夢にまで見た週刊連載漫画家、その実状は…『ブラックジャックによろしく』作者が描く漫画業界の明暗・表裏

　『ブラックジャックによろしく』『海猿』などの著者・佐藤秀峰が、過酷すぎる漫画の現場を描いた『Stand by me 描クえもん』の第1巻が2017年4月1日（土）に発売された。

「未来は変わる、僕は今日も漫画を描く―」。20歳から漫画家を目指して4年、うだつのあがらない漫画家アシスタント・満賀描男のもとに、“未来の自分”を名乗るおっさんが現れて忠告する。「お前、漫画家を目指すのやめろ」。漫画家デビュー、彼女ゲット、雑誌人気アンケート1位、初単行本化、重版出来ベストセラー、映像化決定…。夢にまで見た週刊連載漫画家、その実状は生き地獄だった―。

　大ヒット漫画を生み出し続けてきた著者が描く、現代版『まんが道』とも言える同書。古い慣習が未だに残る漫画業界の明と暗、表と裏を、ミリオンセラー漫画家がジャーナリスティックにユーモアを織り交ぜ、一級エンターテインメントに昇華する。

　契約書、原稿料、アシスタントの給料、印税など、リアルな漫画の現場を映し出す同作。「トーチ」webでは第1話から第3話までを試し読みすることができる。

佐藤秀峰（さとう しゅうほう）
1973年北海道帯広市生まれ。代表作は『海猿』、『ブラックジャックによろしく』シリーズ、『特攻の島』。2009年漫画家による初の電子書籍販売サイト「漫画 on Web」を立ち上げる。著作『ブラックジャックによろしく』の2次利用フリー化など、ネット時代における作品の2次利用、著作権の問題に積極的に取り組む。2015年、Web雑誌「マンガ on ウェブ」創刊。培ったネットワークを通じて作家のための電子書籍取次サービス「電書バト」を展開中。

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