人気上昇中!? 観ながら一緒に考えられる、今期の謎解き&クイズアニメ!

マンガ

公開日:2017/8/21

 知的好奇心をくすぐる、クイズや謎解き。昔からバラエティ番組やイベントでも定番で、出題されるとつい熱中してしまい、問題を解かずにはいられない。近年は謎解きゲームやボードゲームの人気も高まっており、クイズや謎解きに日常的に触れている人も多いだろう。

 そして今夏は、アニメにもその影響が表れている。クイズ研究会での活動を描いた『ナナマルサンバツ』、アニメ内で謎が出題される異色のアニメ『カイトアンサ』、奇跡調査官が奇跡を解明していく『バチカン奇跡調査官』と、3本もそういった新アニメが放送されているのだ。

 これらの番組には、多くのアニメにはない魅力がある。それは、キャラクターたちと一緒に考え、戦えるということ。通常、アニメを観ていて応援することはできても、一緒にスポーツはできないし、剣を振ったり魔法を使ったりすることはできない。しかしクイズや謎解きなら、一緒に挑むことができるのだ。今回は、そんなアニメ3作品を改めて紹介したいと思う。

■『ナナマルサンバツ』


 1つめは『ナナマルサンバツ』。月刊誌『ヤングエース』(KADOKAWA)で2010年より連載中の『ナナマルサンバツ』(杉基イクラ/KADOKAWA)が原作となっている。「競技クイズ」を極めることを目的とした、「クイズ研究会」、通称“クイ研”の活動が中心に描かれた作品。クイズ初心者でありながら、培ってきた知識と時折見せるクイズへの才能で注目を集める主人公・越山識は、競技クイズ経験者のメインヒロイン・深見真理を始め“クイ研”の仲間たちと戦い、クイズに答える快感を覚えていく。

 本作品は競技クイズをリアルに描いており、クイズ大会の流れや早押し機の使い方、クイズに勝つための方法、出題される問題の傾向や種類などへの解説もなされている。練習や大会のシーンでクイズが実際に読み上げられるため、観ている側も一緒に参戦できるのが嬉しい。

■『カイトアンサ』

(C)福士直也/天狗工房・カイトアンサ製作委員会

 2つめは、『カイトアンサ』。TVアニメが原作で、2016年10月から12月に放送された『ナゾトキネ』の続編として放送されている。こちらはクイズではなく、東京都の立川を舞台にした謎解きアニメ。立川消滅という危機を救うため、“Qフォーマー”に選ばれた主人公・阿園魁斗と有進杏茶が、先輩Qフォーマー網野解音たちとともに謎に挑んでいく。

 作中には実際に謎が表示され、視聴者も一緒に謎解きに挑むことができる。また、エンディングにも謎が出題され、10分アニメ枠ではあるが30分アニメと同じかそれ以上に満喫することができる。立川消滅を救うというテーマが今流行りの謎解きゲームを感じさせてくれる節もあり、そういったドキドキ感も味わわせてくれる。

■『バチカン奇跡調査官』


 最後は『バチカン奇跡調査官』。角川ホラー文庫として刊行されている『バチカン奇跡調査官』(藤木稟/KADOKAWA)が原作で、現在16巻まで出版されている。世界最小の独立宗教国家・バチカンの中央行政機構「九つの聖省」の中の1つ「列聖省」に所属している奇跡調査官の2人、平賀・ヨゼフ・庚神父とロベルト・ニコラス神父が主人公。世界中で起こっている奇跡を調査している彼らの前には、シスターが神の子を宿したり、マリア像が涙を流したり、神父の遺体が腐敗しなかったりと、いつも不可解な謎が立ちはだかる。

 数話で1つの奇跡に挑む本作品では、奇跡を中心にいくつもの謎めいた事件や出来事が起こる。そして話が進むごとに、それら一つひとつが繋がっていく。この点と点が線になっていく感覚が、この作品の醍醐味だ。

 どの作品も、クイズや謎解きが好きな人にはたまらない、知的好奇心や闘争心を煽られるものばかり。また、今まで苦手意識を持っていた人、あまり触れてこなかった人も、アニメという新しい切り口で観ていくことで、この世界の魅力を感じることができるかもしれない。解けたときの、前に進めた時のゾクゾクする快感を、ぜひ多くの人に体感してほしい。

文=月乃雫