、いろいろと恋愛についても考えて実行していたから、ですかね?(笑)。いや、でも本当に私などまだまだで御座います。

――26歳の上野さんはなぜ、相談者本人がわからなかったり気がついていない価値観や思考の偏りをズバリ見抜くことができるのでしょうか?

上野:まず大前提として「人は答えを知っているものの、その手段を取りたくない」という理由で悩んでいることがほとんどで御座います。答えを見抜いたり、言ったりするだけならそんなに難しいことでは御座いません。
ただそれだけがなんとなく世間的に納得できないものであったり、論理的にどうなんだ、という理由で言えないだけ、そういうことをあまり気にしない人間だから、皆様からそう感じて頂けるのかもしれません。

――最後に質問です。恋愛、仕事、人生がすべてがうまくいく人はいると思いますか?もしいるとしたらどういう人だと思いますか?

上野:そもそも論になりますが「うまくいく」というのは何をもって「うまくいく」なのでしょうか? まぁ言葉遊びをしても仕方がありませんね(笑)。簡単です。すべてがうまくいく人はいます。
それがどんな人なのかと言えば「うまくいった」と思うことが出来る方で御座います。「足るを知る」、といったところでしょうか。「人間が不幸なのは自分が幸福であることを知らないからだ、ただそれだけの理由なのだ」というのはロシアの文豪ドストエフスキーの言葉ですが、まさにこの言葉の言うところなのだと思います。

――上野さんから何かメッセージがあればお願いします。

上野:1つだけアドバイスをさせて頂いても宜しいでしょうか? 今の日本では「不幸自慢」が横行しているように感じます。誰もが「自分こそがこの国で最も不幸である!」と言うことに執着してしまっている。自分が不幸であることを他に知らしめて、利益を同情を権利を、恵んでもらうことを望んでるように感じてならないのです。
ですが、自分が不幸であることを誇っている限り、人生のあらゆることが不幸になり、決して幸福を感じることはないかと思います。
まずはその戦争から離脱することが幸せへの近道ではないでしょうか?

取材・文=編集部

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