『アホガール』よしこはどれくらい“アホ”なの? 5つの特徴を探してみた

マンガ・アニメ

2017/7/29

『アホガール』(講談社)

 王道ヒロインの定義を聞かれたとき、何を思い浮かべるだろうか。明るく、可愛いけれど、ちょっとドジ。あるいは、男勝りで元気だけど、好きな人に対して素直になれない天邪鬼……などなど、一口にヒロインといっても様々なタイプがいる。しかし、中にはどの定義にも当てはまらない規格外のヒロインもいる。『アホガール』(講談社)の主人公、花畑よしこも、その一人だ。

 『週刊少年マガジン』を経て、現在『別冊少年マガジン』で連載中のこの作品は、女子高生のよしこと、幼なじみのあっくんを中心に繰り広げられる学園コメディ。現在9巻まで発売しており、7月からはアニメもスタートした。

 タイトルからお察しの通り、主人公よしこは、とんでもないアホヒロインである。3コマに1回は何かしらアホをやらかすペースで物語が進んでいく。しかも、そのアホによって周囲の人々は何かしら迷惑を被っている。

 しかし、ただのアホだと切り捨ててはいけない。食う・寝る・遊ぶという、究極にシンプルなよしこの生活スタイルは、我々が目指すべき真の姿ではないだろうか? というわけで、よしこがどれくらいアホなのかを紹介するとともに、その中から我々が見習うべき点を探してみようと思う。

よしこの特徴その1

『マークシートのテストで0点を取る』

 よしこは勉強が壊滅的にできない。どれくらいできないかというと、マークシートのテストで0点を取るくらいできない。マークシートでさえ、この有様なのだから記述式の問題になると、当然もっとできない。むしろ、足し算も手を使わないとできないため、両手両足を使って計算できない問題はギブアップなのだ。よしこいわく、四則演算の定義は「足し算は増えるやつ、かけ算はもっと増えるやつ」。引き算と割り算については、多分よくわかっていない。でもよしこは、テストの点がどれだけ悪かろうとくじけることはない。生きていく上で、テストの成績が関係ないことを知っているのだ。

よしこの特徴その2

『三度の飯よりバナナが好き』

 よしこの大好物といえば、バナナだ。作中でもバナナを食べているシーンが異様に多く見られる。食事としてバナナを食べている場合もあれば、周りの人間からバナナを与えられていることも多い。バナナに対する熱意はかなりのもので、バナナを追い求めるあまり、穴に落ちる、壁にめり込むなど、身を危険にさらすことも珍しくはない。その一方で、味の違いはよくわかっていないらしく、1本1000円のバナナでも、普通のバナナでも、同じくらい美味しく食べることができる。何でも美味しく食べられるというのは、とても幸せなことだ。

よしこの特徴その3

『パンツを見せる』

 作中、よしこのパンツを様々なタイミングで目にすることができる。下着姿で寝ているよしこのサービスショットのほか、ご褒美的な意味合いで、自らパンツを見せようとすることも少なくない。自分の顔面とスタイルにはかなりの自信があるらしく、たびたび、そのような行動を見ることもできる。誰に何と言われようと、自分の容姿に絶対の自信を持つよしこに、憧れを抱く女性は多いだろう。

よしこの特徴その4

『年下の小学生に説教される』

 小学生たちに交ざって公園で遊ぶよしこ。しかし、そのアホさが子供たちにもバレてしまい、「どう見てもオレらと遊んでる場合じゃない」「現実を見ろよ」と説教されてしまう。それでもよしこはヘコたれることなく遊び続ける。終いには「あんな大人にはならない」と、子供たちの自立を促すのだ。無意識のうちに反面教師になれるよしこは、やっぱり偉大だ。

よしこの特徴その5

『将来の夢は人の上に立つこと』

 具体的に、どうやって人の上に立とうとしているかは謎だが、将来的には、何かで成功を収めたいと考えているようだ。たしかに、よしこが人々に与える影響力は大きい。あっくんのみならず、よしこと関わるキャラクターは皆、いつの間にかよしこ中心の生活を送るようになっている。潜在的なカリスマ性を秘めている証だろう。

 よしこはアホだが、ただのアホではないのが、十分おわかりいただけただろう。なんだか疲れてるな、心に余裕がないな、人生つまらないな、と思ったら『アホガール』を読んでみるといい。アホなよしこを見て、大いに癒やされようではないか。

文=中村未来(清談社)