カリスマでも天才でもなかった若者3人が猛スピードで3兆円企業を作り上げるまで

ビジネス

更新日:2017/6/19

 世界3万4000都市を超える宿泊ネットワークを築いた「Airbnb(エアビーアンドビー)」に迫る初のノンフィクション『Airbnb Story 大胆なアイデアを生み、困難を乗り越え、超人気サービスをつくる方法』が、2017年5月25日(木)に発売された。

 赤の他人を自宅に泊めるためのプラットフォーム。こんな厚かましくて奇妙なアイデアを思いついた3人の共同創業者は、美大出身のデザイナー2人とエンジニア。カリスマでもなく天才でもなかったが、ありったけの力を注いだ結果、評価額「3兆円」の会社をつくりあげた。

 だが投資家には断られ続け、宿泊者の暴行や器物損壊などで相次ぎ炎上するなど決して楽な道のりではなかったという。さらに巨大ホテルや規制との闘いに苦悩するも、彼らは生き延びて成功。同書には、時代を変えた「エアビーアンドビー」のビジネスをゼロから生んだ物語が描かれている。

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 また彼らを支えた続けた助言や「エアビーアンドビー」を襲った困難と、それを乗り越えた方法なども紹介。ビジネスパーソンにはきっとヒントになる言葉がいくつもあるはず。

「エアビーアンドビー」を支えた言葉
・「雑音に惑わされるな」―ウォレン・バフェット(投資家)
・「なんとなく好きになってくれる100万人より、熱烈に愛してくれる100人のファン」―ポール・グレアム(Yコンビネーター共同創業者)
・「文化を壊すな」―ピーター・ティール(ベンチャー投資家)
・「(うまくいかないなら)何度でもローンチしろ」―ブライアン・チェスキー(エアビーアンドビー共同創業者兼CEO)
・「80%でいい」―ジョー・ゲビア(エアビーアンドビー共同創業者兼CPO)
・「3人だから困難を乗り切れた」――ネイサン・ブレジャージク(エアビーアンドビー共同創業者兼CTO)

「エアビーアンドビー」を襲った困難と乗り切る力
・サービスを開始したが利用が止まって借金が残る―大統領選にちなんだデザインのシリアルをつくって借金を返す
・起業家養成スクール「Yコンビネーター」に応募するも低評価―シリアルをアピールして合格する
・ユーザーが100人から増えない―ユーザーの家を1軒ずつ訪ねて話を聞き、サービスの改善を重ねる
・エアビーで貸した部屋がゲストに荒らされて炎上―カリスマ投資家マーク・アンドリーセンのアドバイスで補償額を1ケタ増やして問題が収拾

 「エアビーアンドビー」創業者3人の軌跡を読めば、あっと驚くようなアイデアの閃きが降りてくるかもしれない。

※掲載内容は変更になる場合があります。